相川茉穂と毎月お届け。プレスルームにおじゃマンボ! vol.4
vol.4 JW ANDERSON
北アイルランド出身のデザイナー ジョナサン・アンダーソンが、自身の名を冠して2008年に創業。緻密な作業で形作られる、ウィットと遊び心を同時に感じさせるアートピースのようなデザインが話題を呼び、数々のファッション・アワードを受賞している。
伝統ある陶磁器の青と白を、ポップにまとう。
数シーズン続けてラインナップしているキャップ型バッグもストライプ柄で登場! ちなみに茉穂ちゃんは“狂った寒色好き(特に青)”だそうで真っ先に食いついたのが青×白のストライプモチーフでした。
ランウェイショーのインビテーションとして実際に招待客に贈られたのが、これらのマグカップやティーポットたち!
〈コーニッシュウェア〉から影響を受けた、数種類のピッチのストライプを組み合わせたシャツが気になる。
〈コーニッシュウェア〉の陶磁器は鮮やかな色なのに派手にならずイギリスの上品さに溢れていて、100周年を迎えたブランドの歴史を感じます。ポップな遊び心と知的なウィットを両立する〈JW アンダーソン〉とのミクスチャーはお互いの良さがより一層引き出されている気がします。〈JW アンダーソン〉といえばのキャップモチーフにストライプ柄が落とし込まれたバッグにキュン。それと、ブルーはいちばん好きな色なので試着するのがとにかく楽しかったです!
ひねりの効いたシルエットで、幾何学的に。
メンズサイズのトレンチコートを、ウエストを締めてワンピース風に。肩の大きなボタンで布を取り外すことができ、襟を開くと通常のトレンチコートに、閉じると長方形をそのまま服にしたような印象に変化。
余った布をそのままスカートにしたようなアシンメトリーなデザインが、シルエットに動きをもたらします。
サイドを縫い合わせずそのまま裁ち落としたようなデザインのニットトップスに、アシンメトリーなスカートを合わせて。動きをつけるとシルエットの面白さが際立ちます。
定番のデニムも、かなり太め&ツイストしたようなシルエットで遊び心溢れる一本に仕上がっています。
幾何学的なシルエットは、動きの見せ方次第でマスキュリンにもフェミニンにも変化するのが不思議な感覚でした。オーバーサイズのトレンチコートをワンピース風に着たのが特にお気に入りで、ウエストをぎゅっと絞ることで一気に印象が変わった気がします。襟のついたフォーマルなテーラードアイテムも、布の量の比重を左右で変えることで遊び心溢れるムードに様変わりするのが新鮮!
日用品をインスピレーションに、遊び心たっぷりに。
無数の毛糸玉を取り付けたようなランウェイピースのニットベスト。毛糸を玉に戻していることで、プレフォールコレクションのテーマである“原点回帰”を踏襲している!?
“ポップコーン”をイメージした新モデルのバッグ。ハンドルやショルダーベルトまで同じ編み方に。
ベージュの生地は〈JW アンダーソン〉のロンドンオフィスに設置してあるソファと同じレザーで、シャツとパンツのセットアップはお値段驚きの総額約40万円…!バッグは今後定番になっていく「コーナーバッグ」。
毛糸玉やポップコーン、ガーデニング中に見つけたアザミの花や置き物など、日常に溢れているものをデザインとして表現する、ジョナサンの視野の広さに感服。リアルにゲットしたくなったのはポップコーンバッグで、凹凸から感じる楽しげなムードを同じ色のロゴプレートが引き締めていて〈JW アンダーソン〉らしい美学を感じました。ずっと好きなブランドなので、最新コレクションをいち早く実際に見ることができて嬉しかったです!