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ウィル・タケットによるオリジナル版を新制作 新国立劇場バレエ団、カラフルでスイートな『くるみ割り人形』を上演

SPICE

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』

2025年12月19日(金)~2026年1月4日(日)新国立劇場 オペラパレスにて、 2025/2026 シーズン『くるみ割り人形』が上演される。

新国立劇場の冬の風物詩として、開場以来バージョンを変えながら愛されてきた『くるみ割り人形』。2025/2026 シーズンは、英国の振付家ウィル・タケットによる新国立劇場オリジナル版を新制作する。バレエにとどまらず、演劇作品や、様々なジャンルをミックスしたクロスジャンルの作品を手掛け、オリヴィエ賞など数多くの賞を受賞し世界的に活躍しているウィル・タケットが新国立劇場バレエ団に作品をつくるのは、2023年に世界初演した『マクベス』に続き2作目。同じく『マクベス』を手掛けた美術・衣裳デザイナーのコリン・リッチモンドと共に、カラフルでスイートな『くるみ割り人形』の世界を創り上げる。

コリン・リッチモンドによる舞台模型(第1幕)

『くるみ割り人形』の観劇おすすめポイントは、まず「小さなお子様やバレエ鑑賞が初めての方にもお勧めできる作品」ということ。クリスマス・イブの夜、少女クララがくるみ割り人形とともに夢の世界を旅する物語。クリスマスパーティーのシーンから幕を開け、魔法で大きくなるクリスマスツリーや幻想的な雪の国など、ホリデーシーズンにぴったりの華やかな世界が広がる。世界各国のバレエ団が年末年始にこの作品を上演し、子どもから大人まで幅広い世代に愛されている、まさに季節の風物詩。公演期間中、劇場内には大きなクリスマスツリーが飾られ、観劇とともにクリスマスムードも楽しむことができる。公演時間は休憩を含めて約2時間と比較的コンパクトで、初めてのバレエ鑑賞にはぴったりの作品だ。

そして2点目は「チャイコフスキーのお馴染みの美しい音楽」。本作は音楽の面でも親しみやすく、バレエ作品の中で最も知られていると称されている。第2幕のお菓子の国で繰り広げられるディヴェルティスマン(舞踊の余興)では、「花のワルツ」「葦笛の踊り」「金平糖の精の踊り」など、CMなどでも耳にしたことがあるような名曲が登場する。自然と口ずさみたくなるような、どこか懐かしさを感じさせるメロディが、物語をいっそう魅力的に彩る。

さらに3点目は「ウィル・タケットによる新制作!スイートな世界観」。今シーズン、新国立劇場では『くるみ割り人形』を新制作でおくる。振付はイギリスの振付家ウィル・タケットによるもので、今年9月からリハーサルが始まったそうだ。第2幕のお菓子の国では、従来のように各国の踊りを披露するのではなく、タケット版では可愛らしいスイーツたちが登場し、キュートな踊りを繰り広げる。どんなお菓子たちが登場し、どのような衣裳や舞台美術で表現されるのかは、初日の幕が開くまで楽しみにしよう。新作ならではのワクワク感も、この舞台の大きな魅力の一つとなっている。

(C)Takeshi Kanou

また、本公演では令和7年度 文化庁 劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業による、4歳~18歳以下のお子様1,000名の無料招待が実施される。

【ものがたり】
クリスマス・イブ、シュタールバウム家では年に一度のクリスマスパーティーの準備を進めています。一方、クララの名付け親ドロッセルマイヤーは助手である自分の甥と共に、パーティーで披露する手品やプレゼントを準備しています。
パーティーが始まり、賑やかな雰囲気の中でクリスマスツリーが点灯され、子どもたちはダンスを披露します。そこへドロッセルマイヤーが到着し、魔法のような出し物を見せた後、クララにくるみ割り人形をプレゼントします。嫉妬した弟フリッツが人形を壊してしまいますが、甥が修理をしにまた来ると約束してくれ、クララは彼の優しさに惹かれます。夜が更け、家族は眠りにつきます。
深夜、クララが人形を確認しに行くと大きなネズミたちに襲われます。ドロッセルマイヤーが現れ、魔法で部屋を変えると、巨大なクリスマスツリーの下でネズミ軍とくるみ割り人形率いる兵隊たちの戦いが始まります。ついにくるみ割り人形とクララが戦いに勝利すると、ドロッセルマイヤーはくるみ割り人形を王子に変えます。
クララと王子は雪の国を抜け、お菓子の国へ向かいます。そこでクララは金平糖の精として迎えられ、国中が踊りと喜びに包まれます。しかし、クララは家に戻らねばなりません。
翌朝、甥が人形を修理しにシュタールバウム家を訪れると、目を覚ましたクララは彼に感謝し、家族全員で幸せなクリスマスを祝います。この日が最も素晴らしいクリスマスに違いない、とドロッセルマイヤーはツリーの影から見守るのでした。

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