【熊本市中央区】目印はピンクのショッパー!思い出と歴史を紡ぎ続ける「RECORD HOUSE WOODSTOCK」の軌跡に迫る!
バンドマンによく間違われる、ライターRuyです! バンドマン憧れますけど、楽器も弾けず歌も音痴なもので… それはそうと先日、肥後ジャーナル宛に1通のお便りを頂きました。 「この前上通りを歩いていたら、母がピンクのショッピング袋を持って歩いてる人を見かけ、懐かしい!と言っていました。以前、並木坂にあったレコード屋さんの袋のようで、調べてみると現在は水道町にあり、カフェもあるとのことです。母と行ってみたいので、歴史を含め取材をお願いします。」 ほう、レコード屋さん。 しかもカフェも併設されてるときた! レコードを聴きながらティータイム、これはわたくしも気になる! というわけで、そのレコード店を取材しに行きます!
レコードハウスの名に相応しい店内
依頼のあったお店の名前は、 「RECORD HOUSE WOODSTOCK」
1969年にアメリカで行われた有名な野外コンサートから、その名を名付けられたとのこと。 お店の場所は水道町。 3号線を水道町交差点から白川公園方面に200mほど進むと、左手側にお店の入ったビルがあります。
こちらがそのビル。
目の前にはパークシティ24h水道町という大きな駐車場があるので、目印としても分かりやすく、お車でお越しの際も停めやすいです。
ビルの前には、レコードのイラストと店名の入った看板があり、これも目印に。 3F…どうやらお店は3階のようです。
階段をのぼります。
2階に到着。さらに奥へ進み、
木製の階段をのぼった先に、
ありました!玄関も木製で、入り口からレトロな雰囲気が漂っています。
お店に入る前からレコードが顔を覗かせてます。 レコードのお出迎えを受けながら、扉を開けて店内へ。
入った途端、たくさんのレコードが!
あっちを見ても、
こっちを見ても、
どこも見ても相当なレコードの数々! 洋楽や邦楽など、ジャンルも様々です!
WOODSTOCKの歴史
RECORD HOUSE WOODSTOCKの創業は1977年。 創業当時は輸入盤専門店としてオープンされ、現在のNew-Sの裏の通りにお店がありました。 そこから上通り内で数回の移転を経て、1989年に並木坂で営業。
並木坂に移転してからは「WOODSTOCK&WOODPECKER」と店名を変更。 1階が主に新品を扱うWOODSTOCK、2階が中古盤が中心のWOODPECKERとして営業されており、「ペッカー」という愛称で親しまれていたのだとか。 「西のWOODPECKER、東のレコードジャングル」と称される程、全国的にも有名なレコード店なのです! ちなみにレコードジャングルは、石川県金沢市にあるレコード店で2024年3月現在も営業されています。西のWOODPECKERと呼ばれるほどの人気を博しているお店が熊本にあるとは、県民として誇らしいですね! その当時、若者の間で大バズりしたものがこちら。
いわゆるショッパーです! このピンクのショッピング袋を持ち歩くことが大流行し、セカンドバッグ代わりにして持ち歩いていた人もいたほど人気でした! 2000年代半ばに一度この袋はなくなってしまうのですが、時を経て昨年、このショッピング袋を復活させようとのことで、WOODSTOCKの名が刻まれた袋が再び登場! 店頭でのお買い物の際はもちろん、通販で購入してもこの袋を付けてくれます。 令和の現代にWOODSTOCKの袋がまた、流行を巻き起こすかもしれません!
カフェ併設のきっかけは…
89年から14年まで25年間に渡り営業したWOODSTOCKは、次なる舞台を現在の水道町へと移します。 移転の際に、「WOODSTOCK&WOODPECKER」から初代の「RECORD HOUSE WOODSTOCK」に店名を戻されました。
新たにカフェスペースも併設され、生まれ変わったWOODSTOCK。 なぜレコード店にカフェを開かれたのでしょうか? お話を伺ったところ、基本的にはレコード好きなお客様がほとんどなのですが、そのお連れ様がレコードにそこまで関心がなく暇を持て余している様子を見て、カフェがあればお互いに退屈することなく楽しめるのでは?と考えられたそうです。 またオーナーさんご自身も、レコードを掘りながらコーヒーやお酒が飲めたらいいな、と思われていたのだとか。 以前、並木坂での営業時には、
この写真のようにお店の前に休憩スペースがありました。 ですが、お店の外ということもあって天候や気温に左右されること、また座れる人数も限られるので、移転を機にカフェを開かれることに。 オーナーさんの思いが実現したお店になりました。 早速、カフェスペースを見てみましょう。
お店を入って右手側がカフェスペースになっています。
テーブルが5席、
カウンターが5席。 一人で来るも良し、友人や恋人と来るも良し。
ガラスのテーブルにレコードプレーヤー。
ドリンクを置くとこんな感じに。 グラスとレコードプレーヤーが映える! カフェメニューはこちら。
ウイスキーやワインといったアルコール類からコーヒーやソフトドリンクまで、幅広い飲み物が並んでいます。 中でもオススメはブラックティーソーダ。 聞いたことないドリンクですね~気になるので頼んでみましょう。
ほんのりとした炭酸が紅茶の甘さを引き立てながらも、レモンが入ってることで甘くなり過ぎず爽やかな味わいのドリンクです。 飲みだしたら止まらなくなるほど、クセになる美味しさ! レコードの音色に囲まれながらカフェタイムを楽しめる、まさに極上の空間。
様々な種類のキャッシュレス決済に対応されている点も嬉しいですね!
レコード好きもカフェ好きも虜に!
熊本から日本中、いや世界中に、レコードの魅力を発信し続けるWOODSTOCK。
世代を問わずレコードが愛され続けるのは、WOODSTOCKのようにレコード好きが集まる空間があるからなのかもしれません。 またレコードを聴きながらカフェを楽しめるのもWOODSTOCKの魅力の一つ。
こちらは現在店長を務められているゆうまさん。 「幅広い世代の方々にレコードの魅力を知ってほしい」との思いで接客されています。 お気に入りのレコードを手にした彼の顔には、屈託のない笑顔が咲いていました。 皆さんもぜひ、レコードの奏でる音に浸りながら、優雅なひと時を楽しまれてみてはいかがでしょうか? (記事公開後は混み合う場合がございますので、日を空けてのご利用をオススメ致します。)