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知っておいても損はない!犬とキスする時の危険性3つ

わんちゃんホンポ

犬にとってキスは愛情表現!でも…

愛犬と触れ合っていると、愛犬の方から顔を近付けてきて、顔周りをペロペロと舐めてくることがありますよね。中には飼い主の口をめがけて舐めてくる犬も。

これは犬にとって愛情表現の一種です。子犬が母犬に愛情を示したり、「ごはんを頂戴」とおねだりしたりするときにしていた仕草の名残と考えられているのです。そのため、飼い主のことを母犬のような存在だと考えているのでしょう。

「お母さんだと思ってくれているんだ」と思うと、何だか嬉しくなってくるキス行為ですが、犬と直接口同士でキスするのは、様々な危険性をはらんでいることにお気づきでしょうか。

大好きな愛犬だから、愛情表現を拒否はしたくない…という飼い主さんは多いでしょうが、念のため、犬とキスするときの危険性を理解しておくべきでしょう。

犬とキスするときの危険性とは?

では、犬からの愛情表現でもあるキス。このキスを犬としてしまうと、人間側にどのような危険性があるのでしょうか。犬とキスするときに考えられる危険性をいくつかご紹介します。これを理解した上で、犬とのスキンシップを考え直してみてください。

カプノサイトファーガ

犬の74%がカプノサイトファーガと呼ばれる細菌を持っていることをご存じでしょうか。このカプノサイトファーガは犬にとっては無害な細菌で、体内に持っていることが自然です。

しかし、人はこのカプノサイトファーガを持っていないため、感染してしまうと重篤な症状を引き起こすケースも過去には報告されているのです。この細菌は犬とキスしたり、傷口を舐められたりすることによって感染する恐れがあるとされています。

ですが、口を舐められたからといって必ず感染するわけではありません。子供や高齢者、妊婦、患者などが感染する恐れがあるため、当てはまる人は注意が必要です。カプノサイトファーガが感染してしまうと、3~5日で腫れや発熱、下痢、腹痛、関節の痛みといった症状が現れます。これらの症状はそのまま見過ごしがちなので、放置してしまう傾向にありますが、それは危険です。

そのまま放置してしまうと心臓発作や腎不全を引き起こす原因となりますし、中には手足を切断しなければならなくなった人もいます。また、感染し発症した病気が進行することで、10人に3人が死亡するという報告もされているほど恐ろしい細菌です。

もちろん、症状が現れた初期段階で治療することで完治できますので、犬とキスをしてしまった後は、これらの症状が発症していないか注意しましょう。

サルモネラ菌

カプノサイトファーガとは別に、犬が持つサルモネラ菌がキスをした人間へと感染し、症状を引き起こすことがあります。

サルモネラ菌が感染するとサルモネラ症を発症し、胃腸炎などの症状を引き起こします。健康な成人であれば重篤な症状に至るケースは非常に稀ですが、高齢者や乳幼児など、免疫力が低い人は注意が必要です。敗血症や髄膜炎を引き起こすケースも多いですし、中には発症した病気が合併症を引き起こし、死に至るケースも報告されています。

これらを考えると、やはり免疫力が低い人は細菌に感染し、重篤な症状を発症するケースが多いため、犬とのキスは控えるべきでしょう。乳幼児や子供は自分で制御できないので、大人がしっかり監視することが大切です。

パスツレラ症

カプノサイトファーガと同じように、常に犬が持っている細菌にパスツレラ菌が挙げられます。ほとんどの犬が口の中に持っていると報告されていて、犬に噛まれたり、キスされたりすることで感染するリスクがあります。

しかし、犬から人間への感染は非常に稀です。パスツレラ菌に感染し、パスツレラ症を発症する確率は、猫やうさぎなどの他のペットに比べて極めて低いです。ですが、やはり発症する恐れが0ではないので、気を付けるに越したことはありません。

パスツレラ症を発症すると、発熱や関節の痛みを感じるようになります。早いと数時間で発症することがありますが、「筋肉痛かな?」と放置してしまうと骨髄炎などを引き起こし、死亡するケースもあります。

他の病気と同じように、犬とキスしてしまった後は、1週間ほど自分の体調に気を配り、少しでも異常を感じたら早期治療をすることが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。犬は口内に多くの細菌を持っています。その細菌が人間に感染し、病気を発症してしまうと最悪の場合、死に至るケースもあるのです。なるべくキスをしないよう心掛け、もしキスをしてしまったら口をゆすぐなどのケアを怠らないようにしましょう。


(獣医師監修:平松育子)

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