Yahoo! JAPAN

客先で恫喝されて心が折れたエンジニア男性 「なんだこの資料は!お前か!責任者は!」とひたすら罵倒される

キャリコネニュース

画像はイメージ

いくら自分がお客様の立場だからといって、仕事で会った相手を頭ごなしに怒鳴りつけていいものだろうか。ITインフラのエンジニアとして働く男性は、4年前にある案件を担当したとき、休職に追い込まれるほどメンタルをやられてしまった。

相手の担当者は30代くらいの男性で、はじめは威圧感などなかったという。しかし、

「神経質そうに見えて、いやな予感は当初からありました」

とすでに不安の芽はあったようだ。一度目の打ち合わせで、その担当者はこちらが提出した資料を一瞥するなり、

「この程度のものでは話にならない」

と一蹴。こちらは後日出直す形となった。ところが、2度目にはさらに酷い事態になったという。一体何があったのか。編集部では男性に詳しく話を聞いた。

ありえないほど大声で「なんだこの資料は!」と激高

そもそも、その仕事は競争入札案件で、「それまでほとんど付き合いのないユーザー」だった。しかも、

「システムの仕様書に詳細なことがほとんど書かれていませんでした」

と見積を立てる側からすると不安な案件でもあった。

「そのため、リスクを見込んで通常よりかなり高めの金額で見積を提出していました。ミーティングのメンバーは相手側が2人、こちらが営業マン1人と、私を含めたエンジニア3人でした」

客のうち1人は「アドバイザーとして同席した情報システム部門の担当者」で、前回「話にならない」とあしらってきた人物だ。男性たちが、作成し直した資料で2度目の説明を行うと……、

「ありえないほど大きな声で、『なんだこの資料は!』と激高され、『お前か!責任者は!』と、私を指さしながら詰め寄ってくるような状況となってしまいました」

男性はこれを「叱責、いや、罵倒でした」と振り返る。

「リース契約であったためでしょうが、『リース会社へ言いつけて、契約不履行にするぞ』みたいな感じでも言われてしまい、営業マンは立ち上がって『大変に申し訳ございません』と謝罪していました」

その場はかなり緊迫した状態となってしまった。2回目の打ち合わせで「爆発されてしまった」と言う男性は、実は他の仕事でも苦しい状況にあった。

「それまでも他の案件でいろいろと問題の対応をしていて、心身ともにギリギリの状態でなんとかやってきていました。後から考えると、その言葉で緊張の糸が切れてしまい、数日後に会社へ休養を申し出ることとなりました」

ここで詰められたことが決定打となり、男性は一時期仕事ができなくなってしまったのだ。

「そこまで言われる筋合いはなかったと思います」

その仕事は他の社員が引継ぎ、なんとかなったようだ。男性は半年ほどの休養期間を経て、別の部署で復帰を果たした。顧客の業種は異なるが、以前と同じインフラエンジニアとして働いているそうだ。

男性は当時をこう振り返っている。

「今思えば、提出した資料、基本設計書はチープであり、とても設計書と呼べる代物では無かったとは思います……なので、それらの点を指摘されても当然だとも思えますが、有り得ないほどの大きな声で、叱責、いや、罵倒してくるのはどうかと思いました」

「今でもたまに、その情報システムの担当者の顔までは思い出せませんが、ここまでひどい言い方をされたことは後にも先にもなかったなぁ、そもそも仕様書には詳細な情報が書いていないに等しかったし、そこまで言われる筋合いはなかったと思います」

「いかにベンダー相手とは言え、いわゆるビジネスの場で、あんな恫喝まがいの口調はいかがなものかなぁ……などと、今となっては思ったりします。あんな人間にはなりたくないし、二度と会いたくないですね。 実際に二度と会うことのない人生ですので、よかったと思っております」

男性は、「罵倒されたときの音声、もしくは映像でもあれば、パワハラ相談室みたいなところへ送りつけるとか、いっそのことSNSへアップするとか何かしらのことが出来たかも……」と考えることもあるというが、「今となっては済んだ話なので、やらなくてよかったと思います」と落ち着いて現在の心境を語った。

※キャリコネニュースでは「『この会社もう無理!』と思った瞬間」を実施しています。回答はこちらからhttps://questant.jp/q/XLVYZO65

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【IPX8】 ダイビング中も使える最高水準防水スマホケース『アクアダイブ エアなしタイプ』登場!

    特選街web
  2. ライトルアー釣り愛好家がGWに行きたい憧れの釣り場5選 ロマンを追い求めよう

    TSURINEWS
  3. 【ラーメシ通信】桂花ラーメンの店舗限定ご飯メニュー「醤鶏肉飯」の謎 / TERIYAKI CHICKENって書いてるけど食べてみたら……

    ロケットニュース24
  4. 九州初のサイクルバスで巡るツアー開催 元プロロードレーサー・三船雅彦さんがアテンド【北九州市】

    北九州ノコト
  5. ホテル限定コスのミッキー&ミニーが登場「ファンタジースプリングスホテル」オープン記念グッズ

    あとなびマガジン
  6. 意外と知らない【マイクロプラスチックの定義と種類】 改善には「3つのR」が重要?

    TSURINEWS
  7. 国産米100%なのに「グミ食感」って...どういうコト? 老舗おせんべい屋さんが作った謎のお菓子を食べてみた

    Jタウンネット
  8. 「おひとり様」大歓迎のピッツァ専門店 樽屋町にある「ドメスティック ピッツァ ファクトリー」で焼き立てピッツァを楽しんできました 明石市

    Kiss PRESS
  9. 猫をお迎えしたいと思ったら…『運命の子と出会う方法』3つ それぞれに気をつけるべき点など

    ねこちゃんホンポ
  10. 【リアル給与明細】20代後半女性、営業職。成績が上がらない……転職すべき?【FPが解説】

    4yuuu