大通り公園リニューアルへ 2027年春に開園予定
横浜市が進める「大通り公園1区〜3区リニューアル事業」の事業者4社(代表企業・三井不動産(株)、京浜急行電鉄(株)、(株)ディー・エヌ・エー、東急(株))は、このほど市と基本協定書を締結した。リニューアルで関内駅周辺のにぎわい創出と豊かな緑ある街づくりを目指す。2027年春の開園を予定。
大通り公園=中区・南区=は、全長1・2Kmに及ぶ街路型公園で、関内・関外地区で貴重な緑を有する。1区〜3区は、JR関内駅の西側から地下鉄伊勢佐木長者町駅までの区間で、総面積は約1万4930平方メートル。
三井不動産の担当者は「現状は通過動線としての利用が多く、滞留する空間やコンテンツを増やす必要があると捉えている」と話す。関内駅に最も近い1区にはウェルカムガーデン、2区にイベント広場、3区に子どもが遊べるプレイグラウンドを整備。全てのエリアに飲食店舗や休憩所を配置し、周辺にはデッキテラスを設ける計画だ。
また、大通り公園のシンボルであるメタセコイア並木の保存や公園愛護会と連携した新たな植栽を進め、緑の軸線の強化や生育環境改善によるグリーンインフラ機能を向上。より花や緑を楽しみながら滞在できる場を目指す。
担当者は「ハードとソフトの両面から、リニューアルコンセプト『LIVE(活き活きと暮らす)×PARK』を実現していく」と話す。
周辺施設と連携も
4社は近接する「横浜市旧市庁舎街区(BASEGATE横浜関内)活用事業」の事業者でもある。一体的にイベントや情報発信を行うことで、来園者の回遊を促進。関内駅周辺の活性化を目指す。横浜BUNTAIや横浜武道館など、地域施設との連携イベントも検討中だ。
市は大通り公園全体のリニューアルも進める。伊勢佐木長者町駅から先の4区〜8区は、四季を感じる花や緑の中で、子どもの遊び場や散策の場、地域の催し物ができる空間の充実を基本的な考え方としている。今後、意見募集も踏まえリニューアルプランを確定。全体リニューアルは28年完了を予定する。