昼過ぎには売り切れも!神戸『パニティエール』の注文後に完成する絶品コルネ 神戸市
神戸駅から西へ向かって歩くこと10分足らず。住宅街の一角にあるベーカリー『パニティエール』(神戸市中央区)は、「え、こんな場所にパン屋さんが?」と思ってしまうような立地にある、知る人ぞ知る隠れ家ベーカリーです。
国道2号線から海側に少し入ると、どこからともなくバターの甘い香りがふわり。近くまで来ればアプリに頼らなくてもたどり着けます。
店内に入ると、正面中央にトレイとトング、右手にはパン棚、左側にはサンドイッチなどが並ぶ冷蔵ケースが。町のパン屋さんらしい木を生かしたインテリアは温かな空気感に包まれています。
ところが、棚を見て「あれ、思ったより少ない…?」とびっくり。冷蔵ケースにはサンドイッチやカスクートが少しだけ残っているものの、これは寂しい。
気になって店主の奥さまに聞いてみると、「朝7時の開店に合わせて40種類以上のパンを用意するのですが、あさイチに来られるお客さんも多く、お昼過ぎにはかなり減ってしまうんです」とのこと。
この日筆者が訪れたのは午後1時過ぎ。商品によってはすでに売り切れ続出という状況からも、地元で長く愛されていることが伝わってきます。
それでも棚には20種類以上のパンが並んでいて、ハード系から惣菜パン、菓子パンまでラインアップはかなり豊富。特に人気なのはデニッシュ系だそう。
さっそく「洋なしのデニッシュ」、「クリームパン」、さらに奥さまおススメの「ベーコンと蓮根」のパンもトレイにのせます。
そうそう、食パンも忘れてはいけません。北海道産の小麦粉「ゆめほまれ」を使っているそうで、山食と角食の2種類があり今回は角食をセレクト。明日の朝が楽しみです♪
…と、その時。後ろを振り向いた瞬間、思わず二度見しました。そこにあったのは、“中が空洞のコルネ”。
そこには「カスタードクリームはお買い上げ後お詰めします」の文字。いや、それはもう買うしかない。しかも残り3個。完全に出会ってしまいました。
注文すると、店主の宮下和彦さんが冷蔵庫から自家製カスタードを取り出し、その場でたっぷり注入。しかも遠慮なしにモリモリ入れてくれます。
今回、購入したパンたちがこちら。バランスの良いまんべんなく美味しそうなラインアップに並べると幸せ感がすごいです。特にコルネは今にもあふれ出てきそうなクリームが心配になるほどです。
こちらのお店は、もともと宮下さんのお祖父様が創業した「大美屋(おおみや)」というパン屋さん。神戸の名店で修業したのち、お父様から引き継いだ和彦さんが屋号を「パ二ティエール」に変え3代目として店を守っています。
生まれてきた時からパンに囲まれて育ったこともあり、”パン愛”が人一倍強い和彦さん。「毎朝、焼きたての美味しいパンを提供したい」と前日の夜11時から仕込みを始めるため、睡眠時間は3〜4時間ほどだそう。
「いまだに昔の屋号で呼んでくれるお客さんも多いんですよ」という話からも、長年地域に根付いてきたことが感じられます。
お店を後にした帰り道、バターの香りの負けてしまいコルネをぱくり。サクッと軽いパイ生地の中から、ひんやりなめらかなカスタードがとろり。
何層にも重なった香ばしい生地とリッチなのに重たくないクリームのバランスが絶妙で、正直“町のパン屋さんレベル”を超えています。
デニッシュやクリームパンにも同じカスタードが使われていて、どれもまるで小さなケーキのような満足感。ひとつひとつに丁寧な仕事ぶりが感じられる味わいでした。
「今日はどんなパンが並んでいるかな」と、ついまた立ち寄りたくなる『パ二ティエール』。暮らしの中に自然と溶け込む優しくて頼もしい町のベーカリー、次回はもっと早い時間に来店する予定です。
場所
パ二ティエール
(神戸市中央区東川崎町7丁目4-7)
営業時間
7:00~18:30
定休日
日曜日、月曜日