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​【静岡県高校総体サッカー決勝見どころ】静岡学園vs藤枝東、伝統校がプライドを懸けて激突!サイドの主導権争いに注目

アットエス

>>>静岡学園で今季全試合先発のキーマン2人、藤枝東を相手に「自分たちのサッカー」を貫けるか

>>>6年ぶり頂点狙う藤枝東、湯山と柳川のホットラインは静岡学園との大一番でつながるか

静岡県高校総体のサッカー男子は6月2日午後1時から、エコパスタジアムで決勝を行う。2年連続9度目の優勝を狙う静岡学園と、6年ぶり14度目の全国出場(推薦出場含む)がかかる藤枝東が激突する。

新人戦覇者でプレミアリーグでも調子が上向いてきた静岡学園と、プリンスリーグ東海で首位を走る藤枝東。どちらに軍配が上がってもおかしくない戦いだ。

静岡学園はプレミアリーグで開幕5連敗とつまずいたが、最終ラインを統率する186センチのDF矢澤怜士(大阪東淀川FC)が故障から戻ってきた第6節からは1勝1分け。昨年から主力を担う右サイドバックの野田裕人主将(FCディバイン出身)は離脱しているが、守備が安定してきた。

藤枝東はここまで2試合連続PK勝ち。苦しみながらもしぶとく勝ち上がってきた。4月以降、公式戦は8勝1分け無敗。1月の県新人戦は4強止まりだったが、エース湯山大輔(清水ジュニアユース出身)をトップに据えてからは勝負強くなっている。戦力的にも静岡学園に見劣りしない。

サイドの攻防に注目

藤枝東の小池海人(左)と、静岡学園の天野太陽


勝敗のポイントになりそうなのはサイドの主導権争いだろう。

静岡学園はここ数試合、パスもドリブルも高いレベルでこなす天野太陽(大阪市ジュネッスFC)を中盤右サイドに固定。左サイドは流動的で、準々決勝ではFWだった快速ドリブラー加藤佑基(奈良YMCA出身)を準決勝では中盤左に配置した。

藤枝東は中盤右サイドに槍のような縦突破を見せる小池海人(磐田ジュニアユース出身)を置き、シンプルに相手の最終ラインの背後を突く攻撃を繰り出す。左サイドは準決勝で2ゴールの2年生泉孝太郎(FC東京むさし出身)が自由に動く。

どちらもチーム作りは道半ば。現状では、相手の守備ブロックを正面からこじ開けるのは難しいだろう。両チームのサイドアタッカーがどれだけ仕事ができるか。クロスやラストパスの精度もカギになりそうだ。

両チームの柱は…

静岡学園の山縣優翔(左)と、藤枝東の湯山大輔


両チームの中心選手のプレーも見逃せない。

静岡学園はU-16日本代表の山縣優翔(千里丘FC出身)が試合を組み立てる。巧みなボールさばきで“学園らしさ”をピッチのあちこちに振りまく。

藤枝東はエース湯山大輔(清水ジュニアユース出身)が4月以降、公式戦9戦16ゴールと絶好調。エリア内で決定的な仕事をこなす。

「伝統の力」がぶつかり合う

静岡学園の川口監督が警戒するのは、藤枝東の粘り強さだ。プリンスリーグで静岡学園セカンドが1−3から藤枝東に追い付かれた試合と、藤枝東が今大会準決勝で0−2から追いついた試合に触れ、「あれが伝統の力だ。今年の藤枝東は簡単には負けない」と気を引き締める。

藤枝東は学校創立100周年の節目を迎え、学校関係者の期待とサポートはいつにもまして大きい。小林公平監督は「追い風を生かし、結果を出したい」と力を込める。

静岡学園が昨年の総体から3季連続となる全国出場を決めるか、藤枝東が“学園1強時代”の到来に待ったをかけるのか、注目だ。

 

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