水野仁輔が語る、“ハンズオフカレー”のすすめ
TBSラジオで毎週土曜 13:00~15:00に放送中の『井上貴博 土曜日の「あ」』。今回は、井上アナが遅めの夏休みでお休みのため、南波雅俊アナウンサーが代打を務めました。
この日の「あ」の人のコーナー。ゲストは…カレー研究の第一人者、AIR SPICE代表の水野仁輔さん!カレー作りの魅力や、南波アナが大好きというスリランカカレーについて伺いました。
一般常識から反発したくて…ハンズオフカレー?!
南波:カレー研究の第一人者である水野さんに、初心者でも簡単に作れるカレーを教えて頂きたいのですが。
水野:僕がオススメしているのは具材や更新料を鍋に入れて火にかけるだけで作るハンズオフカレーですね。
田中:ハンズオフ?
水野:僕がそう呼んでるだけなんですけれども、なんか一般的に「こうするべきだ!」って言われてるものに対してちょっと反発したくなるんですね。だから「玉ねぎは細かく切らなきゃいけない」とか「長時間炒めなきゃいけない」って言われると、なんで玉ねぎを切る必要があるんだろう?なんで炒めなきゃいけないんだろう?炒めずにやってみよう!みたいなるんです。
田中:(笑)
水野:やってみると美味しくできたりして。そうするとその手法を整理して、勝手に新しい名前を付けるっていうのが僕のやり方なんですけど。
南波:水野さん流のお言葉で…ハンズオフカレーなんだ。
水野:ハンズオフカレーって「見つけた!」と思って、「これはすごい革命が起きる!」と思ってハンズオフカレーだけで1冊本を作ったんですね。ところが…スリランカはもう家庭料理でもやってるっていうね。何百年も。ずっと昔から実はやっていたことだった。
南波:スリランカにあったんだ(笑)このハンズオフカレーは家庭でも作れるんですか?
水野:作れるんですよ。具体的に言うと…玉ねぎ、ニンニク、ショウガ、鶏肉あたりを用意していただいて、スパイスはターメリックのパウダーとレッドチリのパウダーとコリアンダーのパウダーの3種類。あと油、塩、水ですね。これを全部鍋に入れるんですよ。入れて蓋をして火にかけて30分ぐらい置いておくだけでできるんです。
南波:何もしなくても?
水野:何もしなくても。大事なのはね…塩と水の量。塩と水の量のバランスで塩梅が決まるので、水を少し少なめにしてください。玉ねぎとか鶏肉の具材からも水分で出るので、水を少なめにしてって、蓋開けて味見して塩調整すればこれで完成です。
南波:へぇ~!
水野:塩と水はスタートは少なめがいいんですよ。これハンズオフに限らずとっても大事なことですけど…塩と水は足したら引けないんですよ。
南波:そうなんですか?
水野:水は多すぎるとシャバシャバになっちゃうし塩は多すぎると塩辛くて食べらんないでしょう?とにかくどっちも少なめに加えるんですよ。
南波:少なめからなんですね。
水野:世の中に色んなレシピありますけれども、どのレシピも塩と水だけは信用しないで欲しい。
南波:信用しちゃダメなんですね。
水野:どんなに好きな人のレシピでも信用しない。水野のレシピでも塩と味の水の量を信用せずに書いてある分量の少し少なめで(笑)。
南波:そこがポイントなんですね。
水野:作った後からいくらでも足せるので、水と塩は(笑)。
この他にも水野さんには手作りのスリランカカレーを用意頂いたり、リスナーからの「私の最高のカレー」メールにもお付き合い頂きました。