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【茨城県取手市】人とは違う視点で創造を。屋根も壁もない透明なアーツセンター「ヤギの目」

ちいき新聞

【茨城県取手市】人とは違う視点で創造を。屋根も壁もない透明なアーツセンター「ヤギの目」

ムギとエヒメ、2頭のヤギが暮らし始めて東京芸術大学取手キャンパス内の風景は豊かに様変わりしました。

ヤギを中心に人がつながり、さまざまなものが生み出されていきます。

ヤギは人懐っこい。穏やかな水平の目も魅力

自然と共生、多様な可能性を秘めた活動

昨年12月6日に2頭のヤギを迎え発足した「ヤギの目」は、先端芸術表現科の小沢剛研究室と取手アートプロジェクトの共同企画です。

地域の人々と芸術家たちが携わっていて、人ではない「ヤギ」の視点で物事を捉え、さまざまな人が活動を共にできるコミュニティーを目指します。

ヤギを迎え、メンバーの自然の捉え方が変わりました。

地域住民と学生が協力し、校内の木々の伐採を行って整地。

ヤギの飼育小屋や柵は伐採した竹などで制作しました。

校内の雑草はヤギの食料となりました。

校内の、ヤギを迎えるために開拓された場所には畑が誕生し、収穫した野菜は芸大食堂にも提供されました。

ヤギが食堂の野菜くずを食べ、食品ロスの減にも貢献。

ヤギのふんを肥料に活用するなどヤギを中心に循環が生まれました。

野外活動は天候、季節など自然と向き合うことが必須。

これは人間が環境により制限を受ける今の時代に通じます。

「ヤギの目」はヤギとの暮らしを通し、コロナ禍でも持続可能な研究・創作・表現活動の場を作り続けることを試み、この時代にこそ生まれる芸術表現を模索していきます。

企画展ポスター

「ヤギの目」初の作品発表展示会

なぜ芸術家がさまざまな立場の人と共にヤギを育て始めたのでしょうか?

それが形となり、関わる人の思いが伝わる展示会が開かれます。

「ヤギの目」の総括者である小沢剛教授を筆頭に、12組の芸術家と東京芸大生がヤギとの触れ合いで生み出した芸術作品に加え、ヤギの目で活動するさまざまな立場の人々が見つけた「アートの素」も展示されます。

「ヤギの目」には芸術家や芸大生の他、未就学児から80代と、幅広い年齢層の地域住民が集います。

それぞれが見つけた「アートの素」は、お世話を通じ気付いたメモや、ヤギのふんを利用した陶芸の試作品など、作品未満のもの。

ですが、次の作品が生まれるヒントが満載です。

不完全で未完成だからこそ、見る側の創造力も刺激されそうです。

なお、同フロア「とりでアートギャラリー」では東京芸術大学先端芸術表現科大学院「先端PRIZE展2021」を同時開催。

こちらも併せて注目です。(取材・執筆/永)

たいけん美じゅつ場 VIVA 日時/9月19日(日)、10月5日(火) 午前10時~午後8時 入場料/無料 住所/茨城県取手市中央町2-5 アトレ取手4階 駐車場/タイムズアトレ取手など、アトレ取手関連の駐車場あり ※予約不要(今後の状況により変更および入場制限の可能性有り) ※感染症拡大防止対策としてマスクの着用 ※37.5℃以上の発熱・咳やのどの痛み・倦怠感のある人・体調不良の人は入場不可 問い合わせ/ 0297-84-1874 取手アートプロジェクト(火・金13~17時)

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