春アニメ『キルアオ』古波鮫シン役・佐久間⼤介さんインタビュー|声優として出演するときは“佐久間大介を見て欲しい”という気持ちはゼロです
「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)で連載されていた漫画『キルアオ』がTVアニメ化。2026年4月11日(土)23時よりテレ東系列にて放送がスタートします。本作は、“伝説の殺し屋”と呼ばれる大狼十三がある日、謎の蜂に刺され13歳の姿になってしまうという“青春やり直し系”アクションコメディ。大狼は組織のボスから、「その姿で中学校に潜入せよ」という指令を受け、戸惑いながらも中学校に通い、さまざまな事件や殺し屋たちとのバトルに挑んでいくことになります。
アニメイトタイムズでは、大狼が通う学校に派遣された殺し屋・古波鮫シン役の佐久間⼤介さんにインタビュー。作品への出演が決まったときの気持ちやシンの魅力、そして声優にかける想いについてお話を聞きました。
【写真】春アニメ『キルアオ』佐久間⼤介が語る作品の推しポイント【インタビュー】
おしゃぶりをくわえながらアフレコしています
──出演が決まったときのお気持ちを振り返っていただければと思います。
古波鮫シン役・佐久間⼤介さん(以下、佐久間):僕は毎週『週刊少年ジャンプ』を買っているので、オーディションの話がきたときテンションが上がりました。もちろん『キルアオ』も読んでいたのですが、なかでもシンがいちばん好きだったんです。ビジュアルも好みですし、面白いのにカッコいいというキャラクター性にも惹かれました。
──演じるなかで感じたシンの魅力についてもお聞かせください。
佐久間:物語をご覧いただければ分かると思うのですが、シンは一途なんですよね。好きになった相手のことはいちばんに助けるし、一緒にがんばりましょうって声をかけたりもする。演じるなかで、そういう一途さが彼の魅力のひとつだと感じました。
──そんなシンを演じるにあたり、どんなディレクションがありましたか?
佐久間:プロの殺し屋なので余裕があったほうがいい、というディレクションがありました。なので、ギャグ要素のところはガッツリ出して、それ以外のところで余裕感、強者として立つというのを意識して演じています。また、オーディションが受かったあと音響監督さんとお話する機会があったのですが、そのときに「アフレコでおしゃぶりをくわえてやってみてもいいかも」という提案があったんですよ。
──おしゃぶりをくわえていないとアガッてしまい、人前でうまく喋れないシンならではですね。
佐久間:そうなんです。そのお話を受けて、僕はおしゃぶりを4つほど買って、どれが一番くわえながらでも喋りやすいのか試しました。
──なんと! 試したなかで、いちばん気に入ったおしゃぶりは?
佐久間:0歳から使えるやつです。やわらかくて喋りやすいんですよ(笑)。破裂音など音を出すのが大変なときもありますが、シンを表現するために、これからもチャレンジを続けていきたいと思っています。
もっと自由でいいんだなという幅が見えてきました
──アフレコはいかがですか?
佐久間:(大狼十三役の)三瓶(由布子)さんがカッコよすぎますね。本作はシュールなギャグが多いのですが、そこへのアプローチの面白さも、どストライクをついてくるんです。色々な作品を経験している方の説得力はすごいと思いました。
──本作の現場ならではだと感じることはありますか?
佐久間:あんぱんが出てくる回では、あんぱんなどパンの差し入れがあったんです。毎回、色々な楽しみを用意してくださるので、ワクワクしながら現場に行きます。あとは三瓶さんに「映画でもアニメでも殺し屋の役をやっているんだね」と言われて、「確かに!」ってハッとしました。
──本作をはじめ、声優としての活動も広がってきていると思います。声優の仕事を始めたころと比べて、成長したと感じていることはありますか?
佐久間:キャラクターの掘り下げ方や広げ方、この子をよりよく見せるための“見せ方”を学べてきていると感じています。今までは演じるときに「こういうキャラクター!」と縛り過ぎていたところもあって。新しい現場に行ったり、キャラクターを演じたり、現場で先輩方のお芝居を聞いたりするなかで、もっと自由でいいんだなという幅が見えてきました。
──佐久間さん自身、アニメが好きで色々なキャラクターを見てきたからこそ、固定概念みたいなものがあったのかもしれない。
佐久間:確かに。キャラクターを演じるとき、過去に見てきた作品から「こうかな」と思ってしまうことはあったかもしれません。ただ、それがすべて悪いとは思っていなくて。固定概念で凝り固まってしまうのではなくて、広げていくのが大事なのかなと感じています。
声優として出演するときは、“佐久間大介を見て欲しい”という気持ちはゼロです
──そんな佐久間さんが、声優として活動していくうえで大事にしていることは?
