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地酒に合わせて鰹のたたきに土佐巻がいただける新橋で王道の土佐料理「酒菜 浪漫亭」|美食おじさんマッキー牧元の高知満腹日記【高知家グルメPro】

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地酒に合わせて鰹のたたきに土佐巻がいただける新橋で王道の土佐料理「酒菜 浪漫亭」|美食おじさんマッキー牧元の高知満腹日記【高知家グルメPro】

新橋の飲み屋街をすずぅーとあるいていくと、浪漫亭の看板が見えてきた。

「酒菜 浪漫亭」と書かれた紺色の暖簾をくぐると、靴を預け、板張り掘り炬燵のテーブルに座る。

カウンター 約八席、テーブル約36席の広々とした店である。

さあ何を食べようか。

まず選んだのが「ちゃんばら貝」と「りゅうきゅう」だった。

高知に縁のない人だとなんの料理かわからないだろう。

だが7年間も毎年通っていた身としては、思わず「懐かしい」と頼んでしまった。

かくいう二つの料理は、高知料理の店に行かねば、東京では食べることが叶わない。

「ちゃんばら貝」とは、殻の長さが約5〜7cm程度の小さな巻貝で、正式名称は、マガキガイという。

なぜチャンバラと呼ぶかといえば、殻の入り口にあるギザギザした蓋(爪)が細長い三日月型に変形した部分が、刀のようであることからこの名がついたそうだ。実際この貝は、刀のように振り回しながら移動するのだという。

高知に行けば、どの居酒屋にもあり、塩茹でや醤油で煮て食べる。

貝の身を爪楊枝で取り出して食べれば、ほんのりと甘く、食べるほどにじんわりとした旨味が募ってゆく。

小さき身を食べながら、日本酒を飲むのがたまらん。

次に「りゅうきゅう」であるが、これはハスイモの葉の茎部分で、酢の物にされることが多い。

食べれば、シャリシャリ、シャクシャクとした楽しい食感が弾み、味は淡いがクセになる。

これは必ずシェアするのでなく、一人一人前を頼むこと。

いろんな料理を食べながら、合いの手としてシャリシャリすれば、飽くことがない。

次にお願いしたのが「ニンニク入り土佐のすり身天」である。

高知のすり身天食文化の話は以前書いたが、実にバラエテイに富んだすり身天がある。

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口にすれば、甘みがあって、これまた酒が恋しくなる。

さあお次は、「青海苔天ぷら」といこう。

四万十川をはじめとした高知の澄んだ河川では、かつて青海苔がたくさん採れた。

だが、温暖化の影響か、最近ではめっきり収穫量が減っている。

希少な青のりの天ぷらだが、何回もいただいて思うのは、当たり外れが激しい。

あちこちでいただいた経験から、中には香りが弱いものがあるのだ。

少し不安に思いながら、天ぷらを噛む。

最初はサクッと歯が入り、中の青のりに、ふんわりと包まれていく。

三、四回噛むと、青のりの香ばしい香りが立ち上って鼻に抜けていった。

そこですかさず司牡丹を飲み、酒の甘みと合わせれば、もう顔は崩れてしまうのだな。

次は「だし巻き卵」を頼む。

中に巻き込む具は、チーズ、青のり、明太子、ネギとあるがここはやはり、断然ニラである。

高知なら、ニラを食べんといかん

食べて笑う。

「やっぱりニラだな」と、大いに頷くのであった。

そしてこれも定番、店内にて藁で炙ったという「カツオのたたき」が運ばれた。

おおなんとも分厚く切ってある。

カツオは薄く切ってはいかん。

分厚いのが正義である。

口を大きく開けて食べれば、ムチっとして、鉄分の甘みが追いかけてくる。

このムチッとした食感があるからこそ、食べた先から勇壮な気分となり、酒も旨くなる(なにかにつけ酒が飲みたくなると、肴が旨いと書いてしまうのは、僕自身半分以上高知県民になったということだね)。

さあ、それでは締めと言ってみよう。

「土佐巻」を選んだ。

カツオ、ニンニク、生姜、しそを巻き込んだ太巻きである。

中央に巻かれた、カツオの深赤色が食欲を誘う。

ああ、これはいい。黄金のバランスではないか。

カツオが主張しすぎておらず、米や海苔、薬味と一体感があって、するりと食べてしまう。

締めだというのに、ひとつ、もうひとつと後を引き、止めることができない寿司なのであった。

高知出身の店長阿部大志さんみお話をうかがった。

東京に出てきて、30年やられているのだという。

「どんなお客さんが多いですか?」と、聞くと

「東京の方もいらっしゃいますが、土佐弁で会話をしながら飲まれる方も、大勢こられます。お酒の強い方が多いですね、菊の花(高知のお座敷遊び)も時々やられますよ」と、嬉しそうに語られた。

飲兵衛上等。やはり高知は楽しい。

店舗情報

酒菜 浪漫亭

住所:東京都港区新橋4丁目14-7

電話:03-3432-5666

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