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伊藤理々杏(乃木坂46)、「歌を通して、橘日向の想いを届けられたら」ミュージカル<「東京リベンジャーズ」#2 Bloody Halloween>開幕!

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(C)和久井健・講談社/ミュージカル「東京リベンジャーズ」製作委員会

ミュージカル<「東京リベンジャーズ」#2 Bloody Halloween>が、3月28日(金)に東京・天王洲 銀河劇場にて開幕。初日公演を前にゲネプロ及び囲み会見が実施され、竹中凌平、鈴木勝吾、岸本勇太、佐藤流司、伊藤理々杏(乃木坂46)のキャスト5名が登壇した。本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

・伊藤理々杏の写真 7枚

文:双海しお

3月から4月にかけて東京・京都で上演される本作は、大人気漫画『東京卍リベンジャーズ』(講談社『週刊少年マガジン』KC)を原作とするミュージカル化作品第2弾。初演は2023年11月・12月に上演され、喧嘩アクションとミュージカルとの融合で生まれる世界観が好評を博した。本作では前作の続きとなる「血のハロウィン」編が描かれる。

主演は初演に引き続き、花垣武道役の竹中凌平が務めるほか、佐野万次郎役の北村諒、龍宮寺堅役の井阪郁巳、三ツ谷隆役の酒寄楓太、林田春樹役の皇希、千堂敦役の久保侑大、半間修二役の磯野大、橘直人役の佐藤信長らが続投。本作初登場のキャラクターとして、場地圭介役の鈴木勝吾、羽宮一虎役の岸本勇太、松野千冬役の佐藤流司、佐野真一郎役の佐々木崇が出演。また、新たに稀咲鉄太役は平松來馬、橘日向役は伊藤理々杏が演じる。

物語は、ストーリーの核となる東京卍會の創設エピソードから始まる。年相応の幼さを感じさせるマイキーこと佐野万次郎(北村諒)やドラケンこと龍宮寺堅(井阪郁巳)、そして彼らの仲間である場地圭介(鈴木勝吾)・三ツ谷隆(酒寄楓太)・林田春樹(皇希)・羽宮一虎(岸本勇太)が、自分たちのチームを作ろうと盛り上がる様子を軽快なナンバーで表現。

そして時は流れ現在。前作ラストで描かれた最初の“リベンジ”の悲劇的な結末へと場面は移っていく。大切な橘日向(伊藤理々杏)を守れなかった後悔と、悲劇の裏に見え隠れする稀咲鉄太(平松來馬)という名前を胸に刻み、主人公・花垣武道(竹中凌平)は次なるリベンジを誓う。再び過去にタイムリープした武道が、後に「血のハロウィン」と呼ばれる東京卍會と芭流覇羅(バルハラ)との抗争で起こる悲劇を回避しようと奮闘する姿を、心揺さぶる音楽とともに描いていく。

囲み会見で“前回はバッドエンドな終わり方をしたので、今作でリベンジできるのが嬉しい”と笑顔を見せた竹中だが、本作でも彼が演じる武道は苦しい旅路をたどる。大粒の汗と涙を垂らしながらの熱演は、懸命にもがく武道をリアルに描き出す。

今作で物語の中核を担うのが、マイキーと深く関わる場地と一虎、そして場地を慕う千冬の3人だ。

東京卍會の壱番隊隊長としての爆発力ある強さと仲間への深い愛を、鈴木が存在感ある歌声で表現。彼がマイキーや一虎、千冬といった多くの人に影響を与えた存在であることに、大胆でいて繊細な芝居で説得力を持たせる。一虎を“「対」というくらい自分とは違う人間”と表現していたのは岸本。一虎の一見するとわかりにくい感情を緩急豊かな表現力で歌に乗せ、その人物像に深みをもたらした。場地の腹心であり、武道の相棒となる千冬は、佐藤が得意とする生々しい芝居と心に真っ直ぐ届く歌声で好演。彼の場地への深い敬愛の念は、客席までも包み込んだ。

組織拡大に伴い増していく北村演じるマイキーのカリスマ性や、井阪演じるドラケンの別格の強さ、ひょうひょうとしていて底の見えない磯野演じる半間の気味の悪さも健在。平松の稀咲は目の奥底が冷え切っており、得体の知れない恐ろしさを感じられた。

一方で、伊藤演じる日向の爽やかな存在感や、溝中五人衆の相変わらずの賑やかさは、作品に明るい色を加える。特に伊藤の舞台上での佇まいは、武道が守りたかった“笑顔でいられる世界”を象徴するような輝きを放っていた。

