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【雪しか祭り】例年に比べて少ない雪 一方で「楽しかった」という声も 新潟県長岡市で第39回雪しか祭りが開催

にいがた経済新聞

雪板で楽しそうに遊ぶ子ども達

2月17、18日の2日間、新潟県長岡市にあるハイブ長岡では「雪しか祭り」が開催され、多くの家族連れで賑わった。1986年から始まった同祭りは、今年で第39回目を迎える。「雪しか」とは、冷蔵庫の普及以前に、雪氷を売っていた「雪しか屋」の屋号から来ているという。

関係者によれば、今年は、例年に比べ雪が少なく、同祭りの起源ともなった「ながおか100だるま大会」や、ジャンボスノー滑り台などは中止となった。それでも「雪あかり」や「雪花火」は、17日に行うことができた。

「100だるま」の中止を伝える案内板

今年も山古志からアルパカがやって来た

残念な表情で語る関係者がいる一方で、雪が少ない分、駐車場が広く確保でき、例年よりも多くの集客ができたようである。「売り上げが例年の2倍~3倍くらい」と喜んでいる出展ブース関係者の姿も見られた。

からあげやケバブなど、飲食ブースも充実している

見附市から家族4人で遊びに来たという土田まどかさん(30代)は、「気温が暖かくなった分、いつもの年より長く滞在できる」と喜んでいた。

また、屋内では例年のステージイベントや出展ブースの他、eスポーツやハンドメイドのマルシェといった比較的新しい歴史を持つ催しも、昨年と同様行われた。

eスポーツが体験できるコーナーが人気だった

長岡市から娘の星那(せな)ちゃん(1歳)と共に参加した遠藤加奈子さん(30代)は、「子どもが雪を楽しみにしていた分、雪が少なくて残念だけど、美味しいご飯もあるので、楽しい」と満足そうに語った。

雪がなければないなりの冬の楽しみ方を知っている、雪国暮らす人ならではの考え方が見られた、素晴らしい雪しか祭りとなった。

見附市から家族4人で遊びに来た土田まどかさんと千愛(せな)ちゃん

(文・写真) 湯本泰隆

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