カップ酒はおじさんの飲み物?はもう古い 若者に大人気!
昨今、若者の「お酒離れ」がよく話題になっていますが、その中でも、
年齢層が高い人たちに人気のイメージのある「カップ酒」。
益々、若者からは飲まれなくなっているのか・・・と思いきや、異変が起きているそうなんです。
東京都品川区にある酒店、「内藤商店」の東條 辰夫さんのお話です。
若者90%
「内藤商店」の東條 辰夫さん
パーセンテージ化したらね、若者が90%、年配が10%です。カップ酒に関して。それだけ若者に人気ある。なぜかっていうと絵柄パッケージです。これが素晴らしくて、歴史的な人物を描いたもの、それからキャラクターですね。例えば、くまもんとか、そういうキャラクターが大人気です。今まではですね、ジャケットでカップ酒を買うってことはあり得ないことなんですよね。
なぜかっていうと、今までは年配の人が酒飲みの酒として、普通のですね、大手メーカーが
作っているお酒を飲んで楽しんでいたわけなんです。でも今はそうじゃなくて、お酒自身の
かわいいとか、飲みやすいとかそういう部分で、若者にはすごい人気。もう一つは、
値段がですねベストプライスでやっぱり1000円札あったら何個でも買えるわけですよね。
いっぱい買っていきます。
こちらのお店ではカップ酒がずらーっと並んでいまして、数々のカラフルなカップ酒の
ジャケットが写真映えすると言うことで、カップ酒の並んだ棚を写真に撮るお客さんも多い
始まりは15年前、家庭に定着した缶ビールから思いついて、東條さんご自身で、
カップ酒をたくさん集めてカップ酒コーナー、この棚を作り、
ジャケット買いを誘う売り方をスタート。
そこから5年は大苦戦、全く売れなかったそうですが、徐々にこの「ジャケ買い」が定着して
今では若い人達、そして度数の高い日本酒ではありますが女性の方も多く買いに来るように。また、安いものだと100円台、平均的には300円台で買えるもの多いので、
学生さんなども多く来店するそう。
このカップ酒人気、こちらのお店だけかと思ったのですが、他のお店でも同じ状況に
赤羽にある、立ち飲みおでん屋、丸健水産の追川之長さんのお話しです。
出汁割りカップ!
丸健水産の追川之長さん
うちで使ってるのは丸真正宗という日本酒で、元々赤羽の地酒なんですけれども、
これを飲んでもらって減らして、おでんの出汁と割って飲むのはうちでは人気で、
これを出汁割りとして呼んで、提供しております。お酒の提供はここ数十年ぐらい前ですかね、
やり始めたのは。出汁割り自体はそのときにすぐできたわけではなくって、お酒を飲んだ後に、
お客さんにここにおでんの出汁を入れてくれっていうのが始まりで、出汁割っていうのが
できました。平日でも夜は並んだりとかしてます若い人たちからはそうですねやっぱり今の時代
SNSが流行ってますので、写真を撮ったりとか動画撮ったりっていうのを見てきてくれてる
お客様なので、若い人がやっぱ多くなっちゃってますかね。
カップ酒の日本酒を3/2ほど飲んだら、そこにおでんの出汁を入れて飲む出汁割!
そこに七味唐辛子をかけてくれる!これがなんとも新しい見た目ですがとにかく「飲みやすい!」日本酒が苦手な私も、とっても飲みやすくぐびぐびいけました!これは驚き。
おすすめのおでんのネタ5品と、この出汁割セットで1000円!
これでも値上げをしたと言うことですが、とにかく安い
実際に、この暑い季節でもお客さんは多く、サラリーマンのグループや若いカップルなども居て、確かに若い人たちでにぎわっており、ほとんどの人がこの「出汁割」を飲んでいました!
このように様々な形で今若者の間で起きている「カップ酒ブーム」。
元々、昭和30年代に、若者に手軽に日本酒を飲んでもらおうと、カップ酒を発案した
カップ酒のパイオニア、「ワンカップ大関」でお馴染みの大関はどう見ているのか伺いました。
大関株式会社 小寺 健司さんのお話しです。
大関株式会社 小寺 健司さん
昨今のちょっとカップ酒ブームとかっていうところは数年前から少しずつ広がっていってる
ようなあの感触はありますけれども、こういった日本酒をショットで飲めるっていうところが
海外の方々にも非常に好印象であるというふうに、海外担当からも聞いてますので、
別に逆輸入とかっていうわけではないんですけれども、海外の方々がスタイリッシュに
そのカップ酒もちろんワンカップ大関をですね、飲まれてるシーンっていうのを例えば逆輸入しながら、今の若い方々にもいいイメージで捉えていただけるようになればいいなというふうには
思ってます。こういったカップ酒の文化とか消えないように皆さんにいろんな価値を
提供しつづけることができたらいいなというふうに思ってます。
大関も毎年、キャラクターなどとコラボしたジャケットにしてみたり、
コラボグッズを作ったり地道な努力を重ねていたら若者ブームが復活!
それだけではなく海外の人たちからの人気も今アツい!ここからカップ酒を飲むことが
スタイリッシュなイメージになっていけばと小寺さんのお話しでした。