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オンラインで制作・上演の”非接触型演劇” 『「未開の議場」-オンライン版- 』開催が決定

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「未開の議場」-オンライン版-

2020年4月17日(金)~19日(日)『「未開の議場」-オンライン版-』の開催が決定した。会場は、オンラインの会議室(=画面の前)。

物語の舞台となるのは、とある街のとある商店街が主催する祭の実行委員会。巷で流行する病気のため、オンライン会議を行うことに…というあらすじの会話劇だ。本取り組みの発起人は脚本・演出の北川大輔(カムヰヤッセン)。北川の過去作品をもとにオンライン版として作り上げるもので、昨今のコロナウイルス感染拡大防止による劇場空間閉鎖の事情を鑑み、全編オンラインでの稽古・上演を行う「非接触型演劇」を志向しているという。

企画にあたり主催者は、「『人と人が出会うこと』を、この技術の進歩に助けられ、どこまで再現可能になるかを世に問う実験の要素を大幅に含む作品になると思います。今回の上演プラットフォームは、今後この作品の終了後にどのようにこの作品を創作したか含めて一般公開し、ナレッジをシェアしたいと考えています。演劇は死にません。と、世に広く打ち出せるようにしたいと思います」とコメント。出演は、北川がツイッターで呼びかけ集まった13人の俳優たち。実際にオンライン会議にて芝居が進み、観客はパソコンの前で14人目の参加者さながらに芝居を観ることができるという仕立てだ。

「未開の議場」-オンライン版- キャスト

「未開の議場」-オンライン版- キャスト

今回の企画のテーマは「日本人と外国人の、これからの距離について」。舞台となる町は人口の3分1が外国人労働者の町という設定で、脚本家本人のこの6年余りの間の海外案件のコーディネート事業の成果の一つとして、今現在日本人が考える外国人との距離感、またその根底にある日本人の対外国人に対する意識を描き出し、日本人とは、について改めて考える会議劇になるという。

なお、料金は無料カンパ制で、視聴・カンパ方法については4月10日(金)をめどに公式HP、ツイッターにて発表される予定だ。

北川大輔(カムヰヤッセン)コメント

脚本・演出の北川です。
3年ぶりに、お芝居を作ります。オンラインで。
先日全く別のweb会議をやりまして、で、そのときにもしかしてこれは行けるんじゃないかと思ったのが始まりで、過去の拙作の中に「あ、これなら使えるんじゃないか」、というのがありまして、本当に思いつきをツイートしたのが3月末、そこから信じられないくらい素敵な俳優様方にお声がけいただきまして、プロデューサーをブルドーザーみたいな男に任せたら、年度末の工事よろしくこの短時間で企画がまとまりました。

ちょっと僕がよく使う例えなんですが、演劇を古来から何万キロと脈々と続く大河と捉えたとき、(今私なんかは河口の数ミリに浸かっているに過ぎないと思うのですが、)その折々で数々の障壁にぶつかり時にこの河は流れを変え、疫病や災害に流れを遅めたり、あるいは類まれなる才能の出現に逆にその流れを速めたりしながら、ここまで流れてきた。その河口に浮かぶ一人として、今揃った条件の中で、少しでも次の流れになにか資することのできる可能性があるのではないか、という上演形態にこだわりました。そして、それは「オンラインでの会議劇」でした。

演劇の最小単位、それは「演じる人がいる、そして、それを見る人がいること」だと、大昔にボロ屋の部室で学生劇団の先輩に言われたことを思い出します。
インターネットの海の向こうで、あなたに見ていただけることを信じます。
勝算も何もまだない状態で、この筋に賭けてやろうと集まった皆さんの力をお借りして臨みます。
オンラインの会議空間で、お待ちしております。

カムヰヤッセン 北川大輔

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