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あいまい劇場 其の壱『あくと』は山崎育三郎×尾上松也×城田優、三者三様の魅力がギュッと詰まったてんこもりエンターテイメント

エンタステージ

山崎育三郎・尾上松也・城田優の3人によるプロジェクト「IMY(あいまい)」のオリジナル作品、あいまい劇場 其の壱『あくと』が、2021年11月20日(土)から12月5日(日)まで東京・EXシアター六本木にて上演される。

2015年の共演をきっかけに意気投合。「常識に囚われず、今までにない新しい演劇を作り出し、常にチャレンジ精神を持って取り組んでいきたい」という志のもと、着々と準備を進めて来た演劇作品が、いよいよ日の目を見る。

多くの謎に包まれたジャンル不問のエンターテイメント作品について、そして本作で初演出を担当する成河を起用したきっかけについて、さらに強烈な個性を放つ共演者への期待など、彼ら自身の言葉で語ってもらった。

「とにかくやりたい!」という熱意と想いだけでここまで来た

――プロジェクト誕生のきっかけは、2015年のミュージカル『エリザベート』での共演だったと伺っています。そもそも誰から言い出したものなのでしょう?

松也:特に「誰から」ということではなく、毎日のように稽古場で会っていろいろな話をしていくうちに、自然と「一緒に“何か”やりたいね」ってことになり・・・。それから時間があれば「具体的に、どうやったら実現させることができるか」を話し合っていった感じです。

――実現までの道のりは大変だったと思いますが、いくつものハードルをどう越えていったんですか?

城田:「飛び越える」というよりは「なぎ倒して」いった感じですね(笑)。

山崎:「とにかくやりたいんだ!」っていう熱意と想いだけでここまで来たという感じです。

――3人の役割分担はありますか?

城田:仕切りたがるのは、だいたい僕です(笑)。僕が「ワー!」って言ったことに対して育(山崎)と松也が冷静に判断してくれたり、育が出したアイデアに「それいいじゃん!」って盛り上がったり、その時その時で3人が臨機応変にからんでいってます。

ゼロからのスタートなので「何でもあり」!

――「あくと」は、待望の舞台公演第一回目となります。ここに至るまでに苦労や打ち合わせでの楽しかったエピソードなど、それぞれ印象的だったことを教えてください。

山崎:ゼロからのスタートなので「何でもあり」なんですけど、逆に選択肢が広すぎて脚本が出来るまではすごく時間がかかりましたね。みんなそれぞれの意見もあるし、面白いと思うものも違うし・・・。松也は歌舞伎俳優でもあり、優はミュージカルも映画もドラマも声優もバラエティも歌手もっていうように、いろんな顔を持っているし、個性がバラバラな3人だからこそ“どこ”に焦点を絞っていいか分からないっていうところがありました。

最初は「1つの物語にいろいろ盛り込む」という案もあったんですけど、固定概念にとらわれず、自分たちの魅力を出せるようなものにしようとなり、最終的に4本のオムニバス作品という構成に決まりました。

松也:僕は脚本の福原さんと初めて打ち合わせでお会いした時、すごく緊張したのですが、気さくで、お話も面白くて、とても魅力的な方だったので、「あぁ、この方の書かれるお話なら絶対に面白くなりそうだな」と確信したのを覚えています。

――城田さんは、今回の舞台で1本脚本を手掛けられるそうですが、ご自身で「書きたい」とおっしゃったのですか?それとも「書いてみませんか?」と言われたのがきっかけで書くことにしたのですか?

城田:自分で脚本を書くつもりはなかったのですが、二人(山崎・松也)から「優、書いてみたら?」と言われたのは大きなきっかけになりましたね。僕自身、小さい頃から曲を作ったり、歌詞を書いたり、物語を考えたり、漫画を描いたり、クリエイトすることが大好きで、素人ながらに脚本を書きためたりもしていましたが、仕事として脚本を書き上げた経験はなかったので初めは躊躇しました。でも「IMY」のテーマは“挑戦”ですし、最初からあきらめるのではなく、「何かに挑戦する」「壁をぶっ壊していく」「固定観念を壊す」と常に挑んでいく姿勢は大事だなと思いまして・・・。今回、成河くんも演出に初挑戦ですし、ミーシャ(清水美依紗)ちゃんという初舞台の子もいるし、我々自身も初プロデュース舞台ですからね。自分の書いた脚本を自分で客観的に見ることはできないので、「とりあえず書いてみるので、読んで良かったら採用してください」という感じで脚本を託しました。

育と松也、そして成河くんに読んでもらって「面白かった」と言ってもらえたので、ちょっと安心しました(笑)。とはいえ、今でもすごく悩ましい気持ちはあります。「本当にこれでいいのかな?」みたいな気持ちは少なからずありますが、新たな一歩を踏み出す機会をいただけてありがたく思っています。

IMYから新たなスターが生まれたら・・・

――今もお話に出ましたが、成河さんを本作の演出に抜擢された理由は?

