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なぜ「映画館で上映する価値がある作品」と“激推し”されるのか?映画『モンキーマン』をジョーダン・ピールが熱狂支持するワケ

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なぜ「映画館で上映する価値がある作品」と“激推し”されるのか?映画『モンキーマン』をジョーダン・ピールが熱狂支持するワケ

インド神話×現代アクションの混沌〈カオス〉

『ジョン・ウィック』シリーズ製作スタッフと、『ゲット・アウト』や『NOPE/ノープ』で知られるジョーダン・ピールのプロデュースという、奇跡のタッグが実現した映画『モンキーマン』。主演デヴ・パテルの初監督作にして、全米初登場2位を記録した超・話題作だ。

社会の底辺で生きる一人の男の壮大な復讐劇を描いた『モンキーマン』。パテルが子供の頃に聞いた話にインスピレーションを得たというこの物語は、最古のインド神話の1つを現代風にアレンジしており、エネルギー、魂、愛情、すさまじいアクションを詰めんだ、これまでにないまったく新しいスーパーヒーローの叙事詩となっている。

『モンキーマン』©2024 Universal Studios. All Rights Reserved.

『モンキーマン』を“映画館で観るべき”理由とは?

本作が大きな注目を集めたのは、アカデミー賞受賞監督ジョーダン・ピールを筆頭に、錚々たるスタッフが製作に名を連ねたことも大きい。そのスタッフの“豪華さ”は以下のとおりだ。

ジョーモン・トーマス(『ホテル・ムンバイ』『奇蹟がくれた数式』)、ウィン・ローゼンフェルド (『キャンディマン』『ナチ・ハンターズ(シリーズ)』)、イアン・クーパー (『NOPE/ノープ』『アス』)、ベイジル・イヴァニク (『ジョン・ウィック(シリーズ)』『ボーダーライン』『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』)、エリカ・リー(『ジョン・ウィック(シリーズ)』)、クリスティーン・ヘーブラー(『トジコメ』『ボーンズ・オブ・クロウズ』)、サム・サーヘニー(『ウエディング・ゲスト 招かれざる客』製作補/『虎を仕留めるために』製作総指揮)、アンジェイ・ナグパル(『スキャンダル』『グレイハウンド』製作総指揮)。

『モンキーマン』©2024 Universal Studios. All Rights Reserved.

そんな『モンキーマン』だが、当初は配信作品として公開される予定だった。しかし撮影が完了し、編集の段階で大規模な劇場公開作品にするための完璧なパートナーを探すことに。そして彼らが見つけたのが、いまハリウッドで最も信頼度の高い監督の一人であるジョーダン・ピールと、彼が主宰する<モンキーポウ・プロダクション>に所属するプロデューサー、ウィン・ローゼンフェルドイアン・クーパーだった。

『モンキーマン』©2024 Universal Studios. All Rights Reserved.

ジョーダン・ピール「僕たちはみんな、良い映画が好きなんです」

「たまたま『モンキーマン』の話を聞きつけて初めて観たんだ。我々はすぐにストーリーに夢中になり、映画を前進させる手伝いをしたいという気持ちになった。そこでユニバーサルに話を持ち込み、ポストプロダクションの工程を経て完成に至ったんだ」とプロデューサーのイアン・クーパーは言う。

ジョーダン・ピールも「僕がユニバーサルに話を持っていったのは、これは映画館で上映する価値があるというだけでなく、映画館で見せる必要がある映画だからです。これは、観客が反応する声が聞こえてくる映画。その手のタイプの映画です。映画がすばらしい時、それはそこにいる人たちみんなを一緒に引き込みます。僕たちは違って見えるかもしれないけれど、実は似ているんですよ。僕たちはみんな、良い映画が好きなんです」と、“映画館で楽しむべき作品”としての本作に、絶対的な自信を見せている。

『モンキーマン』©2024 Universal Studios. All Rights Reserved.

そのうえでピールは、本作の魅力について「パテルが監督し、主演したこの映画を、僕はすごいと思いました。アクションのレベルが高く、とても楽しく新しいことをやりつつも、感動的なストーリーを犠牲にしていないからです。キャラクターやストーリーに思い入れができないのなら、アクションがすごくても意味はないと僕は思っています。この映画の中心にあるのは、リベンジ。そこがすばらしいと思いました」と明かす。

『モンキーマン』©2024 Universal Studios. All Rights Reserved.

韓国、インドネシア、ハリウッド・アクション…「ドラマチックな要素を混ぜ合わせた」

そんなアクションについて、パテルは『ジョン・ウィック』ほか画期的な映画シリーズと並び、韓国の復讐アクションなど、自身が長年にわたり称賛してきた映画のジャンルからインスピレーションを得たという。

ドラマチックな要素を混ぜ合わせた。僕の好きな映画には『アジョシ』、『オールド・ボーイ』、インドネシアの名作『ザ・レイド』もある。本作には『ザ・レイド』のチームから何人か参加している。サンダーロード(・フィルムズ)が製作を担当した『ジョン・ウィック』のチームからも、スタッフが参加している。これらすべてをミキサーに入れ、インド産のマサラを加えたんだ。

『モンキーマン』撮影メイキング
©2024 Universal Studios. All Rights Reserved.

そうパテルが語るように、最下層からの復讐劇として繰り広げられるアクションは、かつて映画ファンを劇場で熱狂に渦巻いた作品たち以上に、狂気と興奮を与えてくれるはずだ。「混沌として美しく、醸成され、沸騰し、そして狂気をはらむアクションで爆発する」と本作を表現するパテル。あのジョーダン・ピールが激推しする凶暴な復讐劇を、映画館の大スクリーンで目撃しよう。

『モンキーマン』は2024年8月23日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

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