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大ブレイク直前!ZARD のサードアルバム「HOLD ME」は美しいジャケットが決め手

Re:minder

1992年09月02日 ZARDのアルバム「HOLD ME」発売日

90年代に虜になったZARDとの出会い


そのアルバムが視界に入ったのは、売れ筋の作品が積まれたCDショップの一角だった。当時の私は、アルバムのジャケットが気に入れば衝動的に購入する “ジャケ買い” をよくしていた。そして不思議なことに、ジャケ買いしたアルバムは大抵が “当たり” で、ヒットした作品も多かった。

そんなジャケ買いした中で最も “大当たり” したのが、1992年9月に発売されたZARD3枚目のアルバム『HOLD ME』であった。黄昏のような柔らかい光を浴びて少し笑みを浮かべる美人の女性を斜めから写したジャケットは、どこかミステリアスで、崇高な美しさを感じた。その時は坂井泉水という名前はもちろん、ZARDがユニット名ということも知らなかったが、激しくこの人の歌を聴きたいと思った。

これが、90年代に虜になったZARDとの出会いだった。

アルバムで9作連続ミリオンヒットという前人未到の記録を打ち立てたZARDだが、私の体験談はこの記録と関連している。それは、ZARDがブレイクした魅力がジャケットに凝縮されていると思うから。ポップでキャッチーなサウンド、さわやかで突き抜けるようなボーカル、哀愁が漂う歌詞といったZARDの特徴が、ジャケットから伝わってきたからだ。

女性ロッカーのイメージを一変させた「HOLD ME」


1991年にデビューしたZARDは、ドラマ主題歌に採用されたデビュー曲「Good-bye My Loneliness」が約20万枚のヒットを飛ばし、知名度はあった。しかし『HOLD ME』以前のZARDはバンド色が強く、セカンドアルバム『もう探さない』のジャケットも、ダークな女性ロッカーの様相そのもの。当時のZARDは坂井泉水を中心とする5名のバンドグループだったので無理もないが、特色も出し切れてなかったように思う。

それを一変させたのが『HOLD ME』と、1ヶ月前に発売された先行シングル「眠れない夜を抱いて」であった。この路線変更は大成功してZARDはブレイク。アルバム売上も『HOLD ME』から1999年の『ZARD BEST 〜Request Memorial〜』まで9作連続ミリオンヒットを成し遂げる。

さわやかでポジティブな印象が残る曲順


では、その収録順を踏まえてアルバムの魅力を語っていきたい。

1曲目「眠れない夜を抱いて」は、ZARD王道のポップスナンバー。先行シングルとしてヒットの兆しを見せていて、私もすぐ耳になじんだ。この曲が先頭にあるおかげで、アルバム全体の印象がポップスへ誘導されたと思う。

続く「誰かが待ってる」と「サヨナラ言えなくて」は、ロック色強めのスローバラード。切なく歌い上げる坂井さんのボーカルは絶品で物悲しさが漂う。

その物悲しさを打ち消すのが、4曲目の「あの微笑みを忘れないで」。この曲を聴いた時、私はアルバムを買って “当たり” だと感じた。「♪心の冬にさよならして 走り出そう 新しい明日へ」という歌詞からは、何度元気をもらったことだろう。キャッチーなメロディーをさわやかに歌い上げた名曲でファンの人気も高く、アルバム曲ながらベスト盤にも度々収録されている。続く「好きなように踊りたいの」もポップで明るい曲。この2曲が中盤に置かれた効果は大きい。

注目すべきは、7曲目以降に、スローバラードが5曲続くことだ。特に10曲目の「遠い日のNostalgia」は、バラードの集大成のような名曲で、過去を回想する切ない歌詞が心に染みる。ラストの「So Together」はウェディングソングで、幸せを噛みしめる壮大なバラード。幸せの余韻を残してアルバムを聴き終わる。

こうして全曲を順番に通しで聴くと、さわやかでキャッチーなポップスと、切なく歌い上げるバラードという2つの路線を情感豊かに歌い分ける坂井さんのボーカルが心に刺さる。これがZARDの大きな魅力だ。そして、聴いた後にさわやかでポジティブな印象が残るのだ。

下り坂に転じた世相を元気づけたZARDサウンド


『HOLD ME』発売後のZARDは、翌年1月発売のシングル「負けないで」がミリオンヒットを記録し、トップアーティストへ上り詰める。

聴くと元気が湧き、明日への活力につながる。この安心感がダメ押しとなってZARD人気を決定づけ、ミリオン連発につながったのではないか。私も1993年7月発売のアルバム『揺れる想い』からはジャケ買いから指名買いに変わり、当然のごとく「当たり」続けた。

おりしも時代はバブル経済が崩壊し、不況に突入していた。下り坂に転じた世相を元気づけるように、さわやかで聴き心地良いサウンドと坂井さんの突き抜けるようなボーカルは、心に響いたのである。

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