『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』マリオ役・宮野真守さんインタビュー|“それぞれのマリオ”をどう届けるか――銀河へ広がる物語と成長したヒーローの姿
2026年4月24日(金)公開の映画『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』。世界中で愛され続けるアイコニックなキャラクター・マリオが、今作では舞台を銀河へと広げ、新たな冒険を繰り広げます。
映画の公開を記念してアニメイトタイムズでは、マリオ役・宮野真守さんにインタビュー!
本インタビューでは、前作の大きな反響を受けて感じた手応えや、ヒーローとして成長したマリオの変化、そしてピーチやロゼッタをはじめとしたキャラクターたちとの関係性について伺いました。
さらに、ゲームで親しまれてきた要素と映画ならではのスケールがどのように融合しているのか、本作の見どころにも迫ります!
【写真】『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』マリオ役・宮野真守インタビュー
「それぞれの世代に、それぞれのマリオがいる」
──前作は国内外で大ヒットとなりました。その反響をどのように感じられましたか?
宮野真守(以下、宮野):世界的な大ヒットになったというその事実が、まず日本人として誇らしかったです。日本が生んだキャラクターがこんなにも世界で愛されて、映画になっても楽しんでもらえている。それがすごく誇らしかったです。
日本でもたくさんの方がこの映画を観てくださって、反響も大きく、かなり声をかけられましたね。同業者も含めて、みんなが観てくれているんだということを、周りからの声で強く感じました。
やはりマリオは、みんなが一度は作品に触れてきた存在ですよね。それぞれの世代に、それぞれのマリオがいるんだなということを強く感じましたし、その思いが映画の中に込められているのが、すごく絶妙だなと思いました。
一つのストーリーとして、マリオの成長物語がありつつ、そこにいろんなゲームの要素が盛り込まれていて、全世代をターゲットにしている、見事な作りだなと思いました。
──同業者の方やファンの方からの反響の中で、印象的だったものはありますか。
宮野:言い方が難しいのですが、映画を見て「宮野じゃないと思った」と言ってもらえたことですね。僕自身、マリオの声を担当することに対して、すごくプレッシャーがあったんです。
これまでのマリオのイメージもありますし、ゲームの「ヤッフー!」というマリオの代表的な掛け声だけではなく、映画ではしっかり言葉を紡いでいくので。みんながどう感じるんだろう、という不安もありました。
なので「宮野じゃないと思った」という言葉が単純に嬉しいということよりも、ちゃんとマリオとして届いて、純粋に作品として楽しんでもらえたんだなと。マリオになることができたのは誇らしいですし、それはすごく嬉しかったです。
作品も収録現場もよりパワーアップ!
──本作の銀河を舞台にした物語や映像について、また前作からパワーアップしていると感じた点など、感想を教えてください。
宮野:今回は宇宙へ飛び出して冒険するので、その描写や映像の迫力は、前作とはまた違ったスケール感でお届けできていると思いますし、それに伴って、アクション的なギミックもより大きくなっています。
クッパたちの科学力もすごいですよね(笑)。とにかく大きなことが起こるので、ワクワクしながら観ていただけるんじゃないかなと思います。
また、マリオ自身も前作を経て成長していて、その心持ちで、いろんな人のお悩みを解決していくところから物語が始まるので、あえて言うなら、何者でもなかった青年からヒーローになったマリオが、次にどんな冒険をしていくのか、という作品になっています。
彼の頼もしさも、レベルアップしているんじゃないかなと思います。
──本作のマリオを演じるうえで、前作から引き継いだもの、新しく意識したことはありますか?