佐久間:実写だと自分のビジュアルや動作も含めて役づくりをしますが、声優の場合、動いているのは僕じゃなくてキャラクターなんですよね。あくまで僕は声帯を貸しているというか。だから、声優として出演するときは、“佐久間大介を見て欲しい”という気持ちはゼロです。今作でもシンを見て欲しい。キャラクターが生きていると感じてもらうことが大事だと思っています。
特に本作のような原作のある作品だと、原作を好きな方々の反応が気になりますね。原作ファンのみなさんに認めてもらいたいですし、「この人が声優でよかった」と感じてもらえたらなと思いながら演じています。
──佐久間大介として作品の宣伝や好きという気持ちは伝えるけども、演じるときはそのキャラクターになり切るというか。
佐久間:佐久間大介としてバラエティ番組に出演したり、アイドルとして活動したりしているときは、自分を見て欲しい、自分を通じて好きなものを宣伝したいという気持ちがあります。一方で役者のときは、役や作品をとにかく見て欲しい。これは、実写作品の場合でも一緒ですね。演じるときはその作品の一部になろうとしているので、作品を楽しんでほしいなと思っています。
──声優としての活動が、他の活動にも活きているなと感じることはありますか?
佐久間:めちゃくちゃありますね。声優の仕事と映画の撮影時期が重なっていたのですが、声優でのアプローチを映画で使って、逆に映画のアプローチを声優業でも活かしてみたら、うまくいったんですよ。こんなに活きるんだと実感しました。
──歌やダンスの面ではいかがですか? リンクしている部分などは?
佐久間:たくさんあります。歌も表現ですから。例えば歌うときの見せ方やセリフっぽい歌詞のカッコつけ方は、役者としての経験、そしてアニメや漫画が活きているなと思います。
──アニメや漫画から得られるものがたくさんある。
佐久間:はい。僕はフリーポーズを2,000個持っていると公言しているのですが、それはぜんぶアニメや漫画からの引用です(笑)。アニメや漫画でカッコいいと思ったポーズを撮影のときに取り入れているんですよ。ぜんぶ自信のあるポーズですね。
青春を追体験させてくれるのがこの作品の魅力
──シンは一途というお話がありましたが、佐久間さんもアニメが好きというところは一途だなと、このインタビューを通じても感じています。
佐久間:僕は仕事もプライベートも、愛を持っていることをやりたくて。自分のなかで愛がちゃんと生まれているもの、生まれそうなものを中心に活動をしていきたいと思っているんです。Snow Manとして活動しているときは、Snow Manへの愛があるから動きたいと思えているし、声優も自分がやりたいことだから、というのが原動力になっています。
──好きでい続けられるって、すごいことだなと思っています。
佐久間:人と関わるときは、減点方式になりがちだと思うんです。でも、僕は永遠に加点方式なんですよ。嫌なところが見えても、それも個性じゃんと思えるというか。だからマイナスが生まれないんです。誰かと話しているときに唯一嫌なのは、僕の知り合いや友達・好きな作品の悪口を言う人。その人たちや、その作品・モノがないと今の自分はでき上がってないと分かっているから、守りたいんです。
──永遠に加点方式にはどうしてなれたんですか?
佐久間:いつだったか忘れたのですが、人と比べることをやめたんです。誰しも同じ人はいないのに、比べる必要ってあるのかなって。同じ事務所にはライバルもいっぱいいますが、ライバルがやっているから僕もやらないとじゃなくて、ライバルがそれをやっているなら、僕はこっちでいいじゃんと思うんです。自分の得意や好きなものを伸ばしたり、持っているものを伸ばしたりしたほうが魅力的な人間になるって、いつからか思うようになっていました。
──本日は色々なお話ありがとうございました。改めて、佐久間さんが思う本作の魅力・推しポイントを語っていただければと思います。
佐久間:中学生の頃はこうだったなと、青春を追体験させてくれるのがこの作品の魅力のひとつだと思います。アクションシーンを含めて、キャラクターのかっこいい部分がいっぱい見られて色々な人に面白いと思ってもらえる作品ですので、ぜひたくさんの方々に見ていただけたら嬉しいですね。
[文・M.TOKU]