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近い将来「博多を代表する老舗」になると確信できる【粋な店構えの餃子店】《福岡市・住吉》

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游心

近い将来、この店は博多餃子を代表する老舗になる──。「游心」へ来るたびに、その確信は深まるばかり。ここに流れる“美味しい時間”には、それくらい問答無用の説得力があるのです。

游心」は1999年、店主の吉冨忍さんが構えた餃子店。テレQ裏手の、やや隠れ家感ある一画で営業しています。無機質なコンクリートの壁や、中国文字を刻んだ扉がなんともクール。ここまで粋な店構えの餃子店もそうはないでしょう。

店内もそのムードを汲み、どこかギャラリーを連想させるアダルトな趣です。「開業当初の目標は『大人がデートに使える餃子店』で、お子様の入店もNGでした」と吉冨さん。「でも長く営業していると、常連さんにお子さんができたりして『ウチの子にも食べさせたい』というお客さんが増えたんです。それがなんだか嬉しくて。今ではご家族利用も大歓迎」とニコリ。

それぞれ4名と6名まで使える個室も2部屋完備。こちらもお洒落な内装で、子供連れはもちろん、ビジネス会食などにも十分使えます。

さて、主役の餃子は博多特有の一口サイズ。肉はブロックで仕入れる長崎産の無菌豚で、通常の粗挽きより大きめに挽いて使います。そこへ牛脂とタマネギ、ニラ、風味づけ程度のニンニクを加えれば餡の完成。皮はグルテン量が異なる2種の中力粉をブレンドし、独特のもっちり感を表現しました。餃子は営業前から仕込みますが、当然それでは追いつかず、営業中も包んで焼いての繰り返し。最高記録は1日2000個だそうです。

ほどなく、トレードマークの四角い鉄板に乗った「博多餃子」(7個450円)が登場。皮がジリジリ焦げる香りに喉が鳴ります。鉄板は厚さ5mmの特注品で、焦げすぎずに餃子を保温するのにベストの厚さとか。
その出来は、言うまでもなく滋味そのもの。ゴロリとした具材の風味、歯触り最高の皮、そしてパリッとした焼きあがりは三位一体の口福感。旨味もコクも、「ビールに合う餃子」を目指す吉冨さんの狙いどおりです。出汁替わりに混ぜた貝柱の粉末が、柔らかな余韻を残すのも好印象でした。

でも餃子にだけ夢中になるのは禁物です。これまた評判の「ホルモン焼き」(1100円)が次に控えているのですから。和牛の小腸とたっぷりの野菜を強火で炒めた一品で、塩味(写真)か味噌味が選べます。素材が良いため、味付けはシンプルでもホルモンの旨味は超濃厚。食感に変化を与える豚肩ロースの存在も効いてます。鉄板から溢れるうまさやボリュームに大満足の一品でした。

続く五島産の「ごまさば」(1100円〜)は、まばゆいばかりの美しさ。銀色に輝く皮と極上の身質に思わず見惚れてしまいました。食べても期待以上の美味しさで、博多醤油と土佐醤油を合わせたタレとも相性抜群。「薄めに切るのは、必ず活きサバを使うから。弾力が凄いのでこれくらいで丁度いいんですよ」と吉冨さん。数量限定につき早めの注文がお勧めです。

このように、餃子以外も“アッパー居酒屋”を名乗れるほど上質なものばかり。その総仕上げに選んだ「焼そば」(730円)も大正解でした。ソースが絡みやすいモチモチし過ぎない麺に、「昔食べた昭和の焼きそば」のイメージで甘めに味付け。このホッとする甘さが絶品で、ほぼ満腹だった胃袋にスルリと入るから驚きました。いつもは〆一番人気の「焼めし」(700円)を頼むのですが、今後は悩ましいことになりそうです(笑)。

「餃子は毎年少しずつ味を変えてます。簡単そうで本当に難しい料理ですよね」と吉冨さん。これだけ熱心な常連がついても、より良い味を目指す謙虚な姿勢は変わりません。「支店を出さない?」との誘いもありますが、「この店だけの味を守りたいので」とすべて断るそう。こんな実直さが客に愛され、スタッフに慕われるのでしょう。活気に満ちた<チーム吉冨>の料理で僕も元気をフル充填。どこを切り取っても、本当に気持ちの良い名店です。

《博多餃子 游心》
福岡市博多区住吉2-7-7 ラ・コンチェルト1F
092-282-3555

※掲載しているメニューや価格は取材時のものです。訪問する際にはお店のSNSや電話等でご確認ください。

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