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【はくちょうが再び大空へ】新潟県防災局と新潟市消防局が合同訓練、県防災ヘリが8月3日から運行再開

にいがた経済新聞

新潟県防災局と新潟市消防局が合同訓練を実施

新潟県消防防災航空隊と新潟市消防局秋葉消防署は8月2日、新潟市秋葉区内の阿賀野川左岸河川敷において、消火合同訓練を実施した。

この合同訓練は、近年多発している林野火災への対応力の向上及び消防本部との連携強化を図ることを目的として実施された。

訓練の想定は、新潟市秋葉区田家地内秋葉湖付近から出火し、林野に延焼拡大しているという想定。

内容は、新潟県の消防防災ヘリコプターが着陸後、消火バケットを取り付け、消防隊のタンク車から消防防災ヘリコプターの消火バケットに給水し、河川上に散水するというもの。

加えて、消防防災ヘリコプターが阿賀野川から自給水を行い、同様に河川上に散水するという内容で合同訓練が行われた。

合同訓練の様子

今回の合同訓練に使用された県の防災ヘリコプター「はくちょう」は、機体の不具合などの影響で2023年10月12日から運休していた。しかし、この合同訓練を経て、「はくちょう」は8月3日から運行を再開する。

新潟県消防防災航空隊は、年平均で約100件の緊急運行を行っている。内訳は、救助活動が5割、そのほかは救急、火災防ぎょ、広域応援などの活動をしている。

合同訓練終了後、新潟市消防局秋葉消防署の澤口義晃署長は講評で、「消防が守っている規律や安全を確実に皆さんが行っておられましたので、良かった思います。加えて、今回は県の防災航空隊との連携をしっかりと確認できました。今回の経験を有事の際に適切に活かして頂きたいと思う」と隊員たちによる訓練を評価した。

左から 新潟県消防防災航空隊の石添義則隊長 新潟市消防局秋葉署の澤口義晃署長 新潟県防災局危機対策課の新保直人課長

その後、報道陣からの取材に応じた新潟県防災局危機対策課の新保直人課長は冒頭、「県の防災ヘリコプターにつきましては、エンジントラブルに対処するため、昨年の10月から長期運行を余儀なくされてきたところでございます。そして、7月の頭に機体が復旧し、今日までの約1か月間を実際に機体を使用しての集中訓練を位置づけて、取り組んできました。航空隊の安全活動が最終確認できましたので、8月3日から運行を再開したいと思います」と述べた。

また、実施された合同訓練については、「林野火災は、近年増えている。今日の訓練は、新潟市消防局さんとの連携強化という位置づけもあった。明日(8月3日)からの運航再開は大丈夫だと思った」と語った。

防災ヘリコプター「はくちょう」の内部の様子

8月3日から県の防災ヘリコプター「はくちょう」は、再び大空に駆け出す

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