宮野:前作のマリオは、今の自分のことや将来のことなど悩みを抱えていました。そんな青年が、自分の向かう方向性や、何かに立ち向かったり、立ち上がる勇気を持つようなお話でした。その思いを携えたヒーローとして成長しています。
前作から、3年ほど経っていますが、彼のその成長を感じながら集中して臨んでいました。
──収録現場の雰囲気はいかがでしたか。
宮野:みんなで収録できて、とても楽しかったです。クッパを演じる三宅健太さんと、現場でふと「声優ってすごいよね」という話をしたんです。マイクの前から動いていないのに、汗だくになりながら全力で演じていたんですよ。魂を燃やして、命かけて声を発していると言いますか。
今回はアクションシーンも多いので、本当に戦いなんです(笑)。声優ってすごいなと思いましたし、そうやって命を燃やして声を吹き込むことの素晴らしさを、改めて感じました。
それくらいの熱量が作品づくりには必要なんだなと。みんなが本気で全力で向き合っている現場だったので、すごく幸せでしたね。
宮野さんと「マリオ」の思い出
──宮野さんご自身のゲーム体験や、これまでのマリオとの関わりについて改めて教えてください。
宮野:もちろん1作目の『スーパーマリオブラザーズ』からですね。ほぼ全作プレイしていると思います。『2』は友達の家で、『3』は自分で買ってプレイしました。
『3』は子どもながらにカルチャーショックでした。ゲームってこんなに進化するんだ、という驚きがありました。パワーアップの種類も格段に増えて、アクションやギミック、ゲーム性も大きく進化していて。
当時はまだセーブ機能がなかったので、最後まで行くのが大変でした。
──難しかったですよね。
宮野:笛(攻略を進める隠しアイテム)を使わないと無理でした(笑)。なので、全部のステージはまだクリアできていないと思います。
──前作・本作は、音楽も印象的ですよね。
宮野:そうですね。ゲームで親しんできた音楽が、劇場作品として鳴っているというのが、すごく感動的で。ただの懐かしさだけではなくて、映画音楽としてしっかり昇華されているというか、オーケストレーションも含めて、すごく完成度が高いなと感じました。
──音楽だけでなく、本作ではさまざまなアイテムやパワーアップが登場しますが、印象的だったものはありますか。
宮野:事前に公開されていたヨッシーの紹介動画にも登場しましたが「スーパースコープ」ですね。あれって、スーパーファミコンの周辺機器で、あのままの形のコントローラーがあったんです。当時、僕は持っていたんですよ。
──それは見ていてグッときますね!
宮野:そうなんです。バズーカ砲みたいでかっこよくて、僕の家にしかなかったので自慢だったんです。今回それが、登場したので凄く感動しました。
──映像では、ヨッシーと合わせて、ベビィマリオたちも映っていました
宮野:『ヨッシーアイランド』も想起させるようなシーンですよね。皆可愛かったです。自分がこれまで触れてきたものが、ちゃんと作品の中にある。それを感じられる瞬間がたくさんありました。
──ヨッシーなど、新キャラクターも多く登場します。皆さんに注目してほしいキャラクターを教えてください。
宮野:今回は、ロゼッタですね。彼女の存在が物語の肝になっています。公開前なので詳しくは言えないんですが、ロゼッタが登場することで、物語の広がりが格段に大きくなっていますし、それに伴って感情が大きく揺れ動くシーンも増えています。
なので、今回のポイントはロゼッタを中心としたキャラクターたちに注目して欲しいです。
描かれるマリオの優しさ
──「それぞれの世代にそれぞれのマリオがいる」というお話もありましたが、映画としてのマリオを演じるうえで、そうしたファンのイメージとのバランスはどのように意識されましたか。
宮野:久しぶりのマリオのお芝居ということもあって、最初はやはりプレッシャーがありました。ただ、音響監督とのやり取りや、皆さんと一緒に収録できたこともあって、そういった余計なプレッシャーはなくなって。物語としてどう向かっていくか、というところに集中できるようになりました。純粋に楽しく、物語に向き合うことができたと思います。
──皆さんと汗だくになりながら。
宮野:そうですね。本気で臨めたので、楽しかったです。
──最後に、今回の作品を通して、改めてマリオというキャラクターの魅力はどのように伝わると感じていますか。
宮野:マリオはやっぱり、優しいですよ。愛情が深いというか、いろんなキャラクターとの接し方を見ていても、それをすごく感じます。
ルイージや、ヨッシーとの関係性からも、その懐の大きさは伝わってくるのですが、今回、僕が一番グッときたのは、ピーチとのやり取りの中で見える優しさでした。
マリオ本人も言っていましたが「プリンセス」と「配管工」という立場の違いがある中で、少し距離感に戸惑いながらも、常にピーチを気遣っている。
その気遣い方というのが、すごく自然で、優しくて、時にはユーモアを交えながら、彼女の隣にいる。そういうマリオの優しさが伝わると思っています。
スタイリスト:横田勝広(YKP)
ヘアメイク:Saya(C+)
【衣装クレジット】
ジャケット ¥88,000、パンツ ¥41,800/どちらもBARNSTORMER (HEMT PR)、その他スタイリスト私物
問い合わせ先
HEMT PR 03-6721-0882