【京都市東山区】おばあちゃんの味を受け継いだころんと丸くてかわいい「ぎおん おはぎ 小多福」のおはぎ
祇園にある「小多福」は、旧「小多福」の女将さんから受け継いだおはぎを大切に守りながら、若い方にも食べてもらいたいと見た目もかわいく、食感も楽しめるおはぎを新しく誕生させました。
小多福(おたふく)について
2022年1月、縁切り神社として有名な「安井金比羅宮」の東鳥居の隣りに、リニューアルオープンしたおはぎ屋「小多福」。
元々は旧「小多福」の創業者である女将さんが、お父さんが好きだったおはぎを作ったことがきっかけで、70歳の時に「安井金比羅宮」の裏手で始めました。
ただ、体力的な問題もあり、82歳の時に引退を決意したそうです。
その際、豆富(とうふ)屋「株式会社京味(きょうみ)食品」と縁があり、「京味食品」の娘・土屋華奈江さんが製法を受け継ぐことに。
女将さんが引退するまでの数ヵ月間、土屋さんは朝4時から女将さんの隣でおはぎを均一に丸める練習をし、素材の選び方や米の炊き方などを習い、“おばあちゃんの味”を受け継ぎました。
ころんとかわいいおはぎ
お店をリニューアルオープンしてから今もなお、引き継いだ仕入れ先は変えず、分量をきちんと量り、 “おばあちゃんの味”を守っています。
女将さんの小さな手で握っていた、ころんと丸くて小ぶりなサイズも守っていることの一つです。
ほうじ茶
女将さんから受け継いだ粒あんやきなこ、古代米に加え、日替わりや季節限定のおはぎもあり、その時の出会いが楽しめます。
粒あん
筆者が訪れた7月のラインナップはこちら。
「アールグレイとレモン」や「ココナッツとオレンジピール」、「柚子れもん」など、初めて出会うおはぎがたくさん!目にも麗しく、暑い日でも食欲を刺激してくれます。
柚子れもん
お昼頃購入して夕方に食べましたが、もちっとやわらか。今まであんこがおいしいから、おはぎがおいしいと思っていましたが、お米自体もおいしくて感動しました。
中央上から時計回りに
粒あん
数種類の砂糖をブレンドした、甘さ控えめで上品な味(230円)。
こしあん
なめらかで、こちらも甘さ控えめ。男性に特に人気だそうですが、3歳の娘も「一番好き!」(230円)。
きなこ
香ばしいきなこが、たっぷりかかっています。中には粒あんが(230円)。
ピスタチオ
白あんベースに、ローストしたピスタチオが贅沢にもいっぱい入っています。変わり種おはぎの人気No1(280円)。
ごま
中にはこしあんが入っています。噛むたびにプチプチとした食感を楽しめるゴマは、少量のゴマ油で炒っているそう(230円)。
縁喜米(えんぎまい)
ほんのりかわいいピンク色の正体は、一緒に炊いた赤米ともち米。トッピングは梅で、梅とあんこの相性の良さと言ったら!(250円)。
こちらも中央上から時計回りに
京抹茶
見た目以上に抹茶!です。白あんに抹茶を混ぜ込んだ抹茶あんと、こしあんの2種類の層になっています(260円)。
アールグレイとレモン
白あんにアールグレイ、もち米にレモンピールを使用していて、とってもさわやか。レモンティーを飲んでいるかのようでした(260円)。
柚子れもん
白あんに小さく刻んだ柚子とレモンが入っています。柚子の苦味とレモンの酸味が、暑い時期にぴったり(270円)。
京抹茶きなこ
中の粒あんにも抹茶が混ぜ込んであります。抹茶独特の苦味がありますが、子どももパクパク食べていました(260円)。
ほうじ茶
白あんにほうじ茶が入っていて、口いっぱいにほうじ茶の香りが広がります。ほうじ茶の苦味があんの甘さを引き出していました(260円)。
ココナッツとオレンジピール
ココナッツで包んだおはぎの中には、オレンジピールを混ぜた粒あんが(260円)。
おはぎがこんなにたくさんの素材と相性が良いのを知らなかったです。
箱の秘密
8個用と12個用のグレーのシックな箱は、よく見ると丸い形が並んでいます。
実はこの丸、食べ歩きに便利な「おたふく船」に描かれたおかめさんの顔を、鹿の子柄のように並べているのです。
女将さんが鹿の子柄の包み紙におはぎを包んでいたことから、思いついたそう。女将さんの思いを、細部にまで大切にしていることが伝わってきました。
“小さな福が多くありますように”と思いが込められた店名通り、食べるとほっこり幸せな気持ちになれるおはぎです。
※全て税込み価格
■スポット情報
店舗名:ぎおんおはぎ小多福(おたふく)
住所:京都市東山区下弁天町51-4
電話番号:090-7908-5111
営業時間:11:00~17:00
定休日:月、火、木曜日
※定休日が祝日の場合は営業
交通:市バス「東山安井駅」から徒歩1分、京阪「祇園四条駅」から徒歩9分