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【川崎市宮前区】ボランティア団体「飛森谷戸の会」、30周年 自然守り次世代へ

タウンニュース

式典に参加したメンバーら

 創設30周年の節目を迎えた「飛森谷戸の自然を守る会」が3月29日、初山幼稚園ホールで報告会と記念式典を開催した。当日は約40人の地域住民や関係者が集まり、四半世紀を超えて守り続けてきた里山の豊かな自然を次世代へ継承していく決意を新たにした。

 同会は1996年3月に10数人の有志で発足。行政に全てを任せるのではなく自分たちの手で地域を良くしようという「市民共同のまちづくり」の精神から誕生したボランティア団体だ。現在は約30人のメンバーが、かつて多くのホタルが舞い、飛森谷戸と呼ばれた初山の風景を取り戻すため、荒廃していた雑木林の笹刈りや間伐などの保全活動を地道に継続。特に、他地区から移植したゲンジホタルの定着には3年にわたる試行錯誤を要したが、現在は6月になると多くの市民が幻想的な光を楽しめるまでに復活を遂げている。

 活動の軌跡は自然保護に留まらず、2代目会長の矢澤茂さんの時代には、地元の無形文化財である「初山獅子舞」を初山正八幡社跡地で100周年記念奉納として復活させるなど、地域の文化継承にも尽力した。また、かつて田んぼだった場所を復元し、現在は指定管理者と共同で「どろんこ教室」を開催するなど、子どもたちの教育の場としても定着している。

 記念式典では、菅生小学校3年生によるビデオレターやカリタス小学校の「ホタル新聞」など、地域と歩んできた環境学習の成果が披露された。3代目会長の高木一弘さんは、活動を支えてきた関係者や裏方への感謝を述べ、「新しくなる会に楽しいことが続くように」と今後の若返りと発展に期待を込めた。同会では、30周年を記念してホタル啓蒙のための下敷き1万枚を製作し、菅生小や向丘小、白幡台小など近隣の小学校などへ配布。5月30日には、生田緑地初山地区の「森の広場」で「Style-3!」を招いた「森の音楽会」と田植えを予定している。詳細は同会ウェブサイト。

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