【駿河区・ぷるみえ~る】世界一に輝いたジェラートは計算し尽くされていました
世界大会で優勝したシェフが作るジェラートが食べられます。静岡市駿河区にある「ぷるみえ~る」で、味・香り・食感と計算し尽くされたピスタチオと焼きリンゴのジェラートを食べてみました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへいつも通る表通りから1本裏へ入れば、そこはまるで別世界。静岡県民必見の裏スポットを巡っていきます。今回は、安倍川橋から焼津まで続くかつての主要道路「用宗街道」を、海のほうへ向かってお散歩していきます。
世界一のシェフ発見
用宗街道から1本裏に入ったところで見つけました。かわらしい外観が特徴のお店「魔法のケーキ屋さん ぷるみえ~る」です。
市内に7店舗を展開する超人気店で、店内には宝石のようなスイーツがずらり。
中でも人気なのが、口当たりなめらかな「半熟ぷりん(350円)」です。
1日に1000個以上を売り上げる、ぷるみえ~るの代名詞です。
店内に入ったところで見つけたのが、立派なトロフィー。
ぷるみえ~るのシェフ・牧野良弘さんは、ジェラートの本場・イタリアで行われるコンテストで何度も受賞しています。
2023年の国際ジェラートコンテストでは、ジェラートシャーベット部門で第3位、ジャンドゥヤチョコ部門で10位を獲得。
ぷるみえ~る・牧野良弘さん:
コロナ明けからトライして、賞をとりはじめています。2023年6月にはイタリアのアグリアーノという街で開かれた世界大会で1位をとりました
5月末のコンテストでも再び世界3位を獲得し、世界に認められるジェラートを作っているんです。
そんなジェラートが、このみずほ店で販売開始となりました。
牧野シェフのおすすめを食べてみることにしました。
ピスタチオとチョコレートのダブルは480円。ピスタチオの単品は390円です。
口に入れればすぐにわかる風味の違い。ピスタチオ120%かと思うぐらいの濃厚さです。
とろみがトルコアイスように強く、固めな食感でした。
世界一の「焼きリンゴ」
実際にコンテストで世界一の栄冠に輝いたのはコッタメーラ。「焼きりんごとシナモン」としてメニューにもあるので、ぜひ試してみてください。
リンゴの味わいに続いて、リキュールの香りも鼻に抜けていきます。最後にシナモンの香りも。
ぷるみえ~る・牧野良弘さん:
リンゴジュースを使っているのではなく、アップルパイのベースを作って、それをピューレにして加工しています。リンゴのジュースでは作れないんです。パティシエのノウハウがあるから作れるんです
牧野シェフによると、舌の両サイドはこくを感じ、ごくんと飲み込むときに香りを感じるそうです。
牧野シェフのジェラートのおいしさの秘密は“味の演出”。素材にこだわるのはもちろん、口に入れた瞬間から溶けてなくなるまでの全てを綿密に計算。
ケーキ作りで培った素材の特徴や技法を、これでもかとジェラート作りに注ぎ込み、予想通りの味になるように組み合わせているんです。
技術の高さを感じずにはいられない一品でした。
ジェラートの出来たては味が全然違う
出来たての味も食べてみて欲しいと、ジェラートの製造現場へ案内してくれました。
ジェラート製造機に、ジェラートの原液を投入。機械に入れ5分ほどかき混ぜたらジェラートが完成します。
世界大会に関する裏話も教えてくれました。
ぷるみえ~る・牧野良弘さん:
ジェラート製造機は5種類ありますが、世界大会でどの機械が用意されているかはわからないんです。回転数を見て途中で出したりします
その大会によって使う機械はバラバラ。氷の結晶の大きさやなめらかさ、ツヤなどを観察し、自分の経験と勘を頼りに完成させる。これぞまさにプロの技です。
牧野さんの技が集結した世界に誇るジェラートの出来立てを特別にいただきます。
見た目からしてとろとろ。クリームのようになめらかでした。
ぷるみえ~る・牧野良弘さん:
ストラクチャー(口当たり・固さ)がよくないとダメ。フルーツによって出来上がりの食感は頭に入っています。材料はピューレと水と糖分しか入っていませんが、それをうまく組み合わせて作ります
ぷるみえ~るのジェラートが食べられるのは、みずほ本店とパルコ店だけ。世界一のジェラートをぜひお試しあれ!
■店名 魔法のケーキ屋さん ぷるみえ~る みずほ本店
■住所 静岡市駿河区みずほ3-6-1
■営業時間 9:30~19:30
■定休 無休 ※臨時休業あり
■問合せ 054-258ー9565