20回以上作っての結論!わらび餅の簡単な作り方
和菓子愛好家が教える!簡単絶品わらび餅
調理時間:15分
冷やす時間を除く
筆者は和菓子愛好家で、普段から老舗の和菓子をお取り寄せしたり、いちご大福やわらび餅などを自分で作ったりしています。わらび餅もよく作っていましたが、ダマになって失敗続き。片栗粉特有の風味も気になり、市販品を買っていました。
それでもあきらめきれず、試行錯誤を重ねて編み出したのが、濃いめのほうじ茶で作る方法です。片栗粉特有の風味やクセが和らぎ、和スイーツらしさが増して絶品に仕上がりますよ。
材料(1人分)
片栗粉:25g
ほうじ茶:100cc
てんさい糖:大さじ1杯
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きな粉:20g
てんさい糖:10g
お好みで
黒みつ:適量
ほかのお茶や飲み物でも!おいしいアレンジ法
ほかのお茶や飲み物でもおいしく作れます。分量はそのままで、ほうじ茶をお好きな飲み物に変えるだけで簡単に作れます。飲み物は少し濃いめにして、砂糖の量はお好みで調整してください。
緑茶
緑茶をわらび餅にすると、奥深い旨みのある味わいに仕上がります。市販で売られている抹茶入りの緑茶を選ぶと、和のスイーツ感が増しておすすめです。
紅茶
和と洋が合わさった新感覚のスイーツが簡単に作れます。練乳をたっぷりとかけるのがおすすめ。ミルクティーのような、やさしい甘さのわらび餅に仕上がりますよ。
コーヒー
筆者イチオシのアレンジです。牛乳、濃いめのコーヒー、コーヒーで作ったわらび餅、黒糖シロップを合わせて、オリジナルカフェラテを作るのが筆者流。おうちでカフェ気分が味わえる、絶品ドリンクが簡単に作れます。練乳をかけてもおいしいですよ。
作り方
耐熱ボウルに材料を入れて混ぜる
ボウルに片栗粉、砂糖、ほうじ茶を入れてよく混ぜます。塊をしっかりつぶす作業があるので、硬めのヘラを使うのがおすすめです。
「電子レンジ600Wで20秒加熱→混ぜる」を7回繰り返す
「ラップをして電子レンジで600Wで20秒加熱する→取り出してヘラでよく混ぜる」
を合計7回おこないます。
必ず20秒ずつ小刻みに加熱していきます。一気に加熱してしまうと、ダマができて食感が悪くなります。
3回目の加熱でやわらかい塊ができて、混ぜるととろみが出てきます。
塊は丁寧にヘラですりつぶして、しっかり混ぜましょう。加熱して混ぜる作業を何度も繰り返し行うことで、ダマのない、口当たりがなめらかな、美しいわらび餅に仕上がります。
写真は5回加熱した様子です。次第に透明になってきました。
電子レンジ600Wで30秒加熱する
7回目の加熱で全体的に透明になります。最後に電子レンジ600Wで30秒加熱し、写真のように綺麗なわらび餅になったらOKです。
冷やす
平らな容器に移し、冷蔵庫で40分~1時間ほど冷やします。長時間冷やすと透明感やもちもち感が失われるのでご注意ください。
冷やしたわらび餅を切る
冷やしたわらび餅をお好みの大きさに切ります。まな板や包丁を濡らしておくと、切りやすくなりますよ。
きな粉とてんさい糖を混ぜて、わらび餅にまぶす
きな粉とてんさい糖を混ぜて、わらび餅にまぶします。
お好みで黒蜜をかけて完成です。
片栗粉で作るわらび餅は保存には向きません。時間が経つほど固くなり、もちもち感がなくなってしまいます。作ったらできるだけ早く召し上がってください。
よくある失敗と解決策
ダマになる
わらび餅がダマになる原因は、混ぜ不足や加熱不足、水分不足などが考えられます。また、一気に加熱すると、つぶせないほど固い塊になってしまいます。
一度ダマになってしまうと、元に戻すことはできません。ただし、タピオカのようにドリンクに入れるとおいしく召し上がれます。黒糖ミルクや抹茶ミルクなどに入れるのがおすすめです。
白く濁る
片栗粉のデンプンが冷えると、白く濁って見えることがあります。この状態でも問題なく食べられますが、長時間冷やすと食感が固いおそれが。固い場合は電子レンジで少し加熱すると、元のプルプル食感に戻りますよ。
固まらない
片栗粉の量が足りないと、加熱しても固まりません。片栗粉を追加する場合は、そのまま加えると溶けずにダマになってしまいます。水で溶いてから加え、よく混ぜてから加熱してください。
わらび餅の食べ方3選
1. つぶあんと食べる。抹茶練乳わらび餅
抹茶のほのかな苦みと、つぶあんと練乳のまろやかな甘さの組み合わせがたまりません。きな粉と黒蜜以外で楽しみたい方には、この食べ方がイチオシです。特に緑茶わらび餅との相性は抜群で、お店のような本格スイーツに仕上がりますよ。
2. 風味豊かに。すり黒ごまときな粉のわらび餅
甘さを控えたシンプルな味が好みの方は、こちらの食べ方がおすすめです。黒すりごまときな粉の組み合わせは、風味豊かでコク深い味わい。黒すりごまが良いアクセントになり、やみつきになります。筆者の祖母もお気に入りの組み合わせです。
3. カフェ気分。わらび餅入り黒糖ミルク
黒糖の独特のコクと風味、まろやかな甘さが際立つ、わらび餅入り黒糖ミルクです。わらび餅がタピオカのようで、お手軽ながらカフェのようなドリンクを味わえます。少し失敗したり、形が崩れてしまったわらび餅でも、ドリンクに入れればおいしく召し上がれますよ。
簡単なのに絶品!わらび餅を作ってみて
塊をすりつぶしながら丁寧に練ったわらび餅は、とてもなめらか。ほうじ茶ときな粉の風味と、黒蜜の甘くコク深い味わいが相性抜群です。
ほうじ茶でわらび餅を作ると、祖母が喜んで食べてくれました。デイサービスでも自慢してくれて、今では抹茶を点てて、一緒に作って食べる定番のスイーツです。和菓子愛好家の筆者が自信を持っておすすめするわらび餅レシピ、ぜひお試しください。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
※電子レンジはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
ライター:kaepon(ライター / 料理研究家 / 山菜マニア / 和菓子愛好家)