胃の不調は胃以外に原因がある?東洋医学が教える『全臓器のつながり』と健康の極意
胃の不調の原因は胃だけではない
すべての臓器が協調して健康が保たれる
胃の不調を訴える患者さんがいると、西洋医学では胃の検査や診察をして原因を調べます。それに対して東洋医学では、胃はもちろんですが、胃を取りまく臓器にも目を向けます。胃から続く小腸をはじめ、腸の消化を助ける膵臓や肝臓の状態もチェックしていくのです。
これは「体全体のバランスを見ながら症状改善に取り組む」東洋医学ならではのスタンスであり、「すべての内臓は互いに影響を与え合い、単独で働いている内臓はない」という考えに基づく診療といえるでしょう。
胃や腸もその例外ではなく、まわりの臓器との相互作用によって働きが保たれています。心臓は血液を巡らせることで胃に力を与え、胃は水分を肺に供給、肺は大量の酸素を腎臓に送って濾過作用を助け、腎臓は老廃物を排除することで肝臓の機能維持に役立っているのです。
さらに、こうした働きかけとは別に、肝臓は胃の粘膜の生成に関わることで、胃の正常な機能をコントロールしています。いわば乱調や暴走を防ぐ管理者となっているわけです。このようにそれぞれの臓器が異なる役割をこなしつつ、協調し合うことで体内の精密な均衡が保たれ、健康が維持されます。胃や腸をはじめ消化器系の臓器も、その一端を担っているわけです。
胃と腸が健康なのは心臓や肺、腎臓、肝臓のおかげ!?
東洋医学では、「すべての内臓は互いに影響を与え合い、単独で働いている内臓はない」という考えがあります。
それぞれの臓器が弱ると胃腸にこんな負担が!
肝臓
解毒にエネルギーを使いすぎると消化を助けられない。
心臓
血流が悪くなると疲れやすく、精神面も不安定に。ストレスから胃腸が弱ってしまう。
肺
水分が不足すると機能が低下する。呼吸が浅いと吐き気の原因となる。
腎
体温と血圧の調整をしている。体温の調節がうまくいかないと消化不良を起こす。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話』著:福原 真一郎