神戸で特別展『ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界』開催、イギリスから約110点が集まる
2026年7月11日(土)~ 9月23日(水・祝)の期間、兵庫・神戸市立博物館にて特別展『ゴールドマン コレクション 河鍋暁斎の世界』が開催される。
幕末・明治期に活躍し、今なお国内外で高い人気を誇る絵師・河鍋暁斎。手がけた画題は神仏画から戯画、動物画、妖怪画にいたるまで多岐に渡り、そのいずれの作品にも卓越した画技と機知に富んだ発想が見られる。同展では、世界屈指の暁斎コレクターである、イギリス在住のイスラエル・ゴールドマン氏の所蔵作品から約110点を厳選し、コレクションを代表する肉筆画と版画の名品、および日本の展覧会で初公開となる優品の数々を紹介。
また、音声ガイドナビゲーターは『ドラえもん』スネ夫や、『鬼滅の刃』不死川実弥などの出演で知られる、声優の関智一が務める(貸出料金:1台700円)。
展覧会構成
■ゴールドマン・コレクションのスターたち
同章では、軽筆の即興的な絵から、下絵に基づいて丹念に仕上げた本画まで、暁斎の真骨頂が発揮された多様な画題の作品を集めた。まずは、ゴールドマン・コレクションの肉筆画セレクションで、多様な暁斎の世界を堪能する。
■けもの
暁斎は、生命観に満ちた個性的で魅力のある動物画を数多く手がけた。彼が描く動物の、時に愛らしく茶目っ気にあふれ、時にはゾクッとするような野性味を感じさせる姿が見どころである。
■ひと
暁斎は、歴史的人物や伝説の登場人物を取り上げた作品、美人画なども手がけているが、同時代の社会を題材にした数多くの作品にも、暁斎の人間に対する強い関心をうかがうことができる。同章では、江戸時代後期から明治時代にかけて大流行した商業的イベントである書画会や、外国人を題材とした作品など、当時の風俗を描いた作品を紹介する。
■おに
地獄の獄卒や、羅漢などの仏教の聖者に従う眷属(けんぞく)の鬼、風神・雷神、魁星(かいせい)鍾馗(しょうき)に追われる鬼、追儺(ついな)の鬼、大津絵の鬼など、暁斎は好んで様々な鬼を絵にしている。人間味すら感じさせる個性豊かな鬼たちの姿から、暁斎のユーモアや鬼に対する親しみを感じることができる。
■かみ・ほとけ
明治12年(1879)頃、暁斎は本郷湯島にある真言宗・霊雲寺の法弟となり、「暁斎」の画号に加えて「如空」の法号も用いるようになった。信仰の対象として描いた仏画は、達磨禅師、観音菩薩、文殊菩薩などが多く確認されている。一方、達磨や鍾馗、不動明王などは、狂画としても描かれ、なかでも七福神は、この世の様々な楽しみに興じる、世俗的で人間的な神々として描かれた。同章では、神仏を敬うと同時に狂画の題材としても扱う、暁斎の「かみ・ほとけ」に対する多様な関わり方を紹介する。
■版画の名品
暁斎は、肉筆画制作を主とする絵師だったが、浮世絵版画および版本の版下絵も数多く描いた。幕末の世相を映した風刺的、時事的な浮世絵を制作したほか、団扇絵もあまた手がけたことが、残された校正摺によって知られる。同章では、ゴールドマン氏のあくなき探求心によって見出された版画コレクションの精華を見ることができる。
チケットは、イープラスにて一般発売中。