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犬が『食糞』してしまう理由5選!やめさせるための方法は?

わんちゃんホンポ

食糞とは

動物が、自分あるいは他の動物の糞を食べることを「食糞」といいます。

フンコロガシ、うさぎ、チンパンジーなどが食糞をしますが、家庭犬の中にも食糞をする犬がいます。

フンコロガシは、草食動物など他の動物の糞中にある未消化の栄養分を摂取します。

うさぎは、1度食べただけでは消化しきれません。栄養分が豊富に残っている自分の盲腸便を食べて、再度消化します。

チンパンジーも、消化されずに残っている栄養分を再度摂り込むために食糞をすることがあります。

このように、動物は糞の中に残っている未消化の栄養分を摂るために食糞することが多いのですが、家庭犬の場合は少し様子が異なるようです。

もちろん未消化の栄養分を摂るために食糞する場合もありますが、異なる理由もあるようです。

そもそも、子犬は母犬にお尻を舐めてもらって排尿や排便を催します。

その後、そのまま母犬は子犬の排泄物を食べて片付けるのです。

子犬の糞を食べても母犬が健康を害することはなく、これはとても自然な行動なのです。

こうして育った子犬は、母犬の真似をして食糞をするようになることがありますが、大抵は徐々にしなくなります。

しかし中には、成犬になってもやめない犬もいます。

なぜ成犬になっても食糞をするのか、その理由を見ていきましょう。

犬が食糞をする理由

1.退屈

飼い主さんが仕事などで家をあけることが多く、犬が独りで留守番をする時間が長い場合、どうしても退屈になってしまいます。

そこで、暇つぶしを探しているうちに糞を口にしてしまうことがあります。

2.好奇心

成犬といってもまだ若くて好奇心が旺盛な犬が多頭飼いされている場合、単なる好奇心や他の犬の真似をして食糞をするようになることがあります。

3.飼い主の気を引きたい

食糞しているところを見た飼い主さんは、驚いて止めようと高くて大きな声で「やめなさい!」とか「ダメ!」などと叫んでしまうのではないでしょうか。

それを聞いた愛犬が飼い主さんが喜んでくれていると勘違いをしてしまい、喜ばせたい、構ってもらいたいという気持ちで食糞を繰り返すようになることがあります。

4.隠そうとしている

逆に、食糞をしている時や糞の粗相をした時などに叱られたことで、「糞をしてはいけないんだ!」と勘違いをしてしまうことがあります。

その場合、糞をした事自体を隠すために食糞をするようになることがあります。

5.空腹・栄養不足

他の動物達と同じように、消化不良で糞の中に栄養分が残っている場合、その栄養を摂取するためや、空腹を補うために食糞をすることがあります。

過食で愛犬を肥満にさせるのもよくありませんが、不適切な栄養バランスや量が不足してしまうのも、よくありません。

寄生虫に感染していると食べたものの栄養を寄生虫が横取りしてしまい栄養不足になり食糞することがあります。寄生虫は定期的に駆虫しましょう。

食糞をやめさせるための方法

目撃しても騒がない

愛犬の食糞を目撃しても、絶対に騒いではいけません。

食糞している姿を見て騒いでいる飼い主さんを見た愛犬が、「喜んでいる」とか「糞をすると叱られる」などと勘違いをしてしまうことがあるからです。

どちらの場合も、食糞行為を却って促進させてしまう原因になりかねません。

食糞しないといいことがあると教える

愛犬が排便をしたら、おやつなどを使って愛犬の気持ちを糞から逸らしましょう。

トイレから少し離れたところに連れて行き、ご褒美のおやつを与えます。

何度も繰り返すと、糞をするとご褒美をもらえると学習します。

そのうちに、糞をしたら自分から飼い主さんに糞をしたことを知らせに来てくれるようになるでしょう。

排便したらすぐに片付ける

そもそも、糞が目の前になければ食糞できません。

愛犬が排便をしたら、すぐに糞を片付けましょう。なるべく気付かれないように、愛犬の気を逸らした隙に片付けるのがコツです。

愛犬の意識を糞に向けないようにしましょう。

ご飯や散歩の時間を調整する

排便したらすぐに片付けろと言われても、状況によっては難しい場合もあります。

飼い主さんの留守中や、ぐっすりと熟睡している夜中に排便をするかもしれません。

留守番中も夜中も、独りぼっちの犬は退屈します。そのような時間帯に排便をしないような生活リズムを作りましょう。

食事の時間や散歩の時間を上手に調整することで、飼い主さんが家を出たり眠ったりする前に排便することを習慣化させるのです。

愛犬の行動をよく観察し、食後や散歩後にどのくらいの時間が経過すると排便をするのかをよく観察することで、一日の生活リズムをうまく調整しましょう。

刺激の多い生活環境を整える

どんなに排便時間を調整しても、どうしても留守番中や夜中に排便をしてしまうこともあるでしょう。

そういう場合にも、退屈させないように工夫をしましょう。

市販の知育玩具を利用したり、部屋のアチコチに少しずつおやつを隠したりして、独りぼっちの時間も退屈させないことです。

愛犬の毎日を刺激の多い生活に改善しましょう。

まとめ

基本的に健康な愛犬が自分の糞を食べる場合は、あまり健康面でのトラブルにはならないでしょう。

しかし、他の動物の糞を食べてしまうと、寄生虫やウイルスなどに感染するリスクがあります。

また、食糞した愛犬がそのまま飼い主さんの顔をなめたりと、衛生面でも好ましいことではありません。

いろいろと工夫をしてもなかなか食糞行動がおさまらない場合は、栄養障害なども考えられますので、一度動物病院で相談してみましょう。


(獣医師監修:平松育子)

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