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選手分析 ~日本ハム #8 近藤 健介~「逆境に強いヒットメーカー」

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2年連続最高出塁率

腰の負傷による離脱でかなわなかったものの、2017年に4割打者誕生の希望を抱かせた日本ハム・近藤健介。今季はオリックス・吉田正尚、ソフトバンク・柳田悠岐とハイレベルな首位打者争いを繰り広げ、2年連続となる最高出塁率のタイトルを獲得した。今回は安定した活躍を続けるヒットメーカーの打撃スタイルに迫っていきたい。

追い込まれた状況でも勝負を急がない

近藤は全体的にスイングが少なく、選球意識の強い打者である。このタイプは一般的にカウントが深くなりやすく、2ストライクの打席が多くなる。他のカウントと異なり、空振りで三振となるため、2ストライクの打率は低くなりがちだが、近藤は3割近い数字をマークしている。

積極的にスイングせずとも打率が残せるのは、追い込まれてからの対応力が高いからだろう。


対応力の高さは他の数字からも見てとれる。全般的に選球眼の良い近藤は、2ストライク時のボールゾーンスイング率でもNPB平均より10ポイント以上優れていた。また同じ状況でスイングしてもバットに当たる割合を示すコンタクト率は81%で、NPB平均65%と比較して空振りが非常に少ない。


追い込まれた状況でもボールを見極め、空振りしない自信があるからこそ、打席で勝負を急がないのかもしれない。

天才的なバットコントロールと卓越した選球眼

追い込まれても簡単に打ち取られないがゆえに、フルカウントまで至った打席はNPBトップの122を記録。1打席あたりの投球数を示すP/PAもNPBトップの4.77で、これは打ち取るために最も球数を要する選手が近藤だということを示す数字だ。

主語である打者に不利だからこそ2ストライクに「追い込まれた」という表現を用いるが、近藤にとっては必ずしもそうではないようだ。


栗山監督にとって10年目のシーズンにあたる2021年。今オフはエース・有原航平や長年チームに貢献してきた西川遥輝の移籍が取り沙汰されていて、両選手が移籍となった場合のダメージは計り知れないだろう。

天才的なバットコントロールと卓越した選球眼で、打席における不利な状況を幾度もくつがえしてきた近藤。チームが逆境をはね返すためには、指揮官と同じく“10年目”を迎える好打者の活躍が欠かせないものとなる。

※文章、表中の数字はすべて2020年シーズン終了時点

企画・監修:データスタジアム
執筆者:西田 祥玄


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記事:データスタジアム

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