声かけで詐欺を阻止 銀行などに感謝状〈厚木市・愛川町・清川村〉
特殊詐欺を防いだ銀行員などに対し、昨年12月に厚木警察署から感謝状が贈られた。
スルガ銀行厚木支店の職員は5月、定期預金を解約しようとする女性に解約理由を聞くなどした。女性は不安そうに『電話がかかってきている』と答えたため、職員は「これは間違いない」と警察に連絡し、被害防止につなげた。
同様にスルガ銀行厚木鳶尾支店の職員は高齢男性の出金理由を丁寧に聞いて被害を防いだ。綜合警備保障(株)警送神奈川支社・警送小田原営業所の社員は、携帯を使いながらATMを操作する女性に声をかけ被害を防いだ。ファミリーマートサンズ厚木温水店の店員は、電子マネーカードを購入する人に積極的に声かけし、被害を防いだ。
有原馨署長は「積極的な声かけによって今年に入って45件の被害を阻止した。皆様の最後の砦としての存在を強く感じている」と協力を呼びかけた。厚木市・愛川町・清川村での特殊詐欺の被害は、11月末までに約8300万円にのぼっている。孫や息子を名乗る詐欺や医療費の還付金詐欺、パソコン画面にウイルス感染を表示させ、電子マネーを騙し取る手口が目立つという。