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【ドラマ化記念インタビュー】93歳のウェディングドレスデザイナー・桂由美さんの挑戦!

anna(アンナ)

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日本のウェディングドレス文化を広めた第一人者である桂由美さんの半生をドラマ化した『はれのひ シンデレラ ウェディングドレスを日本へ!ある女性の挑戦』が、放送されます。

annaでは、93歳の今もなお世界で活躍する桂由美さんに、ドラマ化への思いや関西にまつわるエピソードを聞きました。

( Index )

人の役に立つことを、生涯やっていきたい!関西といえば……?桂由美さんからanna読者へメッセージ♡

人の役に立つことを、生涯やっていきたい!

今回、自分の半生がドラマ化されるわけですが、率直にどう感じていらっしゃいますか?

できるだけ大勢の方に、特にこれから結婚する若い人たちに、ドラマを見ていただきたいと思っています。

anna(アンナ)

日本の結婚式を変えた女性と言われていることを、ご自身としてはどう感じていらっしゃいますか?

やり始めた時は、本当に一人でした。1960年頃は“ブライダル”という言葉を使わずに、“ウェディング”という言葉を使っていましたし、当時は、花嫁が自分のしたいように結婚式をできる時代ではなかったんです。“婚礼=和装”が中心の時代でした。

そのためウェディングドレスを作り始めた私は、美容界から総スカンを食らいました。ずっとそんな環境で戦っていました。

でも、私の母は洋裁学校を始めた人で、この業界に進んだのは母の影響かもしれません。とにかく人の役に立つことを生涯やっていきたいと思っていましたから。誰もやっていないことですが、“それぞれ違う個性のある結婚式を挙げさせてあげたい”という気持ちでこれまでやってきました。

anna(アンナ)

そうやって、先生が逆境を跳ね返すことができた原動力、パワーの源は?

小さい時の戦争体験ですね。私が中学2年の時に終戦を迎えましたが、戦時中は学校で勉強をせずに軍需工場に働きに行っていました。

少し日本がおかしくなっていた部分はあるんだけれど、“正しいことに専念する”、“人の役に立つことをする”、そういう考え方は、そのころに身に付いたのかなと思います。

今の時代はラッキーだと思います。やりたいことがやりやすいですし、成功率も高いです。どんどんやりたいことをやってください!

先生がいま注力していることを教えてください!

私がいま一番力を入れているのは、アニバーサリーウェディングというもの。結婚記念日を祝うことなんですが、日本では、金婚式とか銀婚式しか祝わないでしょ。だけど欧米では、年に一度しっかりお祝いをしているんです。日本ももう少し祝った方が良いと思っています。

関西といえば……?

先生はよくお仕事で良く関西にも来られていますが、“関西”というと何をイメージしますか?

以前神戸で、結婚10年、25年、35年、55年の4組が合同でアニバーサリーウェディングをするというイベントをやったんです。東京の人は、「アニバーサリーウェディング、良いですね!」って言ってくれるんですけど、実際にやってくれる人があまりいなかった。だけど神戸では、話をして1カ月くらいで企画案が出て、実施されたの。

見に来ていた子どもたちが、「結婚を早くしてみたくなった!」って言ったり、「アニバーサリーって、結婚式って、こんなに感動的なんだ」と言ってくれたことを覚えています。

他にも、大阪の人たちが「平安神宮でアニバーサリーウェディングをやろう!」とか、いろいろ提案をくれました。コロナでいろいろ延び延びになってしまいましたが、関西の方とは、話が進みやすいなと思いますね。

anna(アンナ)

関西で好きな場所や好きな食べ物はありますか?

仕事でよく来ているのだけど、忙しくて、実はあまり分かっていません。おすすめを教えていただけたらうれしいです。

桂由美さんからanna読者へメッセージ♡

最後に、anna読者へメッセージをお願いします。

私が皆さんに伝えたいのは、結婚人口をこれ以上減らさないようにしていきたいということ。せっかく日本がここまで来たのだから。ドラマを見ていただいて、結婚式ってすてきだってことを若いかたがたに伝えたいです。

桂 由美

1930年生まれ。東京都出身。
ブライダルファッションブランド「ユミカツラ」創業者兼デザイナー。
日本にウェディングドレスの文化を広めた第一人者。
パリ、ニューヨークなど世界20か国以上でショーを展開。
和装婚礼衣装の伝承と革新にも尽くしてきた世界的デザイナー。

画像/©ytv 文/筒井麻由

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