小倉の穴場を探ってみたい! 無料ガイドブック「遊遊」を持ってまち歩きをしてみた【北九州市小倉北区】
昨年の11月、北九州・小倉のまち歩きガイドブック「遊遊(ゆうゆう)」が発刊されました。
小倉北区の飲食店やカフェ、バー、古着屋、ギャラリーなど、個性的な穴場店を紹介した無料配布の冊子で、同区内にある「北九州文化会館」に店を構えるオーナー達が制作にあたりました。
昨年末、この「遊遊」を手に、実際に知人と小倉のまち歩きをしてみました。
食・アート・人に出会う!小倉まち歩きの魅力
ガイドブック「遊遊」は、全39頁の冊子です。「エリアマップ」や「ショップリスト」、「インタビュー」、周遊プラン「遊遊小倉巡り」、スポンサー企業紹介、編集後記という内容で構成されています。
この中から、気になったお店を訪問しました。
雰囲気あるオーストラリアスタイルのカフェ<Second Fitzroy Coffee>
筆者が最初に訪ねたのは、<馬借・旦過エリア>に掲載されているカフェ「Second Fitzroy Coffee」です。
2023年7月にオープンしたカフェで、日本では珍しいオーストラリアスタイルのコーヒーを提供しているそうです。
店内に入ってみると、1~2階の細長いスペースに木製のシンプルなテーブルや椅子が並び、独特の落ち着いた雰囲気があります。
窓際に席を取りカプチーノ(580円)を注文。飲んでみると、中深煎りと言う豆の深みとミルクの優しさが溶け合い、心身共に温まる一杯でした。
抜群のボリューム感!のアメリカ風ハンバーガー<HABIT STORE>
昼食に訪れたのは、同じく<馬借・旦過エリア>にある「HABIT STORE」。ハンバーガーなど豪快なアメリカ料理が楽しめる店だそうです。
バーのような見た目の店舗に入ってみると、白黒のバイクの写真や英語表記の標識が飾られています。なるほどアメリカ風です。
筆者はチリバーガー、知人はロコモコを注文。どちらもフライドポテトとドリンクがついて1600円です。
早速、提供されると、そのサイズ感に驚かされます。
ハンバーガーの食べ方は、まずバンズをしっかり押さえてから紙に包んで齧るか、ナイフとフォークで切って食べるかのいずれか。筆者は切って食べることにしました。
量も多く、チリスパイスが食欲を刺激しバンズもずっしりとした歯ごたえです。ケチャップに塩味が効いたポテトも味変に良く、大いに元気が出るランチとなりました。
知られざるアーティストが集う空間<GALLERY SOAP>
続いて向かったのは、<繁華街エリア>にある「GALLERY SOAP」です。1997年創立のアーティストラン・スペースで、ガイドブックには同店スタッフの小宮万依さんのインタビューも掲載されています。
ここは敷居が高くなく、「ここに来たら、『ダメでもいっか』と思えるギャラリー」とのことで、ぜひ訪ねてみたいところでした。
階段を上がり2階のギャラリーに入ると、なるほど広々としたスペースに絵や写真、彫塑品等の作品が展示されています。
脇にはバーが設置されてあり、テーブルにソファが置かれ、飲食もできるとのこと。コーヒーやジュース類が500~750円、アルコール類が600~750円、ナッツ等のおつまみが一皿400円です。
小宮さんによると「このギャラリーはまだ知られていない地元の作家にも光を当て、音楽も含め色々なジャンルが交じり合っているのが特色」といいます。
筆者訪問した日に作品を出品していた「弐七九(279)」という、下関在住のアーティストが居合わせたので少し話を聞いてみました。
弐七九さんの作品は模型ベースで、ロボットや仏像、公衆電話のフィギュアが組み合わせ、渋い色合いで塗装されています。
複数個の模型を組み合わせて一つの作品に仕上げる手法は「キットバッシュ/ミキシング」と呼ばれるそうです。
映画やアメコミ、音楽等から構想を得ていると話してくれました。現時点では、このギャラリー以外での展示はまだないようですが、今後の活躍に期待したいところです。
エキゾチックな雰囲気に料理の<YES ケバブれすとらん>
夕食に選んだのは同じ<繁華街エリア>にある「YES ケバブれすとらん」です。
ガイドブックには同店オーナーの森一生さんのインタビューも掲載されており、料理はもちろん音楽や「誰かと話す時間」も大切にしたいというコンセプトに惹かれ訪ねてみました。
小倉駅そば、赤を基調とした店舗の中に入ると、色とりどりのチラシやポスター、絵が飾られた混沌とした雰囲気に圧倒されます。
料理はケバブだけでなくカレーやパスタもあるようですが、ここはケバブサンド(ポテトとピクルスセットで900円)にケバブライス(850円)を注文。
運ばれてきた料理は香ばしい鶏肉にしゃきしゃきの野菜もたっぷり、スパイスの効いた赤いソースが刺激的で、エキゾチックな気分に浸りながら食事をすることができました。
音楽イベントも開催!オレンジ色の外観が目印<北九州文化会館>
最後に、<馬借・旦過エリア>にある北九州文化会館を訪ねました。
北九州文化会館の設立は2024年。オレンジ色の外観が特徴で、1階には「FIND」というリサイクルショップがあります。
また、2階には「Bloomy Days Vintage」、3階には「POZY」というデザイン系のスタジオがあります。
音楽イベントや哲学対話等の紹介もしていて、階段室の壁には様々なチラシ・ポスターが掲示されています。
2階にある古着店「Bloomy Days Vintage」にはシャツ、セーター、ジャンパー、コート等、色取り取りのヨーロッパ製の古着が並びます。
筆者も一着、薄緑色のシャツ(7400円)を購入しました。今は無き東ドイツ製だそうで、ビロードのような滑らかで不思議な触感が魅力です。
地元小倉の雰囲気を伝え人の輪を広げたい!ガイドブック「遊遊」
この「遊遊」の冊子企画・制作したのは、古着店「Bloomy Days Vintage」オーナーの池部哉太さんのほか、大学教員の哲学研究者やデザイナーら北九州文化会館に店舗を構える4人だそうです。池部さんに話を聞いてみました。
池部さんは、北九州生まれの北九州育ち。北九州市立大学在学時より特にヨーロッパの古着に興味を持ち、アイルランドの首都ダブリンに1年留学します。
大学卒業後3年ほど魚町で働いた後に、ヨーロッパ製の古着を販売する現在の店を奥さんと始めたそうです。
「遊遊」の冊子企画について池部さんは、「これまでの市販のガイドブックにはない、地域在住者でないと分からない店の雰囲気や店主の人柄、それを含めたセレクトによる小倉のまち歩き案内冊子を作りたかった。これにより人の輪、繋がりがこの地域から広がって行くことを制作メンバーは望んでいます」と語りました。
小倉北区のお店で無料配布中!
小倉まち歩きガイドブック「遊遊」は、北九州文化会館の「FIND」や「Bloomy Days Vintage」、「POZY」、そして今回訪問した「Second Fitzroy Coffee」「HABIT STORE」「Gallery Soap」「YES ケバブれすとらん」など、小倉北区内の60店舗ほどて無料配布されているそうです。
詳しくは「遊遊」インスタグラムから確認することができます。
<北九州文化会館>
■場所/北九州市小倉北区中島1-3-5
※記載の価格は税込み表示です。
※2026年1月19日現在の情報です
(ライター・宮城保之)