ディズニー『ズートピア2』が好発進!ジュディ&ニックの成長と「ズートピア」の謎とは?試写会レビュー
2016年公開の前作『ズートピア』は、動物たちが人間のように暮らす街を舞台に“多様性”を描き、ゴールデングローブ賞とアカデミー賞(R)をW受賞した名作です。そんな伝説的ヒット作の続編が、9年ぶりに帰ってきました。制作陣は「前作を超えるテーマが見つかるまで続編は作らない」という姿勢で臨み、今回は共同監督だったジャレド・ブッシュが脚本・監督を担当。『塔の上のラプンツェル』(11)を手がけたバイロン・ハワードも続投し、主要スタッフが再集結。パワーアップした“本気の続編”『ズートピア2』が12月5日(金)に公開されました。
前作のおさらい&『ズートピア2』のあらすじ
前作では、憧れの警察官になり小さな田舎町からズートピアに配属されたウサギのジュディが、詐欺師のキツネ・ニックとまさかのバディを結成。街に潜む巨大な陰謀を暴き、種族を越えて絆を深めました。今作『ズートピア2』では、その関係がさらに深まる一方で、思いのすれ違いも生まれていきます。正義感が強いジュディと、皮肉屋で余裕たっぷりのニックというバランスは健在。ズートピアの謎を追いながら、2人の関係にも向き合っていく物語は、軽やかに見せつつ、今回も胸に刺さる深みのある続編に仕上がっています。
ニックに新たなライバル?!新キャラクター・パウバートの登場
今作も気になるのが、ジュディとニックの絶妙な距離感。信頼し合いながらも思いのすれ違いで噛み合わない様子に、「完全にカップルの会話じゃん!」と共感してしまう人も多いはず。そこに登場するのが、日本語吹き替えを山田涼介さんが担当する新キャラクター・オオヤマネコのパウバートです。柔和でお調子者、一族の中ではちょっと浮いている御曹司で、実はジュディの大ファン?!ニックとは正反対のタイプで、明るく愛嬌たっぷり。ジュディとの出会いは“運命”のようにも感じられ、その様子に動揺するニックがまた可愛いと感じてしまうのです(笑)。それぞれの感情が揺れる瞬間に、思わずキュンとします。
最大の謎は“なぜズートピアに爬虫類がいないのか?”
多くのファンが抱いていた「爬虫類はどこにいるの?」という疑問が、今作でついに掘り下げられます。突如登場するヘビのゲイリー。恐れられがちな爬虫類たちは、本当にズートピアの“脅威”なのか? 謎を追うジュディとニックを支えるのは、ポッドキャストでズートピアの陰謀論を配信するビーバー・ニブルス。SNS時代に馴染むキャラクターで、物語を軽やかに動かしていきます。予告にもあるセイウチ・ラスとの“挨拶シーン”をはじめ、シリーズらしいクスッと笑えるユーモアも健在。パワーアップした世界観は、老若男女問わず楽しめます。
ズートピアらしい“風刺”が今作にも
『ズートピア』といえば、種族間の偏見や思い込みを、楽しげなエンタメとして描きながら社会の縮図を映し出す点が魅力です。続編の今作も、その魅力をしっかり受け継いでいます。舞台は同じズートピアですが、「誰かに認められたい」という気持ちや、善良な存在ほど、大きな声や力を持つ者に押しつぶされてしまうことがあるという、どこか現代に通じるテーマが軸になっています。直接語られることはありませんが、街に潜む“力関係”がふわりと見えてくるのです。動物たちの物語の中で、観る人それぞれが違う角度から今の社会を思い浮かべるような、そんな深い余韻が残るはずです。
映画『ズートピア2』作品情報
公開日:2025年12月5日(金)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:
ジャレド・ブッシュ(『ズートピア』、『モアナと伝説の海2』)
バイロン・ハワード(『ズートピア』、『塔の上のラプンツェル』)
日本版声優:上戸彩、森川智之、下野紘、江口のりこ
山田涼介、梅沢富美男、三宅健太Dream Ami、
高嶋政宏、水樹奈々、 柄本明、高橋茂雄(サバンナ)
熊元プロレス(紅しょうが)、高木渉、山路和弘
ジャンボたかお(レインボー)
※高嶋政宏の「高」の字は正式にはハシゴの「高」