プロ野球セ・パ交流戦の歴代首位打者 柳町達がソフトバンク6人目
打率.397、交流戦MVPに輝く
プロ野球セ・パ交流戦でソフトバンクの柳町達が首位打者に輝いた。期間中68打数27安打の打率.397。全18試合中16試合で安打(8試合で複数安打)を放ち、チームの優勝に貢献してMVPにも選ばれた。
慶応高から慶応大を経て2019年ドラフト5位で入団して6年目。これまで規定打席に到達したシーズンはないが、今季は飛躍のシーズンとなりそうだ。
過去を振り返ると交流戦の首位打者はその後のシーズンでも活躍した例が多い。歴代首位打者は以下の通りとなっている。
ソフトバンクからは松中信彦、多村仁志、長谷川勇也、城所龍磨、近藤健介に続いて6人目
2005年の初代首位打者は西武・石井義人だった。交流戦で打率4割をマークし、自身初のオールスターゲームにも出場。同年は125試合に出場して打率.312の好成績を残した。
翌2006年はソフトバンク松中信彦。打率.408で交流戦首位打者に輝くと、シーズンでも打率.324をマークし、三冠王となった2004年に続く自身2度目の首位打者を獲得した。
2008年は阪神・金本知憲が打率.407。タイトルこそ獲れなかったがシーズンでも.307の高打率を残した。
交流戦最多9度の優勝を誇るソフトバンクは、交流戦首位打者も柳町を含めて球団別最多の6人を数える。松中に続いて2010年の多村仁志、2013年の長谷川勇也、2016年の城所龍磨、2023年の近藤健介が首位打者を獲得。中でも長谷川は交流戦MVPに輝き、シーズンでも打率.341、198安打で首位打者と最多安打に輝いた。
交流戦とシーズンともに首位打者を獲得したのは松中、長谷川と2012年のロッテ角中勝也の3人。2015年の秋山翔吾は打率.432で首位打者に輝き、シーズンではNPB記録を更新する216安打をマークした。
2017年の丸佳浩は打率.411で交流戦首位打者に輝くと、シーズン171安打で最多安打のタイトルを獲得し、MVPにも選ばれた。
2024年は日本ハム水谷瞬が.438で首位打者。前年まで一軍出場すらなかったが、現役ドラフトでソフトバンクから移籍し、新天地で素質が一気に開花した。最終成績は97試合に出場して打率.287、9本塁打だった。
再開後のシーズンでも活躍が期待される柳町。交流戦首位打者に輝いた勢いで一気に初タイトルまで突っ走るか。
【関連記事】
・プロ野球セ・パ交流戦の通算成績、年度別優勝チームとMVP
・SPAIA独自選定の交流戦野手MVPはDeNA筒香嘉智、5本塁打で12球団最高のwRAA9.1
・プロ野球交流戦通算成績の打撃&投手項目別トップ選手 巨人・坂本勇人が最多安打記録更新
記事:SPAIA編集部