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ヤクルト中村悠平が復帰!正捕手不在を支えた西田明央、井野卓、古賀優大

SPAIA

ヤクルトの西田明央(左)と古賀優大ⒸSPAIA

二軍戦で復帰していた中村悠平が一軍昇格

開幕直後から健闘を続けていたヤクルトだが、ここにきて足踏みをしている。7月31日から引き分けを挟んで4連敗、2連勝した後に再び5連敗。最大4つあった貯金をすべて吐き出し、8月20日終了時点では借金2の3位となっている。

しかし、負けが込んでいたとはいえ、悲観すべきことばかりではない。8月7日にはドラフト2位のルーキー吉田大喜がプロ初勝利をマーク。8月13日には離脱していた山田哲人が復帰し、8月15日には小川泰弘がノーヒットノーランを達成した。8月17日には青木宣親が日米通算150号となるメモリアル本塁打を放つなど、明るい話題も次々に舞い込んできている。

そしてもうひとつ。正捕手の中村悠平が8月20日に一軍復帰を果たした。中村は嶋基宏が加入したとはいえヤクルトの正捕手。開幕一軍はもちろん、スタメンでの起用が予定されていた。開幕前日に球団公式SNSで公開されたスタメンでも高津臣吾監督の達筆で「7番・捕手」に名前が記されていた。

高津臣吾監督からヤクルトファンの方々にお知らせがございます。#プロ野球開幕#高津監督#ヤクルトスタメン発表#高津臣吾 pic.twitter.com/y43hIGJcBQ

— 東京ヤクルトスワローズ公式 (@swallowspr) June 18 2020


しかし、開幕当日に発表されたスタメンには中村の名前がなく、その翌日に登録を抹消され、それ以降はほぼ音沙汰がなかった。だが、ようやく8月11日に二軍戦で復帰。同16日には二軍戦でフル出場を果たし、晴れて一軍昇格となった。

西田明央、井野卓、古賀優大の3人がフル回転

中村が不在の間、扇の要を守っていたのは嶋、西田明央、井野卓、古賀優大の4人だった。そのうち嶋は試合中のアクシデントで骨折。7月12日に登録を抹消されている。それ以降は西田、井野、古賀のスクランブル体制でここまでしのいできた。

開幕当初、この3人は中村、嶋に次ぐ第三捕手的な役割を争うはずだった。それが、開幕1カ月経たずしてスタメンでの起用が格段に増加。誰一人、正捕手として1年間を戦ったことはなく、経験不足は否めない。

それでも西田は打率こそ低いものの、3本塁打を放つパンチ力でチームを救った。また1試合2安打以上の固め打ちが5回。これは山田哲と同じである。守備面でも、小川のノーヒットノーラン達成時は試合終了までマスクをかぶり、強気のリードで女房役の役割をしっかりと果たした。小川が「西田が強気のリードをしてくれた」とその存在の大きさを認めていたことからも、西田への信頼度がよくわかる。

井野は打撃面で苦しんでおり、打率2割を下回る。投手が打席に入るセ・リーグで、この打率は致命的と言ってもいい。それでも井野は激走で勝利を呼び込む三塁打を放ち、泥だらけになりながらスクイズも決めた。ゲームセットの瞬間のキャッチャーフライをあわや落球かというお手玉で周囲をヒヤッとさせたこともあったが、なんとかベテランとして捕手陣を引っ張ってきた。

中村悠平と入れ替わりで登録抹消されたのは古賀だった。開幕戦で初安打を放ったものの、それ以降は35打席ノーヒットで打率.031と結果が出ていなかったが、それでも高津監督ら首脳陣が古賀の起用を続けたのは、成長を信じていたからだろう。もし、そうでないならば、3人の中では最も実績のある西田を起用し続ければよい話だ。

古賀はスタメンを外れても決して準備を怠らなかった。試合中にブルペンで中継ぎ投手の球を受け、打ち合わせをし、来るべき出番に備えている姿を度々目撃した。もちろんスタメン出場時には、試合前に先発投手の投球練習をブルペンで受けていた。

そういった3人のちょっとの積み重ねが、中村と嶋の不在というチームの危機を最小限の被害で食い止めたひとつの要因でもあるだろう。

中村悠平の復帰で上位争いへ

本来、正捕手、2番手捕手が揃って離脱となれば、チームは下位に低迷し最下位を独走してもおかしくない。そこをなんとか持ちこたえてきた3人にも意地があるはずだ。

中村が戻ってきたからといって、「はい、そうですか」とスタメンを簡単にあきらめるつもりはないだろう。残念ながら古賀は登録抹消されたが、中村の復帰による戦力アップだけでなく、捕手陣全体の底上げも加速するはずだ。

そして正捕手が戻ってきてからが、ヤクルトにとって本当の勝負となる。「正捕手が離脱しているから」なんて言い訳はもうできない。

前回優勝した2015年を振り返ってみても、8月25日(115試合目)まで勝率は5割ちょうどだった。そこから快進撃で他5球団を振り切ったのである。今年は新型コロナウイルスの影響で5年前とは試合日程、試合数が大きく違うとはいえ、まだまだシーズンは半分以上残っている。つまりチャンスがあるということである。

皆が夢見続けてきた歓喜の時を、夢ではなく現実のものに。

さぁ野球を楽しもう!!

※数字は2020年8月20日終了時点

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記事:勝田聡

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