「エアコン」の寿命に影響はある?つけっぱなしで使うときの“2つの注意点”
9月に入っても、まだまだエアコンが欠かせない日が続いています。冷房だけでなく、悪天候の日は除湿運転も使うため、気づけば「1日中つけっぱなし……」なんてことも珍しくありません。エアコンはフル稼働しても、寿命に影響は出ないのでしょうか? くわしく解説します。
つけっぱなしは問題ない
結論から言うと、エアコンを1日中ずっとつけっぱなしにしても、特に問題はありません。フル稼働したことによって、「寿命が縮まるんじゃないか」という心配も無用です。
そもそもエアコンは、住宅でいう床暖房のようなもの。耐久性のある家電製品なので、夏の間フル稼働させたことが原因で、すぐに故障することはありません。
当然、エアコンの稼働時間が長ければ負荷はかかりますが、それでも10年ほどは持つと言われています。
知っておくべき注意点も
エアコンの寿命や故障のリスクを心配して、冷房をがまんする必要はありません。しかし、つけっぱなしで使うからこそ、覚えておくべき注意点がいくつかあります。
注意1.メンテナンスを怠らない
エアコンの稼働時間が長くなれば、それだけエアフィルターは汚れます。ホコリが溜まったまま使い続けると、エアコンに負荷がかかるだけでなく、冷房効率が落ちて電気代もかさみます。
フル稼働する時期は、2週間を目安にエアフィルターを水洗いして、きれいな状態を保ちましょう。
注意2.自動お掃除機能(内部クリーン)が使えない場合がある
エアコンの機種によって異なりますが、「自動お掃除機能」は電源が切れているときに作動するタイプが多いです。
そのため、自動お掃除が働かなくなることは、つけっぱなしのリスクとも言えるかもしれません。
せっかく備わっている機能ですから、時間を決めて電源をOFFにするなど、お掃除機能に働いてもらうタイミングも確保しましょう。
節電は意識して
つけっぱなし運転は問題ありませんが、エアコンの稼働時間が長くなれば電気代はかさみます。
エアコンは稼働するときに一番電力を消費するので、短時間の外出であればつけっぱなしでOK。30分以上出かけるときは、一度消した方が節電になりますよ。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア