マイボートアングラー熟練者が思う【シロギス釣りの魅力】とは?
ボート釣りを始めたころの絶好のお相手だったシロギス。マダイやブリに目がくらんだ時期を経て、昨夏から再びシロギス釣りにのめり込むようになった。今回は、近場でサクッと釣れるシロギス釣りの楽しさとその魅力について少し語りたい。
夏のシロギス釣りを思い出す
ボート釣りを始めたころ、シロギスが絶好のお相手だった。いつの日か、より沖に出るようになると色気や生臭い欲が出て、マダイやブリに目がくらんだ。
まあ、そんなものだが、昨夏から久しぶりのシロギス釣りにのめり込み、これがおもしろい。
シロギスが年々小さくなった
ゴムボートで沖に出始めたころ、流線11号ハリを使用していたが、これでも飲み込まれることも多々のサイズだった。それが、9号と小さくしてもハリがかりが悪くなるサイズが主流になってきた。
それ以上ハリを小さくする気もなくアタリがあっても釣れなく、他の魚に興味を持ち始め疎遠になってしまった。
今では、20cmでも型物になりそうで、魚が減ってしまったひとつの指針だろう。
近場でサクッと釣れたシロギス
昨夏、小さくもシロギス釣りの話を聞き、不意に興味が湧きだした。ハリ6号とはと思いながらも、夏にボート係留地の目の前のサーフエリアで狙うと朝の2〜3時間ほどでそこそこ釣れた。
潮がわずかでも動けば小さいながらも果敢に喰ってきて、朝の涼しいうちに晩ごはんが釣れる。すぐ近場のポイントで、真夏の朝に晩ごはんを釣って早々の帰港の幸せと、釣りながら思った。
明石沖までボートに鞭打って、1時間近く走らせて型物の青物を釣るのは面白くも、常に力いっぱいな肩張りな感じでしんどい。近くのポイントにのんびり近づき、アンカーリングをして晩ごはんを釣るのは、ひとつの理想だった。
思わぬシロギスから釣りの理想がよみがえり、シーズン終了の12月まで釣れるシロギスは、改めて感慨深く庭の菜園みたいだ。
シロギスを釣る延長線上
ハイシーズンになると、型物が目の前にちらつき欲深い、存外に生臭いオヤジになりそうだが、もう若くないし、釣り方を考える年齢だとつくづくに思う。
もっと早くからシロギス釣りにいそしむようにすれば良かったと思うほどで、今シーズンは、石ゴカイ標準装備よろしく保管して、準備万端をする。小アジ、イワシが回ると落とし込み釣りをする近場の漁礁も、それより早々に豆アジがつく。これも同様で、南蛮漬けは好物なので、肩の力を落とした小物釣りだ。
小アジもシロギスも干すとうまい。そして、彼らは、シロギスも含め素晴らしい活きエサで、彼らの周囲には、それを捕食する大物もいるはずだ。
このシロギスのエリア、同じ場所でヒラメも狙えると欲が出るが、ヒラメとなると修行で、そう容易く釣れるものでなく、ちょうど良いかもしれない。
いずれにしても、初夏から水温が上がりシロギスが喰い始め、夏の今はハイシーズンになり、12月まで近場のシロギスと遊び、持って帰れば肴となり、うまい。
<丸山明/TSURINEWSライター>