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ジュビロ磐田に闘将ドゥンガ氏がやって来た!J1復帰を目指す古巣に“闘魂注入”「まずは技術のクオリティー」「日々の会話が一番大事」

アットエス


ブラジル代表で監督と主将を務めたドゥンガ氏が7月29日、ヤマハ大久保グラウンドを訪れ、古巣ジュビロ磐田の練習を視察しました。練習前にはピッチ上で選手にげきを飛ばしました。

ドゥンガ氏は7月31日に浜松市中央区の地ビールレストラン「マイン・シュロス」でプレミアムトークショーを、8月2日のブラウブリッツ秋田戦の試合前にはピッチ内でトークショーを開きます。

ドゥンガ氏「俊哉さんの場合は足元にもらうのが好きだと知っていた」

-来日は2024年2月のJ1開幕戦の前以来ですね。
ここに来る前はジーコのチャリティマッチに出ていました。試合は楽しかったし、チームメートだった日本人選手たちにもたくさん会えて、他にはできないような素晴らしい体験をしたよ。

-今季のジュビロの試合は見ていますか。
自分はいろいろなところに招待されて出張が多いので、そんなに試合自体は今年はまだ見れていないんだ。

-ジュビロが今掲げている目標や、さらにその先の目指すところに向けて必要なことは。
たくさんの目標がある中で一つ、これだけは達成したいということをまず決めて、今だったらJ1復帰というのを決めて、それができたときにはその次、その次と一歩一歩進んでいった方が実現しやすいと思うよ。

-選手にはコミュニケーションの重要性を訴えていた。
日々の会話のところで、例えば自分の頃は俊哉さん(藤田SD)や山西さん(アカデミースーパーバイザー)といつでも話し合って、こういうふうに僕がプレーしなければいけないとか、相手はこういうふうな特徴があるよとか、もっと細かくは俊哉さんがどうやってボールを受けるのが好きとか、山西さんがどういうふうにプレーするのがしやすいとか、1人1人の特徴を会話で分かっていて、試合になったらそれができるというふうになっておかないと。スマホでいろいろ調べても、実際にプレーするのは僕たちなんだから、日々の会話が一番大事なんだ。

-当時とサッカーは大きく変わったが、チャンピオンになるために大事なことは。
サッカーは変わっていないんだ。大事なのはボールコントロール、パス、ヘディング、シュート…。もちろんもっと早く考えなければいけなくなったり、速くプレーしなければいけなくなったりするのはあるけど、サッカーが変わったからというのを言い訳にするのではなくて、まずは1人1人の技術のクオリティーを上げて、その中でシステムとか戦術とかそういうのを当てはめていかなかったら何も起こらないから、まずは技術のクオリティーなんだ。

自分たちの時代も、自分たちが何をしなければいけないかを分かっていた。だからそれをするためにはどうするのがいいのかと。選手同士で誰がニアにいた方がいい、ファーにいた方がいいとか、どういうふうにパスをしなければいけないとか、そういうのはお互い分かっていた。それはいつもいつも話し合っていたから。話し合って分かっているということが大事なんだ。

俊哉さんの場合は足元にもらうのが好きだ、名波さん(日本代表コーチ)の場合はスピードに乗ったところに出されるのが好きだった。そういうのを知っていなかったらいいコンビになれないから、そういうのをいつもやっていたんだ。

-クラブW杯でブラジルのチームの躍進が目立った。
みんなが何をすればいいのか、ブラジルの選手の場合は分かっている。欧州の選手は狭い空間でくっついてプレーするのが好きなんだけど、そうしたらブラジルの選手にとってはクオリティーを生かせる。スペースがここにある、あそこにある、それを生かして攻撃していくとかということを理解しているから。

ボクシングに例えると、最初は耐えて耐えて、ワンチャンスをものにする。サッカーでもそのワンチャンスをものにしたら、あとは対戦相手の方がこれからもっと速くプレーしなければとか、責任が相手に移るから、相手はもっと神経質になって、余計ミスをし始めるから、どんどんブラジルのチームの方が有利になる。

システムシステム、戦術戦術と言うけど、何をするにしても例えば相手がスピードのあるチームだったらあまりスペースを残せない。そこを突かれるから。相手がゆっくりだったらスペースを空けてもいいから、こっちがこうやれるというのがある。だからシステムがあるんじゃなくて、この場合はこういうふうに適応するというのがないといけないんだ。

ボタフォゴ対パリ・サンジェルマンの試合で、ボタフォゴは5人ディフェンスがいて、相手は1人攻撃に来るんだけど、クロスを上げてもそれを決める選手がいなかったから、ブラジルのチームにとってはとても簡単だった。クロスが上がってからそれをディフェンスすればよかった。だから簡単だった。レアル・マドリードの場合は、みんな前に攻めているから、一つ間違えたらあとはもうやられるばかりになってしまう。だから簡単と言えば簡単だった。

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