虎だけじゃない!甲子園の人気者・レオポン「ジョニー」のはく製が西宮市役所に登場 西宮市
「甲子園という言葉から連想する“動物”を教えてください」と聞かれた時、ほとんどの人は「虎」を思い浮かべるのではないでしょうか?しかし、実は虎以外にも甲子園と深いつながりを持つネコ科の動物がいます。
その動物とは、ヒョウとライオンの間から生まれた交雑種「レオポン」。
かつて阪神甲子園球場のすぐそばにあった遊園地『甲子園阪神パーク』(現:ららぽーと甲子園)の人気者で、その最後の一頭だった「ジョニー」の“はく製”が、9月から『西宮市役所』で展示されています。
場所は市役所の第二庁舎(危機管理センター)。JR西宮駅からは歩いて10分ほどで、平日の9時から17時まで営業しています。
ジョニーのはく製は1階のエントランスホールに展示されていました。
見た目は父親であるヒョウに近く、体には黒い斑紋があります。純粋なヒョウに比べると斑紋の色が薄く、立派な鼻は母親であるライオンの血を感じさせます。
説明文によると、ジョニーは昭和36年(1961年)に父・カネオ(ヒョウ)と母・ソノ子(ライオン)のもとに生まれ、昭和60年(1985年)に24歳で天国に旅立ちました。人間の年齢に換算すると、“112歳”という超・長寿です。
ジョニーとその家族が暮らしていた『阪神甲子園パーク』は、1929年に鳴尾浜公園に建設され、1950年に甲子園球場の隣に移転・再建されたレジャー施設。
ジェットコースターや観覧車、動物園、プール、スケート場、住宅展示場などを備えていましたが、2001年の『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)』開業の影響で利用者が減少し、2003年3月に閉園。70余年の歴史に幕を閉じ、跡地に大型商業施設『ららぽーと甲子園』が開業しました。
ジョニーたちのはく製は、当初甲子園パーク内で展示され、パークの閉園後、ジョニーはリゾート施設『旧リゾ鳴尾浜』に引き取られ、令和2年(2020年)11月に同館が閉館するまで展示されました。
施設の閉館後、西宮市は鳴尾地域の歴史的・生命科学的に貴重な史実であるジョニーのはく製を守り続けるために、2024年にはく製の修復・復元を大阪自然史センターに依頼。
過去の資料をもとに破損した部分や褪色した毛色や模様を復元し、在りし日のジョニーの姿をよみがえらせました。
展示エリアには、修復・復元をどのように行ったかをまとめたペーパーも用意されているので、興味のある人はぜひご一読ください。
市役所での展示は一時的なもので、現在は鳴尾地域で展示場所の整備を進めているそうです。
記者は阪神タイガースの「トラッキー」も大好きですが、甲子園との縁の深さはジョニーも負けていません。CS突破、日本シリーズ制覇に向けて、“ジョニー詣”を行い、勝利を祈願したいと思います。
場所
西宮市役所 第二庁舎(危機管理センター)
(西宮市六湛寺町8-28)
開庁時間
平日 9:00~17:00
休庁日
土日祝、年末年始(12月29日~1月3日)