ANIMUS/ムーンライト・ヘイズ:シンフォ・サウンドが乱舞する劇的&キャッチー路線の3rd
元テンペランス、現エルヴェンキングのメンバー擁する伊産メタラーの3rd。ラインナップに異動なく、鍵盤奏者不在なのにキラキラ・シンセやシンフォ・サウンドが乱舞する、劇的&キャッチーな路線はこれまで通り。ナイトウィッシュ成分やや高めで、ド直球のメロスピ曲もある中、楽曲至上のプレイに徹する7弦×2のギター・チームは、ソロにて無理なく技巧をブチ込み、パワフルにもオペラティックにも歌える紅一点シンガーは、前作に続きグロウルに挑戦し、1曲デュエットも。東洋風味も健在ながら(3曲目は“金継ぎ”?)、前作で話題となった日本語詞はともかく、母国語詞曲がないのはちょっと寂しい。
【文】奥村裕司
アーティスト名:MOONLIGHT HAZE/ムーンライト・ヘイズ
アルバム名:ANIMUS/アニムス
CD | ワードレコーズ | 2022年3月18日発売
(この記事はヤング・ギター2022年4月号に初掲載されたものです)