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【潮干狩り持ち物リスト完全版】必需品から便利グッズ、服装、100均活用術まで徹底解説

TSURINEWS

マテガイ採りの様子(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

熊手、バケツ、クーラーボックス。潮干狩りに行くとなると、それなりの道具類が必要になりますよね。今回はそんな潮干狩りの持ち物を、必須の道具から、あると便利なものまで紹介。また、持ち帰ったときに使う道具も紹介していこうと思います。

【基本編】まずはこれ!潮干狩りの必須アイテム5選

潮干狩りの持ち物は有料潮干狩り場であれば、貝を持ち帰るためのクーラーボックスだけでも楽しむことができます。なぜならレンタルや道具の販売も充実しているためです。

とにかくお手軽に楽しめるレジャーの潮干狩りですが、快適に潮干狩りを楽しむには、ある程度の道具があるに越したことはありません。特に岩礁地帯などで野生のアサリやハマグリ、ホンビノス貝を狙う場合、もうちょっとこだわった道具を揃える方が取れる量も増えます。まずは、あったほうがいい基本のアイテムを紹介していきます。

有料潮干狩り場は売店で道具が揃う(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

掘る道具:熊手

熊手は100均やホームセンター、釣具店などで、200円前後で売られているものでも充分に対応できるのですが、軽く(膝下位)海に入ることを想定すると、やや柄の長いものも使いやすいです。また、砂利や小石が少ない場所なら網が付いているタイプもおすすめ(500円前後)。ただ、網付きのものや、あまり柄が長いものは漁業規則で使用が禁止されている都道府県もあるので、確認してから使うようにしましょう。

網付き熊手(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

また、ちょっと割高ですが、錆びないステンレス製のもの(1000円位)だと、翌年以降も腐食せず、強度が下がりにくいので、長くやる場合はこういったタイプを購入してみるのもいいでしょう。どちらにせよ、錆びてくると強度が落ち、折れてしまうこともあるので、予備はあった方が無難です。

採った貝を入れる道具:網・カゴ

潮干狩りしている時間は、2~3時間、長くても4時間程度。この位であれば、貝は海水に漬けておく必要はありません。ちょい移動を繰り返すことを想定し、バケツよりも網やザル、カゴがあると便利です。特にザルやカゴは採った貝をポイポイ入れておけますし、終了時に貝を洗う時も便利だったりします。安価に手に入れるなら100均で熊手と網がセットになった商品も売られているほか、洗濯ネットや買い物カゴなども流用可能です。

持ち帰り用:クーラー&保冷剤

クーラーボックスはアサリなら6~10L程度の容量があれば十分です。暑い時期は貝が弱るので、保冷剤やペットボトル氷なども入れていきましょう。

安全対策:手袋

岩礁地帯では、素手だとほぼ100%手を切ります。なので、手を守る手袋が必要となります。一般的な白い軍手(綿)でも構わないのですが、水を吸って若干重くなることから、樹脂やゴムでできている、ホームセンターやコンビニで300円前後にて売られているものがおすすめ。

砂地でやる場合でも、貝殻の多いエリアもあり、貝殻の破片で手を切ってしまったり、気づいたら爪が削れていたり、なんてこともあるので、できれば着けた方がいいでしょう。

足元を守る:長靴・マリンシューズ

素足だと貝殻や石などで足を怪我する可能性があるので、長靴やマリンシューズ、サンダルなどの着用は必須です。沖合の水の中も攻めることを想定するならマリンシューズが使いやすくおすすめになります。

定番アイテム(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

【服装編】快適&安全な潮干狩りの服装

潮干狩りを思いっきり楽しむためには、服装選びも重要です。ポイントは「濡れ・汚れ対策」「動きやすさ」「日差し・暑さ対策」の3点です。

基本スタイルは濡れても良い服

潮干狩りでは、しゃがんだり中腰になったりする姿勢が続き、海水や泥で服が汚れることは避けられません。基本的には、汚れても構わない、動きやすい服装を選ぶのがベストです。

ただし、季節やその日の天候も考慮しましょう。例えば、春先や曇りの日など、水に濡れると肌寒く感じることもあります。その場合は、レインウェアなど速乾性のある長ズボンや、まくりやすい袖の服などがおすすめです。日差しが強い日は、シャツに短パンといった軽装でも良いかもしれませんが、ラッシュガードなどで日焼け対策も忘れずに行いましょう。

いずれにしても、帰りのために着替え一式を用意しておくと安心です。潮干狩り場によっては更衣室が設置されている場合もありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

本格派ならウェーダーか海パン

「もうちょっと深い所も探りたい」「あっちの干潟へ行くのに深い場所を通る必要がある」――そんな狩猟本能を満たしてくれるのが、水に入ることを前提とした服装、すなわち海パン&ラッシュガード、もしくは完全防水のウェーダーという選択肢です。

ウェーダーの場合は腰まで水に浸かっても体が濡れる心配がなく、泥汚れも完全にガードできます。さらに防寒性にも優れているため、春先のまだ肌寒い日には最適な装備と言えるでしょう。

一方で、気温・水温が高い時期なら、むしろ海パン&ラッシュガードスタイルで積極的に水に浸かりながら楽しむのが気持ちが良いです。

日焼け・熱中症対策も

干潟には日差しを遮るものがほとんどありません。紫外線対策と熱中症対策は万全に行いましょう。帽子やサングラス、ラッシュガードなども着用するほか、日焼け止めや、飲み物なども忘れないようにしましょう。

