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豪華共演者に注目！指揮に鈴木優人、フルートは上野星矢

みなさん、こんにちは。編集局紙面編集部の遠藤竜哉です。
新年度に入り、早くも初夏の陽気となりつつありますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、５月からいよいよ富士山静岡交響楽団（静響）の新シーズンが始まりますね。

毎年春は、日本各地のオーケストラが心機一転、新たな年間プログラムを開始し、首都圏では世界的な演奏家を招いた華やかな音楽祭も開催されます。演奏する側も聴く側もワクワクする季節！そして夏には、日本を含め、世界中でクラシックの音楽祭が開催されます。

静岡では長きにわたりクラシック音楽の「春」を実感する機会がそう多くなかったように思いますが、ここ数年、静響が春から始まる通年プログラムを発表するようになったことで、演奏会に通うプランを考える上でも、リズムを取りやすくなったと感じます。
新シーズンの一発目は、豪華共演者に注目です。
 

開幕を飾る県内2公演のチラシはこちら！

＜静岡公演＞
2024年5月25日（土）
静岡市清水文化会館マリナート　大ホール

＜浜松公演＞
2024年5月26日（日）
アクトシティ浜松　中ホール　
■出演
指揮：鈴木優人
フルート：上野星矢 ※

■プログラム
W.A.モーツァルト／歌劇「魔笛」序曲
W.A.モーツァルト／フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313 (285c) ※
ブラームス／交響曲 第4番 ホ短調 op.98

今をときめく指揮者とフルート界の若きスターが登場

今をときめく指揮者の鈴木優人さんは、世界最高峰のオリジナル楽器（古楽）による演奏団体「バッハ・コレギウム・ジャパン（BCJ）」を率いる若きマエストロ。前半２曲は、古典を得意とする鈴木マエストロの中心的なレパートリーの一つと言ってよいモーツァルトの名曲です。

上野星矢さんはフルート界の若きスター。静響は近年、著名な指揮者やソリストと共演を重ねていますが、今回も例に漏れず、とても豪華な顔ぶれだと思います。

メインはブラームスの交響曲第４番（通称「ブラ４」）。ブラームスが生涯に４曲作った交響曲のうち最後の作品で、名曲中の名曲です。円熟した作曲家による枯淡の境地を聴くような作品です。

ひと言で表現するなら「異種混交」!?

このコラムを読んでくださる方の中には、クラシック音楽に精通したベテランリスナーも多くいらっしゃるわけですが、今回のプログラミングについてどうお感じになりましたか？？

私の場合は「なるほどね」という感覚が4割、「へー、そうなんだ」が6割ぐらいでした。

前半2曲のモーツァルトは鈴木マエストロの十八番の範囲内なので、納得。

一方で、フルート独奏の上野さんについては、鈴木マエストロと共演しているイメージがあまりなかったので（私が知らないだけかもしれませんが…）、「へー、面白い！」と思いました。

「ブラ4」については、正直、意外じゃありませんでした？？

ブラームスという人は、ロマン派の時代に生きながら時代に「逆行」するかのようにベートーヴェンに代表される古典派時代の音楽を志向していたわけですが、そうは言っても、鈴木マエストロがレパートリーの中心に据えているバロック〜古典の時代からは少し下った時期の作曲家なので、斬新な取り合わせにも思えました。

静響が（古い時代の楽器ではなく）現代の一般的な楽器を使った標準的なオーケストラだということも含めれば、モーツァルトを2曲演奏した後に、まさかバッハやヘンデルの管弦楽作品は奇抜すぎるし、ハイドン、モーツァルトの交響曲をつなげるのも渋すぎると考えれば、たしかに、じゃあブラームス？？となるのかもしれませんね。

ともあれ、今回の演奏会は、元気ハツラツの静響と、得意分野が異なりそうな（←私が勝手に思っているだけなのでご容赦を！）指揮者、ソリスト、ちょっと斬新にも思える曲目が組み合わさり、いわば「異種混交」なイメージが強い内容となっております。

多くの方に聴いていただきたく、招待券プレゼント企画をやります！

静響の生演奏をまだ聴いたことがない方が多いと思います。
静岡のスポーツ界では新球団（野球）が誕生したり、複数のプロサッカーチームがしのぎを削ったりして、それを支える市民のマインドがしっかり根付いています。

静響はいわば「スタートアップ」で、今が伸び盛りのオーケストラ。まだまだ足りない部分もあるかもしれませんが、実際には、首都圏の古参楽団に比肩する、もしくは、それ以上の演奏をしていることも少なくありません。

華やかな舞台になることは間違いなし！「どれどれ、一つ聴いてやろうじゃないか」というような気持ちで構わないので、ぜひ演奏会場に足を運んでいただき、厳しくも温かく見守っていただければと思います。

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