アメリカ人気番組がカーク氏射殺巡る司会者発言で無期限放送休止 大竹「どんな発言も受け入れる民主主義の土台があって欲しい」
9月19日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)はスポニチの「米人気番組が無期限放送休止 カーク氏射殺巡る司会者発言で 7月には“トランプ批判”番組が終了発表」を取り上げ、大竹まことと青木理がコメントした。
米ABCテレビは17日(日本時間18日)、米コメディアンのジミー・キンメル(57)の保守系政治活動家、チャーリー・カーク氏射殺に対する発言を受けて、自身がMCを務める同局の人気番組「Jimmy Kimmel Live!(ジミー・キンメル・ライブ!)」を無期限の放送休止にすると発表。複数の海外メディアが報じた。米トランプ政権を批判する番組の休止、終了が相次いでいる。
キンメルは15日放送回で、MAGA派(米国を再び偉大に、の頭文字。トランプ大統領の支持基盤)が、チャーリー・カーク氏射殺の容疑者が自分たちの思想とは違うと強調し「政治的に利用している」と指摘。その結果「アメリカは以前よりもさらに悪い状況になった」と語っていた。
キンメルは以前から積極的にトランプ批判を続けてきた。
また米CBSテレビは7月17日、同局深夜トーク番組「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」が2026年5月に終了すると発表。こちらも人気の長寿番組で司会のスティーヴン・コルベア氏は、ドナルド・トランプ氏とその政権を批判し、ジョークを言い放つことで知られてきた。
大竹まこと「片方はアメリカのABC。もう一つはアメリカのCBS。司会者のコメディアンの人が発言したことを受けて、この人気番組が無期限の放送休止になる。すると発表したとあるね」
壇蜜「誰が決めたんですかね?」
青木理「アメリカの放送を司っている委員会が、かなり厳しいことを(キンメル氏が)言ったのを受けて、アメリカのテレビ局をいっぱい持っているメディアコンツェルンみたいな会社が放送の休止を決めたということを受けて番組が終わるんでしょうね」
壇蜜「終わっちゃうんだ」
大竹「あの(自由の国の)アメリカがっていうことになっちゃうよね」
青木「そうなんですよ。僕、このキンメル氏の発言がどんなことを言っていたのか、各アメリカのニュースサイトで見てみたんですけれど、そんなにピント外れなこといってないんですよね。要するにトランプ氏を強固に支持している支持基盤の人たちが、チャーリー・カークという人を暗殺した若者は元々結構トランプさんの支持者だったんだけど、パートナーが性的少数者の人だったのかな。で、最近になってどちらかといえばリベラル思想みたいなことを口にするようになっていった人らしいんですけれども、そういう若者について、このMAGA(米国第一主義=Make America Great Again)派の人たちは自分たちの仲間ではないもののように描こうとしているんだと。それは政治的に利用しているし、政治的な点数を稼ごうとしてるんだというような発言らしいんですよね。そんなに間違った発言でもないと思うんですけれども」
壇蜜「それで20年以上やってきた番組が急に終わるんですか?」
青木「そうなんですよね。だからそういうのを見ると、日本でもある一時期に一強政権のもとで一部のキャスターとかコメンテーターの人が降板させられるようなことありましたけれども、アメリカでも、トランプ政権の下でこういうそれほど的外れでもない批判とか批評みたいなものが押しつぶされていくっていうのは、ちょっと非常に心配な出来事だなという気がしますよね」
大竹「的外れなことを言ってないと(青木さんは)仰ったけど、思うんだけど、たとえば的外れなことを言ったとしてもね、それを受け入れる本当の民主主義の土台みたいなものがちゃんとアメリカも日本もそうだけど、あってほしいよね」
壇蜜「批判は批判として受け入れる姿勢」
大竹「そうそう」
青木「それが今回の場合でいうと、トランプさんなんかはメディアに向かって放送局の免許取り上げろみたいなこといってるらしい。だからやっぱり政治指導者、為政者がそういう言論・表現の自由特に自分に反対しているような人たちの言論の自由を認めないようなことをやるとこういうことが起きて行ってしまう」
壇蜜「未だにホワイトハウスに入れない局もあるんですよね」
大竹「だから、これもう覇権主義と同じになっちゃうというか、自由な発言ができないというか。そりゃあいろんな国家があるけども」