不良たちの喧嘩や抗争をメインに描く作品とあって、ひりつく緊張感や殴り合いの痛々しさが根底にはあるが、本作はそこに音楽の力が加わる。“2幕構成になって曲数も増えたので、エンタメ性が上がったように感じます”というのは会見での竹中の談。緊迫した空気の中に漂う、血が滾るような高揚感や仲間を信じる熱い友情が、音楽に乗って客席に届けられる。音楽の力を借りて、観客は今を懸命に生きる彼らの心情に寄り添うことができるだろう。

友情、葛藤、そして再びのリベンジが描かれる約2時間45分(途中休憩15分)。物語の転換点となる「血のハロウィン」編が、ミュージカルとしてどのように描かれるのか。ぜひ劇場で確かめてほしい。

■会見レポート
開幕に先立ち行なわれた囲み会見には、竹中凌平、鈴木勝吾、岸本勇太、佐藤流司、伊藤理々杏の5名が登壇。現在の心境や役への想い、稽古を通して感じたことなどを語った。

竹中は“前作がバッドエンドだったので、今回またリベンジできるのが嬉しい。前作より構成もスケールもパワーアップしていて、ミュージカルとしてのエンタメ性も増した”と、作品の進化を実感している様子。

今作から参加するキャスト陣も、それぞれに意気込みを語る。鈴木は“1作目を観た上で、この世界に加われるのが光栄。原作はもっと先まで続いているので、今回は第2弾として未来につながる一作にしたい”と話し、岸本も“前作を劇場で観て感じたことを、一虎としてどう活かせるかをずっと考えていた。稽古でその手応えを得られた”とコメント。

佐藤は“「佐藤流司がやるならこの役だろう」と周りから言われていたキャラクターがあったのですが、千冬でお話をいただいて意外な気持ちもあって。ですが、「佐藤流司なら松野千冬を演じられるだろう」とオファーしていただいたと思うので、その期待に応えたい”と話しつつ、ミュージカルとしての表現については“歌で感情が高まる一方で、逆に伝えづらくなる部分もある。それでも稽古を通じて、それぞれが「歌う意味」を見出してきた”と、真摯に取り組んできたカンパニーの姿を語った。

また、唯一の女性キャストである伊藤は“女性1人ということで不安もあったけれど、みなさんが温かく迎えてくれて、楽しく稽古に取り組めた”と振り返る。日向というキャラクターについては“歌を通して、彼女の想いを届けられたら”と意気込んだ。

役と自身の共通点を問われた場面では、竹中が“自己肯定感が低いところが似てる”と笑いを交えながら話したほか、鈴木は“本物の仲間が大好きで、仲間や後輩を大事にするところが共通している。そういったシーンは自分の中でも大事に演じたい”とコメント。佐藤は“猫が好き”と語り、場が和む一幕もあった。

最後に竹中は“原作でも特に人気の「血のハロウィン」編。プレッシャーもありましたが、それをはねのけられる作品に仕上がったと思います。ぜひ楽しみにしていてください”とメッセージを送り、会見を締めくくった。

ミュージカル<「東京リベンジャーズ」#2 Bloody Halloween>

原作:和久井健『東京卍リベンジャーズ』(講談社『週刊少年マガジン』KC)
演出:三浦香
脚本・作詞:赤澤ムック
音楽:manzo TAKA
振付:遠山晶司(梅棒) 泰智

■キャスト
花垣武道:竹中凌平 佐野万次郎:北村諒 龍宮寺堅:井阪郁巳/場地圭介:鈴木勝吾
羽宮一虎:岸本勇太/松野千冬:佐藤流司/三ツ谷隆:酒寄楓太 林田春樹:皇希 千堂敦:久保侑大
佐野真一郎:佐々木 崇 稀咲鉄太:平松來馬 半間修二:磯野大/橘直人:佐藤信長
橘日向:伊藤理々杏(乃木坂46)

■公演日程
東京公演:天王洲 銀河劇場 2025年3月28日(金)~4月6日(日)
京都公演:京都劇場 2025年4月11日(金)~13日(日)

■チケット価格
VIP席(前方5列以内確約・公演パンフレット付き):¥16,800
S席(公演パンフレット付き):¥12,800
ペアS席(連席2枚セット・公演パンフレット2冊・1,000円分のグッズ購入券付き):¥25,600
A席:¥9,800

(C)和久井健・講談社/ミュージカル「東京リベンジャーズ」製作委員会

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