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学校給食の米飯に針金1本混入 生徒にけがなし

赤穂民報

学校給食で提供された米飯に混入していた針金状の金属片=同センター提供のモノクロ画像

 赤穂市は、今月10日に赤穂東中学校で生徒に提供された学校給食の米飯に金属片が混入したと発表した。生徒が口に含んだ異物に気付き、健康被害はなかったという。

 市学校給食センターによると、金属片は長さ約2センチの細い針金状。赤穂市内の委託業者が調理した米飯の中に混入していた。同センターの指示で業者が原因を調べたところ、洗米後に異物をすくい取るために使った網杓子の一部が破損しているのが見つかり、その破片が混入したものとみられるという。

 「他のクラスや学校園からは同様の異物混入の報告はなく、他の米飯への混入はなかったと判断している」と同センター。今回の混入を受けて業者に対し、網杓子を金属製ではなく別の素材に変更することや使用機器の点検、適正管理を徹底するよう指導したとしている。

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2年前にはパンから金属ピン

 赤穂市の学校給食では、2022年5月にも今回と同じ業者が調理した「あぶらパン」に破損した機械部品とみられる金属ピン(長さ約1・5センチ、太さ約1ミリ)が混入。市教委が異物混入時の緊急対応マニュアルを改訂した経緯がある。

 改訂後のマニュアルは金属片を「危険異物I(健康被害のおそれが高い異物)」に分類し、混入がわかった時点で「混入の可能性のある食品全て」の喫食を「学校全体中止」とし、「速やかに学校給食センターに連絡」するよう定めているが、今回の対応では、異物に気付いた生徒が担任に報告した後も金属片を取り除いた上で、そのまま喫食を続け、学校からセンターに報告があったのは翌日の11日午後1時ごろだった。

 同センターは「すべての学校園に対し、教育委員会を通じてマニュアルの遵守を再度徹底する」と話している。

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