【ターゲット別】狙う貝で変わる!追加の専門道具

次に上級者編として、特殊なケースに対応した道具を書いていきます。

マテガイ狙い:塩・ジョレンなど

マテガイとは、長細い葉巻のような二枚貝。この貝を採るには、マテ貝の巣穴を見つけるために砂を平らに切り取るジョレンや左官鍬。マテ貝を巣穴から出せるための、塩とその入れ物(ドレッシング用の入れ物等)が必要となります。潮干狩りで唯一「捕まえる」といった作業が必要になるので、ゲーム性があって結構面白いです。

また、塩抜きも必要なく、アサリよりもややミルキーな風味がとても美味しい、優等生な貝。特殊な採り方なので上級者編で書きましたが、道具はシャベルなど100均で揃えることも可能です。

アカニシ貝狙い:水に浸かる服装など

アカニシ貝はサザエに似た巻貝。4~5月は砂に潜っていて、アサリ採りをやっているとたまに見つけることができるのですが、基本、専門で狙うのは水温が高くなる6~7月。この頃になると産卵のため砂から出てきて杭や岩にくっついています。

アカニシ貝(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

干潟は好まず、干潮の時間帯でも水が引かないような所にいるので、これを専門で採るには、海パンもしくはウェーダーの着用が必須となります。さらに、カニの襲撃にも遭遇するので、軍手も必須。また、機動力がものをいうので、入れ物は網がベストです。

自作した浮き輪つきの網(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

ホンビノス貝狙い:大型クーラー

アサリ狙いとホンビノス貝狙いはほぼ同じ道具で問題ないのですが、準備するクーラーボックスが違ってきます。ホンビノス貝は大きく(自己記録は280g!)、しかもポイントを探り当てればたくさん採れてしまうので、クーラーボックスは20リットル前後か、それ以上が標準(アサリ狙いなら6~10Lで充分)となります。

色々書かせていただきましたが、上級者向けとはいえ、割とシンプルな道具で楽しめるレジャーが潮干狩りの魅力でもあります。シンプルな道具でたくさん採れれば、それだけたくさん貝がいる証拠ですし、逆にそれほど採れなければ、貝はあまりいないということ。

あまりジタバタしないで、最低限、晩のおかず、酒の肴になればいいかな、なんて筆者は考えています。中には大掛かりな道具、巨大なクーラーボックスを持ち込む方もいますが、ここはレジャーという視点で書かせていただきました。

【快適性アップ】あると便利!潮干狩りお役立ちグッズ

というわけで、ここからは必要なものというよりも、あると便利なもの、楽なものを並べていきます。

小学校高学年辺りから戦力に(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

休憩用:椅子・レジャーシートなど

休憩用に椅子やレジャーシート、簡易テントなどもあると楽です。特に家族で楽しむときは休憩用の拠点を作っておくといいでしょう。椅子は腰がすぐに痛くなるアラフォー以上は要検討。ただし、砂地では足が潜るので、場所によっては箱型のものがおすすめです。

簡易式テントは家族を連れて行った時に重宝する(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

安全用:救急箱・防水時計

貝殻などで怪我をすることがあるので、絆創膏なども用意しておくといいです。筆者も何度かお世話になりました。

また、潮の引く時間、また満ちてくる時間を知ることは安全上でも重要なので、防水時計や防水ケースに入れたスマホなども携帯しておきましょう。

時計は必ず防水のものを(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

運搬用:キャリーカート

広い干潟や砂浜などではあると大変便利。貝が大漁に取れた際の帰り道にも重宝します。

海水持ち帰り用:空ペットボトル

海水の持ち帰り用として。現地の海水が一番元気に砂を吐いてくれます。1.5Lを2本くらい持っていくのがおすすめです。

【帰宅後編】持ち帰った貝を美味しく食べるための道具

折角採った貝。美味しく食べるには、帰宅後も一仕事しなくてはいけません。最後にアフター潮干狩りで必要なものを並べていきます。

干す作業は意外と重要(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

砂抜き用:エアーポンプ

砂抜きのときにエアーポンプを使ってエアレーション(酸素供給)しておくと、貝が弱りにくく、しっかり砂を吐いてくれます。

塩抜き用:古新聞

実は最近手に入りづらい古新聞。貝を干すため(塩抜き用)に使います。段ボール等でも構いません。

保存用:ジップロック・真空パック

たくさん採れれば、貝は冷凍保存がおすすめ。貝類は冷凍することで旨味成分であるコハク酸が増加すると言われており、さらに旨味が増します。

ただし、冷凍中でも空気に触れると冷凍焼けなどで美味しくなくなるため、長期間保存するつもりなら、密閉できる「ジップロック」(フリーザーバッグ)や真空パック用の袋に入れ、できるだけ空気を抜いてから冷凍庫で保存しましょう。

袋は、ある程度の量をまとめて入れられるLサイズなど、少し大きめのものを準備しておくと作業しやすく便利です

調理用:貝専用の調理器具

酒蒸しやパスタ等、貝料理は鍋やフライパン(特にフライパン)を多用します。しかし、分厚い殻はフライパンを傷つけたり、テフロンをはがしたりしてしまいます(特にホンビノス貝!)。

貝殻付き料理希望は専用のフライパンで(提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

筆者も過去に5,000円位で買ったティファールのフライパンをダメにし、妻のお怒りを買ってしまったこともありました。多少ボコってもいい、専用のものを1つ準備しておくことをおすすめします。

<尾崎大祐/TSURINEWSライター>

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