山崎:これもまたミュージカル『エリザベート』が縁なんですけど、成河さんと僕はルキーニ役でWキャストだったこともあり、稽古の空き時間などにお芝居の話をする時間があったんですよ。彼の話は面白いし、伝え方もすごく上手で、なんとなく「成河さん、演出に向いているな」と思ったんですよね。

僕ら3人とも成河さんの人柄は良く知っているし、役者として尊敬している方ですし、成河さん自身もこのプロジェクトに興味を持ってくださったのがきっかけで演出をお願いすることになりました。僕らにないものをたくさん持っている成河さんが、僕ら3人をどう料理してくれるのか今から楽しみです。

――共演のキムラ緑子さん、皆本麻帆さん、清水美依紗さんについても起用のきっかけなどを聞かせください。

城田:もともと「圧倒的な存在感を放つ女優さんに参加していただきたい」というのが僕らの中にありました。今回の「あくと」では、キムラ緑子さんに担っていただくポジションは相当重要で、僕らめちゃくちゃ頼りにしています!僕らだけだと“いつもの空気”になってしまうと思うのですが、緑子さんが入るだけで全然違う空気を生み出してくださるはずなので「かっさらっていただきたいな」という感じですね(笑)。

山崎:皆本麻帆ちゃんは、僕は子役時代から知っているし才能のある子なので「声をかけてみたらどうかな?」って推薦してみたんですよ。

城田:育からその話をされて、ちょうど、『あくと』で音楽監督をしてくださる桑原まこさんの作品に麻帆ちゃんが主演していると聞き「じゃあ観に行こう」って、僕と松也で観に行ったんだよね。

松也:昨年秋に上演されたミュージカル『いつか~one fine day』をね。で、実際に観て「いいね!」「いける!」ってなりました。

山崎:清水美依紗ちゃんは、僕がたまたま仕事でN.Y.に行った時に知り合った子なんですけど、今年ディズニープリンセスをテーマにしたプロジェクト「アルティメット・プリンセス・セレブレーション」に大抜擢された、これから大スターになっていく子です。

当初、オーディションをして大勢の若い世代の人に参加してもらって、そこからシンデレラガールを選ぼうというコンセプトもあったのですが、コロナ禍ということもありそれは叶わなかったんですよね。今後、どうなるか分かりませんが、将来的に“ここ(IMYプロジェクト)”から新たなスターが生まれたらいいなという思いもあります。

――今回、公演のチラシにも若手アーティストを起用されたそうで・・・。書道アーティストの原愛梨さんに依頼されたのは?

城田:最初、公演チラシに関しては松也の人脈を紹介してもらって、その中の誰かにお願いしようかと考えていたんですけど、偶然、原さんの作品を知る機会があって、IMYのLINEグループに「この人どう?」って送ったんです。今までにない世界観で今回のIMYの作品に“色”を添えてくれるんじゃないかなっていう期待もあり、原さんにお声をかけさせていただきました。

実際、原さんのセンスは素晴らしくて、僕らが「あーだ、こーだ」言ったものを上手く形にしてくれて、いろんなパターンを提示してくださるんですよ。「和洋折衷」というキーワードから、国籍関係なく、でも日本っぽいものをイラストに盛り込んでくださいました。

山崎:描かれている料理も4つのオムニバス・ストーリーを表していて、「ひとつひとつの物語を皆さんに楽しく召し上がっていただく」みたいなイメージで描かれている、とかね。

松也:カメラがだんだん引いていくように、視点が変わるとこのイラストの全容が分かるという仕掛けもおもしろかったよね。

「「楽しむこと=エンターテイメント」!

――IMY念願の一歩の行方を、楽しみにしております!

松也:今までコンサートは2019年4月と2020年10月の2回開催しましたが、それは、僕らが何故IMYというプロジェクトを立ち上げたかという思いを知っていただくためのイベントでした。僕たちの本来の目的は、オリジナルの作品を作って上演すること。IMYで上演する演劇は今回が最初ですので、今後も続けていくためにも皆さんに楽しんでいただける作品に出来たらいいなと思います。今までにないようないろいろな仕掛け、ほかの公演では見たことのないようなものが出来る予感がしていますので、ぜひ劇場に足を運んで皆様の目で確認していただきたいなと思います。

城田:僕はいつも舞台に立つとメチャクチャ緊張して「何かをしっかりと証明しなければ」「自分のパフォーマンスをちゃんとやらなければ」っていう方に意識が行き過ぎてしまうのですが、この3人だと自然体で楽しむことが出来るんですよね。時には度を越えてふざけてしまうこともありますが、やっぱり「楽しむこと=エンターテイメント」だと僕は思っていますし、モノづくりの基本でもあると思っているので。

この3人のゆるい空気感で作るものが一体どうなるのか、ぜひ皆様には楽しみにしていてもらいたいですし、僕自身も楽しんでこの公演に臨みたいと思っています。IMYの3人だからこそ生み出せる空気、シリアスもあるしコメディもある、なんでもありの『あくと』というエンターテイメントを存分に楽しんでいただきたいです。

山崎:僕らが用意するいろんな料理を、劇場でぜひ楽しく味わってもらいたいです。お腹いっぱいになってもらえるよう頑張るので、期待していただきたいです。

(取材・文・撮影/近藤明子)

あいまい劇場 其の壱『あくと』公演情報

上演スケジュール

2021 年11月20日(土)~12月5日(日) EXシアター六本木

スタッフ・キャスト

【脚本】福原充則/城田優
【演出】成河
【音楽監督】桑原まこ

【出演】
山崎育三郎 尾上松也 城田優/皆本麻帆 清水美依紗/キムラ緑子

【公式サイト】https://imytheater.com/
【公式Twitter】

@imytheater

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