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【お盆のキシャメシ傑作選】国民食×定番、異色の「牛すじカレー麻婆めん」 麺屋 ほんず(新潟市中央区)

にいがた経済新聞

メニューの写真よりもカレーと麻婆のコントラストが強い

牛すじカレー麻婆めん

お盆期間は、編集部が選んだキシャメシ傑作選をお送りします

初回掲載:2024年4月22日

編集部コメント:本日は過去のキシャメシの中から、印象に残るカレーを集めました

県庁での取材を終え14時。昼飯時を逃し微妙な時間帯になってしまったが、この付近なら店に困ることはない。とりあえず少し歩いてDEKKY 401へ。さて、タレカツにするか、そばにするか。地元スーパーでお惣菜を物色するのもいい。さすがに、キシャメシで大手ファストフードチェーンの記事はできないが……。そう考えながら店内を散策していると、とある看板を発見。

「麺屋 ほんず」。2階フードコートに入居するうちの一つだ。「らーめん」580円、「ちゃーしゅうめん」780円となかなかリーズナブル。だが、残念ながら私は最近キシャメシでラーメンばかり。たまにはご飯物を……と考えていたとき妙な文字を見つけた。

「牛すじカレー麻婆めん」780円。

……? カレーなのか、麻婆豆腐なのか、ラーメンなのか。いやカレーラーメンなのか、麻婆麺なのか、と言うべきか。これは確かめるしかない。「らーちゃんセット」750円のほうがどう考えてもお得で一瞬迷いが生まれたが、なんとか振り切って食券のボタンを押した。

メニューの写真よりもカレーと麻婆のコントラストが強い

太めの麺

フードコートのベルと交換でやってきたのは、異色のあいがけ。パッと見ではカレーのほうが何か別の中華料理にも見える。

さて、まずは麻婆のほうを一口。辛味は少なく、スパイスの刺激も少なめ。ただその分野菜の味が正直で、どこか懐かしい。謂わば「給食に出たような味」という感じか。家族連れの多いフードコートでも安心して食べられる。次にカレー。牛すじの濃い味わいで、こちらも美味い。同店ではカレーライスもある。ラーメンに並ぶ主力なのだろう。

そして麺……と思ったが、麻婆もカレーもドロッドロでなかなかほぐれない。必然的に二つが混ぜ合わさる。もはや黒めの麻婆なのか、変わった具材のカレーなのか。なんとか麺を取り上げて恐る恐る口に入れる。

……うん、美味い。美味いのだが、形容がしづらい。全体的にカレー風味に支配されたが、タケノコの食感もパプリカの酸味もカレーには悪くない。麻婆の印象がシンプルな分、味わいにパンチが加わったとも言える。豆腐が感覚的にカレーには違和感があるぐらいか。

そして何より、妙にご飯に合う。これは明確にカレーとも麻婆とも違う……。系統の異なるスパイスのかけ合わせが成せる技か。麺と米へ交互に箸を運ぶ。もっとご飯あっても良かったかもしれない。

出てきたときは驚いたが、難なく完食。たまに食べたくなるタイプの一つ……かもしれない。

混ざりきったスープ。カレーにキクラゲは流石に……と思ったが、案外合う

メニュー。カレー麻婆も人気メニュー同士の組み合わせと考えると不思議ではない……のか?

麺屋 ほんず

(編集部・T)

【グーグルマップ DEKKY 401】

【キシャメシ】は、にいがた経済新聞編集部のメンバーが、日々の取材活動の合間にいただく昼ご飯を日替わりで、真正面から他意を入れず、何モノにもとらわれず、お仕着せのグルメリポートに背を向け綴った、キシャの日常モノローグ。さて明日の担当キシャはどこで何を食べるのか、お楽しみに。

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