こうやって木になるのか! 魅惑の南国フルーツの正体にびっくり【三島・鈴木農園】
農業用ハウスの中にぶら下がっている、いくつもの濃い赤い実。その正体は魅惑の南国フルーツ「マンゴー」です。静岡・三島市で作られている「みしまマンゴー」を調査します。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ甘みと香りが特徴の「みしまマンゴー」
真っ赤に完熟した南国の果実「マンゴー」。濃厚な甘みと豊かな香りが、食べる人を魅了してやまない夏の果実です。
そんなマンゴーを栽培しているという三島市の鈴木農園に行ってきました。
案内してくれたのは「ミスター みしまマンゴー」こと 鈴木貴之さん。三島市で唯一のマンゴー生産者です。
収穫シーズンに入ったという「みしまマンゴー」を見せてもらいました。
見た目がキレイで、見るからに大きいマンゴーです。
大森万梨乃リポーター:
持ってみるとずっしりとした重みがあります。スイーツのような甘い香りでお腹が鳴ってしまいました
これは、アーウィンという品種で、アップルマンゴーと呼ばれることもあります。
甘い香りに誘われて早速試食です。
濃厚な甘みと豊かな香りは、まさにフルーツを超えてスイーツのようです。
鈴木農園・鈴木貴之さん:
3つのこだわりがあって、「完熟して落ちたものだけを収穫」「富士山の伏流水を使用」「根を張らせない栽培方法」によって、甘味を出しています
みしまマンゴーは甘みと香りが強く、ほのかに酸味も感じられるのが特徴です。この味わいは他のフルーツではなかなか出せません。
完熟収穫をしますが、追熟するとさらに甘くなるそう。
鈴木さんによると2025年のマンゴーは、例年並みかそれ以上の出来上がり。太鼓判を押します。
鈴木農園・鈴木さん:
静岡県は温暖な地域で、日照時間も長いことでマンゴー栽培に向いている地域です
沖縄や宮崎などから取り寄せるイメージがありますが、県内産のマンゴーを食べることができるのは驚きですね。
気になったマンゴーの姿にびっくり
続いてはマンゴーが栽培されているハウスの中へ。
ハウスの中にはたくさんのマンゴーが実っていました。ポコポコと大ぶりの赤いマンゴーがぶら下がっている光景は圧巻。
マンゴーってこんなふうに実るんですね。
よく見ると、実の一つ一つにネットがかけられています。
鈴木農園・鈴木さん:
アーウィンは完熟すると自然に落ちてしまいます。落ちて下にぶつかることがないようにネットをかけています
自然落果した完全完熟だけを収穫するのが鈴木農園のこだわり。おいしくなって落ちてきた実を、しっかりネットでキャッチ。ネットはマンゴーを受け止めるために欠かせないものなんです。
鉢を使って育てるこだわり
他にも、この鈴木農園ならではのこだわりがあります。それは専用の鉢を使った「根域制限栽培」です。
宮崎県や沖縄県では、地面に直接苗を植えることが多いのですが、ここでは鉢を使って育てています。
地面で育てるのと比べると窮屈そうな気がしますが、この育て方に甘さの秘密がありました。
鈴木農園・鈴木さん:
根の生育を鉢で抑えることで、根にストレスを与えているので、その分木が子孫を残そうとして、より甘く香り立つマンゴーになります
三島のマンゴー農家は鈴木農園一軒のみ。甘くて濃厚な静岡県産の「みしまマンゴー」をぜひ食べてみてください。
※今季のマンゴーの収穫は間もなく終了となります。
■店名 鈴木農園
■問合せ 090-1821-8133