妙高市長沢地区 約70年ぶりに木製舞台を組み立て 秋祭りで披露
妙高市長沢地区の神社に保管されていた神楽などに使う木製の舞台が、このほど70数年ぶりに組み立てられました。地元の大野公男区長は「貴重な文化財で残していきたい」と話しています。
これが舞台です。幅、高さ共に3.6メートルほどあります。
柱に「昭和3年11月17日」と書かれていることから、およそ100年前に作られたと見られています。
大野公男 区長
「昔から神楽を八王子神社で舞っていたが70歳の私でも実際に舞台を使った神楽を見たことがない。昔の人が残してくれた貴重な文化財」
舞台は長沢地区にある八王子神社の屋根裏に分解された状態で保管されていました。地元の人たちは舞台があることは言い伝えで知っていましたが、70年以上そのままでした。今回、神社が老朽化し、建物が傾いたため屋根裏から2時間かけて取り出されました。
そして大工を中心に5時間かけて組み立てました。場所は当初、神社の境内を予定していましたが、段差が多かったため、神社近くの旧長沢小学校の体育館にしました。
舞台はくぎを使わずに組み立てる伝統的な造りです。補強のために、いまは筋交いを設置していますが、本来は4方向から舞台を見ることができます。
大野公男 区長
「昔の人はすごい。これだけのものを使って、この中で神楽を舞っていたと考えるとすごい」
舞台は今月14日の秋祭りで住民にお披露目されました。
大野公男 区長
「地元の人でも舞台があることを知っている人はいるが、組み立てたところを知っている人はいない。地域の文化として残していく必要がある」
舞台は来年の秋祭りにも使うため、体育館に組み立てたまま残しておくということです。