スポドリ+たんぱく質=牛乳! 牛乳が熱中症に良い!?
猛暑日が続いていますが、皆さん、熱中症対策などされてますでしょうか?なんと熱中症対策に、意外な身近な飲み物が有効なんだそうです。それは「牛乳」! なぜなのか、詳しいお話しを、一般社団法人 J MILK 岩本 洋さんのお話しです。
牛乳が熱中症に良い
一般社団法人 J MILK 岩本 洋さん
一つはミネラルナトリウムとかそういうのが入ってるということと、タンパク質が入っているということだと思います。タンパク質を摂ることと運動を組み合わせることによって、筋肉量が増えるとか、あるいは筋力が増えるとか、その結果血流が良くなるということで暑さに強い体質が作れるようになるというものはよく言われていますね。あとはタンパク質を摂ることによって栄養が摂れるということで血液量が増えたり、血液は水とそれからタンパク質によって作られてますのでしっかり栄養を取ることによって血液が回り、体温を放出したりとか、そういう働きもあるということがあると思います。
とある臨床試験では、高齢者を対象に、運動しないグループ、それから1日1万歩を普通に歩くようなグループ、それとインターバル速歩と言って、早く歩くのとゆっくり歩くのを繰り返すような行法するような方に分けて検証を続けたところ、インターバル速歩をしたグループは、膝の筋肉が10%から15%上がった、それから持久力最高酸素摂取量が10%上昇した。
そのグループに更に牛乳の摂取を加えることによって、そこから更に10%から20%の筋肉の上昇が見られたというような研究結果があるようです。
この結果から、適度な運動と牛乳の摂取を日々取り入れることで、筋肉量や筋力が増え、血流がよくなり、汗をかきやすくなって熱は体外に放出することで、体温調整の向上、暑さに強い身体を作ることが出来るそう。
ただ、熱中症や猛暑日の水分補給と言えばスポーツドリンクなどのイメージが強いですが、それはどうなのか?気になったので聞いてみました。再び岩本さんのお話しです。
コップ1、2杯
一般社団法人 J MILK 岩本 洋さん
暑い中で汗をかきます。汗をかいたときに水分補給としてお水でもいいし、あるいはスポーツドリンクでもいいし、経口補水液でもいいんですけども、とります。そうすると血液量は戻りますよね水分が増えますから、ただ薄い血になってしまうということです。障害が起きてくると思います。スポーツドリンクにタンパク質をオンしたようなものが牛乳というふうに考えてもいいのかもしれませんね。牛乳は90%が水なんでもちろん水分補給にはなるんですけれども、脂肪分が入っていたり、あとは乳糖という糖がありますのでいうとあまりたくさん一緒に取るとちょっとお腹が緩くなったりするので、一度に1リットルも2リットルも牛乳を飲むことってのはできないかと思いますのでそういった面ではスポーツドリンクとか経口補水液とかそういったものとは同じように一度にたくさん取るということはできないと思います。コップ1杯から2杯ということだと思います。
今、この瞬間水分補給をしなくてはいけない!と言う時には、水やスポーツドリンクを一気にごくごく飲むのは正解。
ただ、そうなると血液中のたんぱく質が薄まってしまって「血が薄くなってしまう」。なので牛乳を飲み、水分補給しながら、タンパク質も同時に本当は補いたいところ。
ただ、人間は大人になるにつれて牛乳や乳製品に入っている糖、乳糖を分解する酵素が減ってくるので、飲み過ぎるとお腹を壊してしまう恐れも。
コップ一、二杯でもいいとの事でしたが、他に気軽に牛乳を摂取する方法などないのか、中央酪農会議 業務部 高垣 裕史さんに伺いました。
中央酪農会議 業務部 高垣 裕史さん
なかなか冷やさないといけないものなので気軽に持ち歩くっていうのは厳しいいような気がしますね。ちょっとひと手間かけていただけるのであれば、本会が発行する消費者向けの
酪農専門誌ミルククラブというものがあるんですけれどもそちらの方でレシピコーナーがとても人気のコーナーになっております。その中でご紹介させていただいてるミルクジャムなんですけれども、あの鍋にあの牛乳とグラニュー糖を入れて加熱して冷まして、冷蔵保存していただければいいというだけの簡単なものになっております。主要な栄養素、牛乳を加熱しても変わらないですし、ミルクジャム何にでも使えますし割と使い勝手が良くて、美味しいものとなってます。
めちゃくちゃ簡単!
牛乳は過熱しても大事な栄養素が変わりづらいとのことなので、日々取り入れるには、このようにひと手間加えてみるのもいいかも?ちなみに、暑さに負けない体作りは数カ月単位で続けてくださいとのことなので、まず一ヵ月間やってみると体感できるかもしれないですね
(TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』 取材:竹内紫麻)