元自衛隊員「海で遊ぶなら黒の水着よりもオレンジ色を」 ”もしも”のときの防災ライフハック |東日本大震災から学ぶ、元自衛隊員が描く“こころの防災”#18
いつ、どこで発生するかわからない災害。心構えはどのくらいできていますか?
この連載では、わたしたちの大切な命、そして“こころ”を守るための知恵を、実体験を題材に作成した漫画を通し、お届けします。
連載担当は、札幌在住の二児の母・イラストレーターのヤマモトクミコさん。
ヤマモトさんは、元海上自衛隊員で、入隊1年目に、東日本大震災の支援に従事しました。
海上自衛隊員として護衛艦に乗り、炊き出し、救助者の支援、燃料や真水の提供、救助者や遺体の捜索など様々な支援をしていたという、ヤマモトさん。現場にいた女性隊員はわずか。「だからこそ“女性視点”での支援がとても大切だと感じた」と、当時を振り返ります。
→前回の話:【前編】缶切りを使わずに缶を開けるコツって?元自衛隊員が伝える”もしも”のときの防災ライフハック
自衛隊から学ぶ、防災ライフハック【後編】
あとがき
今回の記事では、”災害救助をする側”の視点をもとに、一般人の方にも実践しやすいライフハックをまとめて紹介しました。
「海ではオレンジカラーが見やすい」というのは、有名な話かもしれませんが、あらためて意識してみて頂けると嬉しいです。船舶などについている救命胴衣の色も、オレンジ色ですよね。救難ヘリ部隊にいた友人が言うには、「黒や灰色の水着は海と同化してほとんど見えない」とのことでした。
「SOS救難信号」は、世界共通の信号ですので、災害時に孤立してしまった場合や、救援を待つときに使えます。
実際のリズムや音を確認したい方は、動画サイトなどで「SOS救難信号」で検索してみてください。
【参考】
・イラスト作成時の写真資料として~ 海上自衛隊ホームページ
・災害派遣の流れ~ 陸上自衛隊ホームページ
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漫画:ヤマモトクミコ
北海道・札幌市在住のイラストレーター。2010年に、海上自衛隊入隊。入隊1年目で東日本大震災の支援に従事。約10年間、自衛隊員として全国各地を飛び回る日々を過ごし、結婚・出産を経て、退職。独学でイラストレーターに。2児の母。
Instagram:@studio.kimi_cony
X:@kumiko_illust
編集:Sitakke編集部 ナベ子